プロレスラーは頭がいい? 秋山準『クイズ!脳ベルSHOW』出演

 秋山準が11月25日(月)と26日(火)、クイズ番組に出演した。BSフジの『クイズ!脳ベルSHOW』という番組である。
 この番組は月~金曜までの帯番組として放送されており、午後10時から1時間のクイズ番組だ。40歳以上の解答者が4人、月曜日と火曜日でクイズを競い、上位2名が金曜日に行われる週間チャンピオン大会に進出する。
 そして水曜日と木曜日ではメンバーを変えて、やはり40歳以上の解答者4人でクイズを争い、上位2名が金曜日の週間チャンピオン大会に進出するという仕組みだ。金曜日には代表者4名による週間チャンピオン大会が行われ、1位になった人が優勝である。
 秋山は月曜日(25日)と火曜日(26日)に出場し、上位2名に入って金曜日(29日)の週間チャンピオン大会への進出を狙う。

 司会は漫才コンビ・ますだおかだの岡田と、フジテレビの川野良子アナ。今回の月・火曜日の解答者は秋山準(50歳)の他には佐藤蛾次郎(75歳)、遠野舞子(46歳)、藤田三保子(67歳)の4人。どうでもいいことだが、もっと若い頃の佐藤蛾次郎と鶴見五郎はそっくりだった。現在の佐藤蛾次郎は痩せてしまって、鶴見五郎感はなくなったが。
 なお、得点は『ノーベル』という単位で示され、基本的には1問正解すると10ノーベルを獲得する。

 かつては『超新星』と呼ばれた秋山も、もう五十路。まあ、頭の方は『超新星』になってしまったが、この日は帽子を被っていた。
 プロレスラーと言えば滑舌が問題視されるが、番組冒頭で秋山は「僕は大丈夫です」と言った。まるで、他のレスラーと一緒にしてくれるな、と言いたい様子。
 クイズの方も、専修大学出身なので期待できるだろう。あ、長州力も専大出身か。

▼先日、ヤマモ酒のトークショーに登場したカブキロックスの氏神一番も、同番組の常連

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大混戦となった月曜日、秋山準はトップ通過を虎視眈々と狙う

 初日の月曜日、秋山はさすがに大学出とあって、他のプロレスラーとは違い快調に正解を出して行く。それ以上に意外だったのは鶴見五郎、もとい佐藤蛾次郎。75歳ながら正解を連発し、頭の回転が早いところを見せた。

『脳エクササイズ』のコーナーでは、『15文字の文章の中に色を入れろ』というお題が出された。ここで秋山は『あかちゃんいるのにりこんくろい(赤ちゃんいるのに離婚黒い)』という、大学教育を受けたとは思えない謎の文章を作る。この場合『あか』『ちゃ』『こん』『くろ』が色となるが、文法は無茶苦茶だ。
「離婚が黒いって、離婚にも諸事情がありますから」と、ますおか岡田は自らをフォローするが、この番組が収録されたのはもっと前。実はこの放送日、ますおか岡田の再婚報道があった。

 月曜日の最終コーナー『早押しペアパネル』が始まる段階で、秋山が60ノーベルでトップだが、遠野舞子が50ノーベル、佐藤蛾次郎と藤田三保子が40ノーベルと混戦模様。
 このコーナーで秋山は2問正解し、30ノーベルを上乗せした。初日が終わった時点での得点状況はこちら。

①佐藤蛾次郎 90ノーベル
①藤田三保子 90ノーベル
①秋山準 90ノーベル
④遠野舞子 80ノーベル
(同点の場合は、年齢の高い方が上)

 なんと、秋山を含め佐藤蛾次郎および藤田三保子の3人がトップで並んだ! しかも最下位の遠野舞子ですら僅か10ノーベル差という大接戦。
 最終日となる火曜日、秋山は混戦から抜け出して金曜日の決勝進出なるか!?

快調に飛ばす秋山準、決勝進出も夢ではない!?

 2日目の火曜日、この日2位以内に入ると金曜日の週間チャンピオン大会進出となる。

『フラッシュ小銭』の問題では、秋山のデビュー当時の写真が公開された。ますおか岡田からプロレス入りのキッカケを聞かれると、
「(専大のレスリング部時代に)ジャイアント馬場さんからスカウトされたんですけど、既に大阪の一般企業から入社の内定を貰ってました。でも5年経ったら結構(ギャラを)貰えると聞いたんで」
「やらしいなあ!」
ますおか岡田も呆れた。さらに、今まで相手から受けて一番キツかった技を訊かれると、
「ビッグバン・ベイダーにエルボーを落とされたとき、腋の臭いがキツかったです」
「やめなさい!」
もう、ますおか岡田の手には負えないようである。

 とはいえ、クイズの方は快調に飛ばす。特に『クイズ!言われてみれば』で秋山はなんと全問正解。最終問題を前にして、秋山は190ノーベルで首位独走、2位は藤田三保子の140ノーベル、遠野舞子が130ノーベルで3位、最下位の佐藤蛾次郎が100ノーベルと続く。

 いよいよ最終問題『クイズ!その時どうした!?』を迎えた。このクイズに正解すれば200ノーベル獲得と、誰でもトップになるチャンスがあるという、いかにもユル~いクイズ番組にありがちなルールである。
 しかし、トップの秋山が有利には違いない。最終問題だけは非常に難しいので、全員不正解も充分に有り得る。
 秋山が不正解でも、全員不正解もしくは1人だけ正解なら、秋山は金曜日の決勝進出が決定だ。ただし、秋山が不正解で2人が正解なら逆転されて3位以下に転落するので、決勝進出できない。

 最終問題は、埼玉県上尾市にある『食事処 新道』からの出題。ボリュームある定食が売り物の食堂だが、立地条件が悪く、書き入れ時のはずの昼食時に客が集まらない。
 そこで店の主人は、荒川が流れているなど自然豊かな上尾市の特色を活かしたサービスを始めて、ある特定の客が大幅に増加した。さて、どんな客をターゲットにしたのか? というのが問題。
 秋山の解答は『ペット連れの客をターゲットにした』。さて、正解なるか?

