[ファイトクラブ]RIZIN開幕戦♪4月の協奏曲:皇治・引退 山本美憂-延期とダルビッシュ

[週刊ファイト4月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼RIZIN開幕戦♪4月の協奏曲:皇治・引退 山本美憂-延期とダルビッシュ
 photo & text by 大島慶山 w/編集部編+一部写真
・皇治の花輪行列ビックリ!Jobberとしてマッチメイクされた芦澤の勝利
・マスコミ騒然☆皇治まさか引退宣言はガチ!Rap, Hip Pop入場曲多用
・「あれ!? 今回は短いな」興行時間は二重丸~すでにPRIDEを凌駕?
・「魔太郎がくる」藤子不二雄(A)じゃないよ、櫻井芯!リングネーム変遷
・DEEP PURPLEより観客集めたRIZIN大島慶山の山本美憂・大胆予想!


 3月21日(火/祝)に開催されたDEEP PURPLEのライブから僅か11日後に同じ会場に行ってきた。大阪の丸善インテックアリーナだ。
 中ふ頭にインテックス大阪があるので、暫し言い間違っていたけど、今回の衝撃の事件で、会場名も刷り込まれたのでもう間違うことはないだろう。今年初の開催をしたRIZINだ。さいたまスーパーアリーナでの大晦日大会以来3ヶ月ぶり、大阪大会も同会場での約1年ぶりとなる。

皇治の花輪行列ビックリ!Jobberとしてマッチメイクされた芦澤の勝利

 格闘技熱の高い大阪での開催スパンとしては、少し長いかなと考えるが、全国各地を廻る興行戦略なので、それはそれでよいのだろう。3ヶ月の冬眠期間(!?)が過ぎ、ここからは怒涛の勢いで、花吹雪を舞い散らしながら、短いスパンでビッグマッチを開催していく。RIZINの興行すべてがメガイベントなので、わざわざビッグマッチと記載することが滑稽かもしれない。
 「RIZIN」という単語が、総合格闘技のアイコンになっている。ファンやマスコミも、今や日本一の人気格闘技イベントとして認知しているだろう。かつて飛ぶ鳥を落とす勢いだったK-1をも凌駕している。様々な経営戦略、頭脳明晰な榊原代表が提示しているコーポレット・アイデンティティーを社員、スタッフや関係者が理解しているからであろう。


 会場内では、数10本、いやもっとの数の列となった花束/花輪の数に正直、驚いた。それもほとんど、この日の主役である、「モテてモテて、しゃあない!」とうそぶく、令和のドンファン皇治である。皇治をメインにもってきた興行なのだ。
 イケメン細マッチョでしゃべりもうまいし、数々の美人と浮名を流している。「羨ましいなぁ!」とやっかみしてた某関係者は、まず食生活を改め身体動して、やせましょう。

 先立って開催された道頓堀でのプロモーションには、約1000人の人達が集まってたのを目のあたりにした。若者や女性ファンのハートをわしづかみにしている。表現が古いか(笑)。というか、ロックオンしている。バンガードだ。
 そんな人気も実績もある、各団体引っ張りだこの皇治が、まさかの敗戦を喫するとは、どのマスコミも、応援にかけつけた多数のファンも、誰一人として思わなかっただろう。目の前でおきている、リアルな現実を見ている我が目を我が疑ったと思う。

マスコミ騒然☆皇治まさか引退宣言はガチ!Rap, Hip Pop入場曲多用

 本人には失礼な表現だが、芦澤竜誠はジョバーとしてマッチメイクされたと思われる。やはりリアルなガチのリングなので、大半の予想を覆し見事に勝ちを得て、大会後の榊原代表に「愛されるヒール」と評された、芦澤の勝利は特筆されるべきだろう。
 見事な跳躍力で膝を顔面に当て、端正な皇治の目を腫れ上がらせている。試合後の「ナマズ音頭」は、フルコーラスは少々長すぎるかな(笑)。

 この日、参戦した選手が、ラップやヒップホップを入場曲に多用していたのもいかがなものか。各格闘技団体で、頻繁に使用されるイギリスのロックバンド クイーンの曲は、耳もはやタコなので、使われずにホッとした。クイーンがキライなわけじゃなく、生のライブも何度も見てる熱狂的なファンなので、「乱用はやめてくれよ」と思ってしまうので。もっと有名になってから使ってください。曲かぶりしないで。

 皇治と芦澤の試合だが、芦澤が3Rフルタイムで、2対1のスプリットデジションでの判定勝ちとなったのには、観客席から不満げな声があがっていた。圧倒的な観客の声援と人気を誇る皇治だが、筆者の目にも芦澤が3対0で勝ったと思った。大方の予想は、皇治の2Rノックアウト勝ちだったけど、見事に予想を裏切られた。

 試合後、腫らした目をサングラスで隠し、一切の質問を受け付けずに突如として、その日限りでの格闘技選手としての引退宣言を行いマスコミを騒然とさせた。
 この日がエイプリルフールだから「冗談だろう、嘘だろう」と、 一笑に付すマスコミもいたが、筆者は、咄嗟の思いつきやウソではなく本気と思う。
 ただ、榊原代表はじめ、3150ファイトの亀田ファミリーやHEATなど、関連している団体の
首脳陣は、水面下で、全力で引退撤回を求めるように話合いを持つだろうが・・・。
 キラーコンテンツ、複数の団体のメインイベンターとして、そうやすやす手放さないと思う。まだまだ若いし、彼にはRIZINを中心に各団体で暴れまくってほしい。

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