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現地時間6月17日にイリノイ州シカゴで『マネー・イン・ザ・バンク』が開催された。また、パンケーキかいという文句は置いておいて、3時間から4時間になることはわかっているのに、日本時間で12時のニュースで大阪の地震が始まっているのに、さらに15分くらいずっとやっていて全4時間15分。昨日のRISEで6時間見ているマスコミ陣は、もう勘弁してくれと思ったに違いない。長い大会というのは集中力が持たなくなる。
カーメラはSmackDownで「アスカの仮面の下の正体を暴く」とやっていて、あれは一体なんだったんだろうかと消化不良のままだったが、能面の下のもう一人のアスカの正体は、復帰したジェームズ・エルズワース。昨年の『マネー・イン・ザ・バンク』を思い出して、ようやく意味がわかるという大河ドラマだが、一体何人が気が付いたのだろうか。それにしても、RAWやSmackDownの前哨戦で勝つと、PPV大会では負けるというジンクス通りが、中邑真輔のWWE王座挑戦でも続くことになる。唯一の救いは、新日プロの攻防に合わせて30分くらいの試合をやったことであろうか。
注目のロンダ・ラウジー、公式には初のシングル戦になるのだが、ナイア・ジャックスの攻撃を受けまくり、プロレスのセール上達をアピールしたが、アレクサ・ブリスが乱入。MITB権利を早速行使して漁夫の利でRAW女子王座に返り咲いた。
メインのストローマン優勝は、お昼のニュースが始まったので真面目に見る気が失せてしまった。日本からWWEネットワーク視聴していた方は、大半が同じだったのではないかと推定される。
■ WWE マネー・イン・ザ・バンク
日時:6月17日(現地時間)
会場:イリノイ州シカゴ オールステートアリーナ
<第1試合 シングルマッチ>
○ダニエル・ブライアン
ヒールフック(日本ではヒールホールド)
●ビッグ・キャス
◆35cm差を跳ね返してブライアンが激勝
PPV『マネー・イン・ザ・バンク』のオープニングマッチとして178cmのダニエル・ブラインアンが213cmのビック・キャスに挑んだ。35cmの身長差にも関わらず、ブライアンはイエスキックやドラゴンスクリューの連打で果敢に攻め込んで試合を優勢に進めるも、キャスも体格差を活かしてベアハッグやボディスラムでブライアンを投げ飛ばして対抗した。ブライアンはキャス必殺のビックブーツを食らうも、これをカウント2で返すとニー・プラスでキャスを吹き飛ばし、最後はヒールホールドで捕まえてタップを奪って勝利した。
<第2試合 シングルマッチ>
○ボビー・ラシュリー
ブレーンバスター⇒フォール
●サミ・ゼイン
<第3試合 IC王座戦>
○セス・ロリンズ
押さえ込みフォール
●アライアス
<第4試合 女子マネー・イン・ザ・バンク・ラダー戦>
エンバー・ムーン、シャーロット・フレアー、アレクサ・ブリス、ベッキー・リンチ、ナタリア、ナオミ、ラナ、サシャ・バンクス
スポット段取り、間違ったやろ。アレクサのファンとしては嬉しいけど・・・。
優勝:アレクサ・ブリス
<第5試合 シングルマッチ>
○ロマン・レインズ
スピアー⇒フォール
●ジンダー・マハル w/スニル・シン
<第6試合 SD女子王座戦>
○カーメラ
スーパーキック⇒フォール
●アスカ
◆アスカが2人!? 不意打ちで王座逃す
.@realellsworth, IS THAT YOU?!?!??!? #MITB @WWEAsuka @CarmellaWWE pic.twitter.com/tKr4rff8pR
— WWE (@WWE) 2018年6月18日
“最強の挑戦者”アスカが王者カーメラとスマックダウン女子王座を賭けて対戦した。カーメラに平手打ちを貰ったアスカは「この野郎」と気合を入れるとヒップアタックの連打からスライディングニーを決めて勢いに乗るも、逃げ足の早いカーメラはアスカのミサイルキックやアスカロックをことごとく回避。さらに場外のアスカにトペ・スイシーダを決めて互角の攻防を展開した。しかし、試合途中に突然リングサイドに能面をしたアスカがもう1人登場。突然の出来事にアスカが動揺していると、能面を取ったジェームズ・エルズワースが正体を明かすと、その隙にカーメラがスーパーキックをアスカに見舞って3カウント。アスカは不意を突かれて敗戦し、王座奪取を逃した。
