(C)Mike Lano
　サンノゼ、世界的なMMA温床（愛情をこめて「ShamrockLand」として知られる）からちょうど数10分のカリフォルニア州サンフランシスコ市で、現地時間月曜7月29日、観光名所The Ferry Plaza Farmers Market を使った野外のものとしてはUFC初のプレス・イベントが開催された。
　こういった会見は場所から判断してもより国際的なアピールを目論むものであり、2013年の世界ツアーを世界的なイベントとして売り込んでいく戦略からである。実際、メキシコのチャンネル48のTV局など記者を含めて約10の媒体が招待された。
　現在のUFCヘビー級王者・ケイン・ヴェラスケスは地元サンノゼの出身だ。元王者ジュニオール・ドス・サントス（ブラジル）とのカードは3度目となる。10月19日、アメリカ・テキサス州ヒューストン、トヨタ・ドームで開催される『UFC 166』でUFC世界ヘビー級選手権試合が組まれる事が正式発表された。
　彼らの一番最初の対戦は、ドス・サントスが、2011年11月地上波放送、フォックス・ネットワークで放送された記念すべき『UFC on FOX 1』であり、ブロック・レスナーからUFCヘビー級王座を奪ったケイン・ヴェラスケスをドス・サントスが秒殺KOた。
　ヴェラスケスは、2012年12月の『UFC 155: Dos Santos vs. Velasquez』で満場一致の決定によって再戦が認められ、ドス・サントスを叩くために戻って来て王座奪回に成功。両者とも、その後、別々の戦いに勝っている。『UFC 160』では、チャンピオンのヴェラスケスがアントニオ・“ビッグフット”・シウバを片づけたばかりだ。一方のドス・サントスは、同じ『UFC 160』の共同メイン・イベントで、第3ラウンド終了、数秒前に後ろ回し蹴りでマーク・ハントをノックアウトした。この試合で、UFC社長ダナ・ホワイトから三賞賞金を獲得している。

(C) Photo Courtesy of UFC
　ヒューストンのトヨタドームで行われる『UFC 166』はちょうど2つの先のUFCナンバーシリーズの大会となる。

サンフランシスコの観光名所に詳しい方なら説明不要の川沿いにあるフレンチ系ベトナム料理店のThe Slanted_Door（ミシェランガイドの５つ星）でランチを挟んで会見は行われた。有名な綿菓子をほうばるドス・サントスは、終始リラックスしていたのが印象的だ。
　この会見の写真と記事は、本誌海外特派員Mike Lanoから入稿された。写真を追加した詳細版はマット界舞台裏8月8日号今井良晴追悼G1考BattleAid高野UFC会見川田利明アンドレ秘話に掲載されました。お楽しみください。
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