チェコの武蔵プロハースカがキング・モーKO!堀口恭司ベラトールMSGへ!”キモ強哀戦士”北岡聡散る~RIZIN.15

 大会を締めたのはライトヘビー級の王座決定戦。ミルコ・クロコップがドクターストップにより引退となった今、宮本武蔵の五輪の書が愛読書というチェコの侍イリー・プロハースカと、戦極がプロ・デビューだった日本で知名度のあるキング・モーというのは納得のいくところ。試合はスタミナ切れを起こしていたキング・モーをプロハースカがKOしてベルトを巻いた。

 高田本部長が、実況解説席でなく正面側に座り、逐一ではなく実況の一員という変更はイイんだが、替わりにというか、GACKTが「RENAもフランソワもスタミナがない」とか、そりゃ格闘技に詳しいことは知られているにせよ、どうなんだろうか。もちろんWWEの例を持ち出すまでもなく、お茶の間向きの番組は大衆にわかりやすくとかもあるのは理解するのだが、今回の登用が視聴率にも好結果を及ぼすとはとても思えないのだが・・・

 パッキャオの登場にはなぜか、つのだひろ作曲のWOWOW中継で流れるボクシング番組のテーマ曲が流されて、了承されたんだから構わないのだろうが、どっちみち肝心のパッキャオ国会議員含めて、その重要なお茶の間の若いファンには、そもそもパッキャオの現役時代とか見てないんじゃないかとも思ってしまう。その癖、PPV版では「権利の関係上、お見せ出来ない映像」というテロップも流れていたりもしたのだが・・・

 相変わらずフジ中継が最優先で、長い休憩を2回も挟み、結局は全部で7時間というのはどうなのか。PPV中継版など、最後のがKO決着でなかったら時間枠に収まらなかったことになる。ONE Championshipの両国大会も長いのだが、休憩がないから疲れないというのはあった。WWEの『レッスルマニア』は7時間半やって、非難の嵐にさらされていたが、これも休憩がないからどの試合がトイレタイムになったか、それも本誌の分析にはなったのだが・・・。今回は最初の休憩が、すぐ前にやったばかりの朝倉未来vs.ルイス・グスタボをまた流すだけ。確かに前半戦のハイライトとなる激闘で、朝倉は前歯を折られたことをマイクしていて、これまで無敗のグスタボに勝利したのは予定されるトーナメントの枠を確保したとは実況もされていたのだが・・・。二度目のは、「再開までしばらくお待ちください」テロップだけで、夕食の時間にしなさいということなのか、有料の番組としてどうなのだろうか。

 大晦日でベラトール・バンタム級王者ダリオン・コールドウェルに勝利した時点から、今度はベラトールの金網で再戦があることはお約束だったが、それもあるのか、堀口恭司の対戦相手ベン・ウィンは確実に勝てる相手を選んだ印象がぬぐえない。噂通り、6・14『Bellator 222』のMSG大会でのカードが発表されている。

 同じく、パッキャオも来日するというお題目が優先で、那須川天心の相手、フィリピンのフリッツ・ビアグタンというのも、格下だったのではなかろうか。まして推薦選手という煽り宣伝だったのにも関わらず、会見では「実はまだ会ったことがない」というお粗末なことに。まぁ春の大会は、スターが揃ってKO勝利というところから年間計画が始動するのだから、作る側に立つならマッチメイクを批判するつもりはないが、再起戦のRENAにせよ、「判定じゃダメだよ、KOでなきゃ(五味隆典)」と言いたくなる、内容面では高レベルだったとはお世辞にも言えない全体のカード編成だった嫌いは残った。


■ RIZIN.15
日時:4月21日(日) 開始15:00
会場:神奈川・横浜アリーナ 観衆12914人(=主催者発表)

<第12試合 RZINライトヘビー級(93kg)王座決定戦 肘あり 5分3R>
●キング・モー(米国/アメリカン・トップチーム/RIZINヘビー級GP’15優勝、元ストライクフォース王者)
 3R 3分02秒 パンチ連打⇒レフェリーストップTKO
○イリー・プロハースカ(チェコ/ジェットサーム・ジム・ブルーノ)

<第11試合 キックルール(肘無し・つかみ1回) 59kg契約 3分3R>
○那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(55kg)王者)
 3R 1分24秒 ボディへの左膝蹴り⇒レフェリーストップTKO
●フリッツ・ビアグタン(フィリピン/WBCムエタイ・フィリピン・フェザー級(57.15kg)王者、元URCC(MMA)ストロー級(52.2kg)王者)

休憩

<第10試合 RIZIN MMAルール60.0kg契約 肘あり 5分3R>
○堀口恭司(アメリカン・トップチーム/RIZINバンタム級(61kg)王者、元UFCフライ級(56.7kg)3位)
 1R 2分53秒 右フックKO
●ベン・ウィン(米国/インテグレイテッドMMA/元UFCフライ級8位)

<第9試合 RIZIN MMA ルール : 5分 3R(71.0kg)>
●北岡悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜/元DEEPライト級(70.3kg)&戦極ライト級(70kg)王者)
 2R 3分56秒 パンチで崩れてレフェリーストップTKO
○ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術/REALスーパーライト級(74.2kg)王者)

<第8試合 93kg契約(ライトヘビー級相当)肘有り 5分3R>
○カール・アルブレックソン(スウェーデン/パンクラスジム・スウェーデン)
 判定3-0
●クリスティアーノ・フロリッチ(ブラジル/エボルサオ・タイ)

<第7試合 女子51kg契約 肘有り 5分3R>
○RENA(シーザージム/シュートボクシング世界女子フライ級(51kg)王者)
 判定3-0
●サマンサ・ジャン・フランソワ(フランス/FURACAO)

休憩

<第6試合 RIZIN MMAルール68.0kg契約 5分3R>
○朝倉未来(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 65-70kg級&60-65kg級王者)
 判定3-0
●ルイス・グスタボ(ブラジル/エボルサオン・タイ)

<第5試合 女子57kg契約(フライ級相当) 肘有り 5分3R>
○渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW)
 判定3-0
●ヤスティナ・ハバ(ポーランド/スパルタカス・ジェシュフ)

<第4試合 RIZIN MMAルール71.0kg契約 肘あり 5分3R>
○ダミアン・ブラウン(オーストラリア/ザ・ガーデン/チーム・コンプトン)
 判定3-0
●武田光司(BRAVE/DEEPライト級王者)

<第3試合 RIZIN MMAルール58.0kg契約 肘あり 5分3R>
○マネル・ケイプ(アンゴラ/アメリカン・キックボクシング・アカデミー・タイランド)
 2R 3分59秒 左ボディフック⇒レフェリーストップTKO
●伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/元ZSTフライ級(56.7kg)王者)

<第2試合 RIZIN女子MMAル ー ル57.0kg契約 肘 あ り 5分3R>
○村田夏南子(フリー)
 2R 2分12秒 ヴォンフルーチョーク
●サライ・オロスコ(メキシコ/LEGION MMA)

<第1試合 キックルール(肘無し・つかみ1回)61kg契約 3分3R>
○大雅(TRY HARD GYM/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)王者)
 2R 2分34秒 右フックKO
●タリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/ブラジルSAIKYO GP 2018優勝)


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’19年05月02日号平成RIZIN Cボリショイ引退 TIME100ロック 新日キック パンクラス