<第7試合 WWE王座ラストマン・スタンディングマッチ>
○AJスタイルズ
フェノミナルフォーアーム⇒10カウント
●中邑真輔
◆中邑、AJスタイルズ挑戦もまたも王座逃す
中邑真輔のAJスタイルズとのメジャー大会では4度目、ハウスショーでは多数連戦している名勝負数え唄のWWE王座戦がPPV『マネー・イン・ザ・バンク(MITB)』で行われた。ラストマンスタンディング形式となったこの対戦は手段を選ばない激しい攻防を展開。中邑はアナウンステーブル上でキンシャサを叩き込むと、さらに持ち込んだテーブルにAJスタイルズを叩きつけて主導権を握った。しかし、試合途中にヒザを負傷して劣勢となった中邑は隙を突いてAJスタイルズに金的攻撃。さらにキンシャサを繰り出すもカウント9。ダメージで動けない中邑だったが、それでも「カモーン」と挑発するとAJスタイルズはそれに答えるように急所蹴り、さらにリングからフェノミナルフォーアームでアナウンステーブルごと中邑を吹き飛ばした。この攻撃で力尽きた中邑は立ち上がることができずに無念の10カウント。大衆には4度目の正直も及ばず、中邑は王座獲得を逃した。これにより、WWE王座戦の行方はダニエル・ブライアンなど、他の挑戦者とのプログラムに移行するものと思われる。
<第8試合 RAW女子王座戦>
●ナイア・ジャックス
ロンダ・ラウジー
○アレクサ・ブリス乱入⇒MITB権利キャッシュイン⇒DDT⇒ツイステッドブリス⇒フォール
◆ブリス、マネー権行使でRAW女子王座奪取
王者ナイア・ジャックスの逆指名で決定した“地球上で一番強い女”ロンダ・ラウジー対ナイアのRAW女子王座戦が行われた。初のシングル戦に挑むロンダにナイアはパワーボムでダメージを与えると、サモアンドロップを炸裂させた。負けられないロンダはコーナートップからクロスボディ、さらに巨体のナイアを背負い投げで沈めると、得意のアームバーを狙った。誰もがロンダの勝利を確信したその時、突然同日にマネー権を獲得したアレクサ・ブリスが現れてブリーフケースでロンダを襲撃。ブリスはレフェリーにマネー権をキャッシュインするとナイアをDDTで沈め、コーナートップからツイストブリスでカウント3。ナイア・ジャックスに勝利して、ブリスがRAW女子王座を奪取した。“女神”ことブリスはこの日、MITBラダー戦勝利、そしてRAW女子王座獲得と一夜にして頂点に上り詰めた。
<第9試合 男子マネー・イン・ザ・バンク・ラダー戦>
ブラウン・ストローマン、フィン・ベイラー、ザ・ミズ、ルセフ、ボビー・ルード、ケビン・オーエンズ、サモア・ジョー、コフィ・キングストン
優勝:ブラウン・ストローマン
◆“鬼に金棒”、ストローマンがマネー権獲得
The absolute WORST scenario of @BraunStrowman telling you to #GetTheseHands:#MITB @FightOwensFight pic.twitter.com/weHxEXTZaB
— WWE (@WWE) 2018年6月18日
ハシゴの上に吊された「いつでもどこでも王座に挑戦できる権利書」が入ったブリーフケースを奪い合う男子マネー・イン・ザ・バンク・ラダー戦が行なわれた。ニュー・デイからコフィ・キングストンが参戦し、ブラウン・ストローマン、フィン・ベイラー、サモア・ジョー、ルセフ、ザ・ミズ、ケビン・オーエンズ、ボビー・ルードの8人で試合が始まると、圧倒的なパワーを誇るストローマンは他の7人からラダーを使って集中砲火を浴びて一度は場外で沈むも、怒ったストローマンはジョーとミズをパワースラムで排除すると、さらにコフィを担いだままラダーを登ってベイラー、コフィを叩き落としてブリーフケースをゲット。“巨獣”ストローマンがマネー権を獲得し、まさに “鬼に金棒”状態となった。