 正解は『サイクリング客をターゲットにした』。荒川沿いにはサイクリング・ロードがあり、上尾は『自転車の町』と呼ばれているほどだ。『食事処 新道』では駐輪用のラックを作ったり、給水や塩分補給用の梅干しの無償提供、空気入れの無料貸し出しなどのサービスを始めた。そのため、店はサイクリング客で溢れるようになり、売り上げも30倍に増加したのである。
 正解したのは、ツール・ド・フランスが大好きという藤田三保子のみ。2日間の総合順位は、以下のようになった。

①藤田三保子 340ノーベル
②秋山準 190ノーベル
③遠野舞子 130ノーベル
④佐藤蛾次郎 100ノーベル

 秋山準はトップ通過とはならなかったものの、見事2位で金曜日の週間チャンピオン大会に進出決定! 金曜日では優勝を果たして、インテリ・レスラーの地位を築くことができるか!?

運命の週間チャンピオン大会。栄冠は秋山準に輝く!?

 いよいよ金曜日、運命の週間チャンピオン大会だ。この日、トップになれば見事に優勝である。
 決勝まで勝ち残ったのは水・木1位の山口勝平(54歳)、水・木2位の服部浩子(48歳)、月・火1位の藤田三保子(67歳)、月・火2位の秋山準(50歳)。なお、決勝大会では予選での得点は加算されず、横一線からのスタートとなるので、最も点数が低かった秋山にハンディはない。

 この番組では時々、視聴者がクイズを投稿する。ある問題で、投稿した視聴者が『テキサスクローバー脳ホールド』さんというペンネームの50代男性だった。この番組の視聴者は(スタッフもそうだが)プロレス・ファンが多いのだ。
 ますおか岡田が秋山に、テキサスクローバー・ホールドとはどんな技か? と訊いた。
「小橋(建太)さんの得意技で、足四の字固めみたいにして、相手をひっくり返して腰を痛めつけるという技です。もしよかったら(ますおか岡田に)やってみましょうか?」
「いや、いいです。そんな番組ではないので大丈夫です!」
 ますおか岡田は慌てて断った。

『クイズ!言われてみれば』のコーナーでは、あるヒーロー物の写真が出て、秋山は『ミラーマン』と見事に正解。写真では、ミラーマンが両腕をX字にクロスしている。
 ますおか岡田が秋山に「これは何という技ですか?」と訊くと、
「ラッシャー木村のクロスチョップです」
と答えた。

▼ラッシャー木村とミラーマンの必殺技は同じ!? 右は初代ウルトラマンのスペシウム光線
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 クイズの方は、今日も秋山は絶好調。最終コーナーを前に、秋山は80ノーベルでトップに立った。以下、2位は藤田三保子の70ノーベル、3位は山口勝平の40ノーベル、4位は服部浩子の30ノーベルと、この日も大接戦である。
 最終コーナーは『クイズ!すごろく大逆転』だ。早押しクイズに正解するとサイコロを振り、出た目により双六の要領で駒を進め、ゴールすると200ノーベルを獲得する。要するに、ゴールすればトップ確定で、週間チャンピオンとなるわけだ。
 ただし、マス目には様々な指令が書かれていて、たとえば『場所チェンジ』というマス目に入ればトップと最下位が入れ替わるなど、単に数多く正解すればいいというわけではなく、運が大きく左右する。

 このコーナーになると秋山は完全に沈黙。他の3人の争いとなり、秋山は取り残される形となった。ますおか岡田が秋山に思わずハッパをかける。
「秋山さん、ボーっとしてる場合と違う! 頑張ってください!!」
「頑張ります!」
「天龍さん、頑張ってください!」
「ガンバリマス!」
 秋山は天龍源一郎のモノマネで答えた。天龍というよりは、高見山に似ていたが……。

 その後、秋山は2問正解するも焼け石に水。結局、何度も『場所チェンジ』に翻弄され、天国と地獄を味わった山口勝平がトップでゴールした。最終順位は以下の通り。

①山口勝平 230ノーベル
②秋山準 110ノーベル
③藤田三保子 70ノーベル
④服部浩子 40ノーベル

 週間チャンピオンは山口勝平に決定! 秋山は、双六ではトップ争いに絡めなかったものの、貯金がモノを言って2位となった。しかし、優勝には届かなかったのである。とはいえ、プロレスラーとしては健闘したと言っていいだろう。

「最後にラッシャーさん、どうでしたか?」
「アリガトウゴザイマス!」
「ラッシャーさんと天龍さんの区別が一切つきません」
 ますおか岡田にムチャ振りされ、秋山は相変わらずクオリティーの低いモノマネで答えた。


BSフジ『クイズ! 脳ベルSHOW』公式サイトより


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