［週刊ファイト4月13日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼柴田勝頼Pure 坂崎ユカSジョー棚橋弘至 AAAヴィキンゴ竹下幸之助
　ROH Supercard of Honorクラウディオ・カスタニョーリとEキングストン
　photo by George Napolitano　編集部編
・両雄危険試合：ロープに投げたり平手打ち合戦バチバチのハードヒット
・日本フル試合ダメもLAなら柴田勝頼ウィーラー・ユウタPure王座奪取
・空位ROHタッグ王座インゴ王国トップ飛行オージーO梯子：ルチャ兄弟
・クネクネ中邑真輔するダニエル・ガルシアに棚橋弘至ハイフライフロー
・中身は激しくも善玉対決：サモア・ジョーTV王座防衛マーク・ブリスコ戦
・Darkでさくらえみ下し坂崎ユカと抗争していたアテナ防衛もユカ評価↑
・ブライアン・ケイジEmbassyトリオ王者知らなかったも–メタリックが寝る
・Kオメガ戦で世界震撼メガ王者ヴィキンゴ飛翔！AAA直輸入コマンダー
・ナイジェル・マクギネス解説者Pre show4試合ジェフ・コブ+竹下幸之助

　異常にスケジュールが過密な「レッスルマニア週間」である。大小のインディ団体が毎日の昼、夜、深夜とロサンジェルス地区で興行を開催しただけでなく、現在は2強となったAEWでさえ、金曜のSmackDownに合わせてPPV大会『ROH Supercard of Honor 2023』をぶつけてきたので、直前の焼き直しとカード告知に終始するSDよりも、こちらの方が重要なのは説明するまでもない。

　なにしろRIZINの開幕戦、4・1大阪にも出向く必要がありこのPPV大会はようやくの詳細版紹介となったが、Impact Wrestlingと新日本プロレスの合同興行『Multiverse United: Only The STRONG Survive』と比べて、こちらは棚橋弘至や柴田勝頼を貸し出しただけの体裁なのに、ちゃんと柴田の腰にベルトを巻かせるだけでなく、今のAEWのマット界における政治力と中身の濃さを見せつける興行となった。LA決戦となった天王山アメプロ週において、唯一WWEのピカ一の対抗馬だったことを誇示した点は述べるまでもない。

■　ROH Supercard of Honor 2023
日時：3月31日（現地時間）
会場：米カリフォルニア州ロサンジェルス　ガレン・センター

【試合結果】
＜第8試合　ROH世界王座戦＞
[王者]○クラウディオ・カスタニョーリ
　20分15秒　丸め込み返し
[挑戦者]●エディ・キングストン

両雄危険試合：ロープに投げたり平手打ち合戦バチバチのハードヒット
　王者クラウディオ・カスタニョーリが”マッドマン”エディ･キングストンの挑戦を受けたメインイベントである。試合は、激しいぶつかり合いで、なかなかフォールを奪えない両雄だが、最後はカスタニョーリがうまく丸め込みを返してのフォール勝ち。カスタニョーリが王座防衛を果たした。
　AEW本隊だと色々と面倒や問題を起こすし、ガキの頃からダチ公のジョン・モクスリーにまで悪影響を及ぼしかねないとなって、ROH所属となった日本マニアのエディなんだが、「ここで勝たせろよ」と思ったフォロワーは少なくないと思われる。しかし、このフィニッシュの付け方からして、抗争は続くのだろう。

　試合後、Blackpool Combat Clubウィーラー・ユウタもリングに現れると、なんと、今大会でユウタからROHピュア王座を奪った提携団体・新日本プロレスの柴田勝頼も現れてカスタニョーリとにらみ合う。なんと、キングストンの側に付いたのである。新しい因縁が勃発したようだ。

日本フル試合ダメもLAなら柴田勝頼ウィーラー・ユウタPure王座奪取
＜第7試合 ROHピュア王座戦＞
[王者]●ウィーラー・ユウタ
　13分10秒　スリーパー⇒PK
[挑戦者]○柴田勝頼

　柴田勝頼が、平手打ち許容の実際は日本のストロング・スタイルを見せようと旧ROHが始めたPureルールにより、ウィーラー・ユウタと13分10秒フルに闘ったんだから、「イイのか？」とは先に書いておくが・・・。
　まぁ皆さん柴田が新日プロLA道場師範というのは知ってますからね。WWEがSmackDownやってる時間帯、それもアンドレ・ザ・ジャイアント杯のバトルロワイヤルやって土曜・日曜に出番のなくなったボビー・ラシュリーを優勝させていた裏で、王座交代劇だからAEWは強力な対抗策をぶつけてきたと。柴田の参戦だけでも驚きなのに、この結末にはビックリしました。