エメリヤエンコ・ヒョードルが判定勝ち！『ファイトナイツ50』

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　6月17日（現地時間）にロシア・サンクトペテルブルクで『Fight Nights Global 50: Emelianenko vs. Maldonado』が開催された。
　このファイトナイツはロシアを中心とした東欧で精力的に大会を行なっており、過去にはアンドレイ・アルロフスキーなど大物も参戦しているのだが、UFCファイトパスで生中継もされだしたので、一躍、世界の格闘技ファンに知れ渡った（欧州ではテレビ生中継は以前から）。
　そして、今大会では、あのエメリヤエンコ・ヒョードルがメインイベントに登場する事で話題になっている。対戦相手はファビオ・マルドナドでUFC参戦経験もあるが、現在は連敗でリリースされており、ここで大物ヒョードルを倒して名前を挙げたいところだ。試合は、ヒョードル圧倒的有利と思われたが、なんと1Rにマルドナドのカウンターでヒョードルが前のめりにダウン。その後、グランドでマルドナドがヒョードルを滅多打ちし、試合がストップしてもおかしくない状態となった。それでもなんとか耐えたヒョードルが、続くラウンドでスタミナの切れたマルドナドを相手になんとか前に出て手数でヒョードルが判定勝ち。しかし、ヒョードルは評価を下げる結果となった。

　またセミファイナルには無敗のままベラトールのヘビー級王者となったが、契約で揉めて試合を試合をしてないので王座を剥奪されたヴィタリー・ミナコフが登場。対戦相手は、あのバタ・ハリとの抗争で有名な爆裂カラテ野郎、ピーター・グラハムだ。グラハムはK-1で活躍後、現在はMMA転向しており、怪力世界一男マリウス・プジアノフスキーやヒョードル弟ことエメリヤエンコ・アレキサンダーという超大物にもKO勝ちしている。しかし年齢を考えるとミナコフが下馬評でも圧倒的有利で、試合はやはりミナコフが圧勝。ミナコフのタックルをきろうとバランスを崩して倒れてしまったグラハムをグランドで捕えたミナコフがマウントから腕十字で一本勝ち。流石にグランドになるとK-1レジェンドはどうしても不利だったようだ。

　また、ヒョードル参戦という事でヒョードル軍団も参戦。RIZINで活躍中のワジム・ネムコフもミコライ・ロザンスキーにTKO勝ちしている。

■　Fight Nights Global 50: Emelianenko vs. Maldonado
日時：2016年6月17日（現地時間）
場所：ロシア・サンクトペテルブルク

＜ヘビー級＞
○エメリヤーエンコ・ヒョードル（ロシア）
　判定
●ファビオ・マルドナド（ブラジル）

＜ヘビー級＞
○ヴィタリー・ミナコフ（ロシア）
　1R 1分02秒腕十字
●ピーター・グラハム（豪州）

＜ヘビー級＞
○キリル・シデルニコフ（ロシア）
　判定
●ルーベン・ウルフ（ドイツ）

＜72キロ契約＞
○アフメット・アリエフ（ロシア）
　判定
●マテュー・トゥルハン（クロアチア）

＜87キロ契約＞
○アナトリー・トコフ（ロシア）
　判定
●ウラジミール・フィリポビッチ（セルビア）

＜ヘビー級＞
○セルゲイ・パブロビッチ（ロシア）
　1R 1分54秒　TKO
●シャバーン・カー（フランス）

＜ライトヘビー級＞
○ワジム・ネムコフ（ロシア）
　1R 3分39秒　TKO
●ミコライ・ロザンスキー（ポーランド）

＜フェザー級＞
○ラスール・ミルザエフ（ロシア）
　1R 4分13秒　TKO
●ディオゲネス・ソウザ（ブラジル）

電子書籍版は金曜24日発売『週刊ファイト6月30日号』に収録されました。
週刊ファイト6月30日号新日大阪城年俸アリ猪木3新間寿オバマUFC売却泉田純長瀬館長

【UFC情報の決定版！稲垣收記者、渾身のレポート】
週刊ファイト6月23日号超絶アリ猪木FMWパンクラス巌流島甲冑ヒョードルUFCレスナー
　稲垣收のUFC情報～ロシアのサンクト・ペテルスブルグで6･17(現地時間)に開催されるEFN（Eurasia Fight Nights：ユーラシア・ファイト・ナイツ）のメインで”皇帝”ヒョードルの”母国復帰戦”が行われる。相手は元UFCファイターのファビオ・マルドナド。昨年末、日本のRIZINでの復帰戦の相手シング・心・ジャディブよりはるかに強敵だ。この試合に先立ち、米でインタビューを受けたヒョードルは「UFCで戦ってみたいと、ずっと思っていた」と発言。M-1グローバルと決別したことでUFC参戦の可能性がぐんと高まった！
▼6･17　EFN 50のヒョードルvsマルドナド
　UFCファイトパスが生放送！
　Text by 稲垣　收
・母国ロシアでの復帰戦に臨むヒョードルがついに告白！
・「UFCで戦ってみたいと、ずっと思っていたよ」
・「UFCとの契約の可能性も高まった」とヒョードル
・レスナー戦も実現なるか！？
・今回は1試合契約。マルドナド戦後、自由に交渉の席につく
・UFCとの交渉の障害だったM-1グローバルとは縁が切れた
・年内にUFCでヒョードルを見られる？
・「イエス。可能性はあります」