[ファイトクラブ]『Jack Referees a Wrestling Match』プロレス史ファンの注目を集める

[週刊ファイト08月13日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼『Jack Referees a Wrestling Match』プロレス史ファンの注目を集める
 Mike Lano提供  編集部編 
・Mike Lano現地報告:1962年の名作が2026年にLAで再び放送
・ジャック・ベニーがレフェリー役で大暴れ 異色のコメディー回の見どころ
・ジーン・ルベルという唯一無二の存在 ハリウッドと結び付けた伝説の格闘家



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Mike Lano現地報告:1962年の名作が2026年にLAで再び放送

 1962年12月11日にCBSで初放送された『The Jack Benny Program』の名物エピソード「Jack Referees a Wrestling Match(ジャックがレスリングの試合でレフェリーをする)」が、2026年夏にロサンゼルスを拠点とするJLTV(Jewish Life Television)で再放送され、クラシックテレビファンだけでなく、プロレス史を愛するファンの間でも大きな話題となった。約64年前に制作された貴重な映像が現在もテレビ放送されている事実は、アメリカのテレビ文化の奥深さと、当時のプロレス人気の高さを改めて実感させる出来事と言える。

 JLTVはロサンゼルスに本拠を置くテレビ局で、クラシックドラマや往年の人気バラエティー番組を積極的に放送していることで知られている。『The Jack Benny Program』も定番コンテンツの一つとなっており、今回放送された「Jack Referees a Wrestling Match」は、1960年代のハリウッドとロサンゼルス・プロレス界が交差した歴史的エピソードとして現在でも高い評価を受けている作品である。ロサンゼルスではDirecTVやSpectrumなどを通じて視聴できることから、多くのクラシックテレビファンが今回の再放送を楽しんだとみられている。

 このエピソードが特別なのは、単なるコメディー番組ではなく、実際に当時ロサンゼルス・マット界で活躍していた実力派レスラー、ジーン・ルベルとカウント・ビリー・ヴァルガが本人役で出演している点である。世界的コメディアンとして知られるジャック・ベニーがレスリングの特別レフェリーを務め、リング上で本物のレスラーたちとコミカルな掛け合いを繰り広げる内容は、現在見ても色あせないエンターテインメント性を誇っている。

 当時のロサンゼルスでは、オリンピック・オーディトリアムやロングビーチ・オーディトリアムを舞台にプロレスが絶大な人気を誇っていた。ジャック・ベニー自身もゴージャス・ジョージと長年親交があり、多くのハリウッドスターをプロレス観戦へ招待していたことでも知られている。そのため、この番組は単なるフィクションではなく、ハリウッドとプロレス界が密接につながっていた黄金時代を象徴する作品として非常に価値が高い。

 また、この番組で対戦したジーン・ルベルとカウント・ビリー・ヴァルガはリング外でも深い友情で結ばれていた。後年、ビリー・ヴァルガが認知症を患いロサンゼルスのローズ病院へ入院した際には、ジーン・ルベルをはじめ1950年代から苦楽を共にした仲間たちがほぼ毎日のように見舞いへ訪れ、励まし続けたというエピソードも残されている。リング上では激しく戦ったライバル同士が、リングを降りれば固い友情で結ばれていたことも、この時代のプロレス文化を象徴する美しい逸話として語り継がれている。

 今回のJLTVによる再放送は、大きなニュースとして広く報じられたわけではない。しかし約60年以上前のテレビ番組が現代でも放送され、しかもプロレス史に残るレジェンドたちの貴重な映像を高画質で見ることができるという事実だけでも、歴史的価値は計り知れない。クラシックテレビ文化とプロレス文化、その両方を後世へ伝える貴重なアーカイブとして、『Jack Referees a Wrestling Match』は2026年に再びスポットライトを浴びることとなった。

ジャック・ベニーがレフェリー役で大暴れ 異色のコメディー回の見どころ

 「Jack Referees a Wrestling Match」は、1962年12月11日に放送された『The Jack Benny Program』シーズン13第11話として制作された約30分のエピソードである。監督はフレデリック・デ・コルドヴァ、脚本はサム・ペリン、ジョージ・バルザー、アル・ゴードン、ハル・ゴールドマンが担当し、ジャック・ベニーらしいテンポの良いユーモアと、当時人気絶頂だったプロレスを巧みに融合させた作品として現在でも高い評価を受けている。

 物語は、ビバリーヒルズで開かれるチャリティーイベントを舞台にスタートする。イベントにはハリウッドの著名人やその家族が参加する予定だったが、ジャック・ベニーの十八番であるバイオリン演奏を避けたい関係者たちは、何とか彼を出演させないよう画策する。しかし、そこはジャック・ベニーらしく巧みにイベントへ入り込み、本来は映画スターのバート・ランカスターが務める予定だったプロレスの特別レフェリー役を引き受けることになる。

 そしてリングへ登場するのが、当時ロサンゼルス・マット界を代表するスター選手だったジーン・ルベルとカウント・ビリー・ヴァルガである。2人は本人役として出演し、本格的なプロレスを披露する一方で、コメディー番組らしい演出にも見事に対応。ジャック・ベニー演じるレフェリーを巻き込みながら、リング上で次々とハプニングを繰り広げていく。

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