UFCシカゴCMパンク3R15分闘う!ロンダ・ラウジー殿堂入り!コルビー・コビントンがドス・アンジョス下しウェルター級新王者

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 元WWE王者CMパンクは、地元シカゴ、ユナイテッドセンターでのUFC2戦目に、デビュー戦のように秒殺負けすることなく、3R、15分間、オクタゴンで最後まで闘った。結果はファンタジーとはならなかったが、ブロック・レスナーのような、層の薄いヘビー級で対戦相手を怪力でねじ伏せる訳にもいかない、世界中に強豪がひしめくウェルター級でのマッチアップである。それでも39歳のパンクは、1Rにはテイクダウンも決めたし、このラウンドをパンクにつけてもおかしくなかった。パット・メリテッチがコーナーについた33歳のマイク・ジャクソン、アマではボクシングなどの打撃経験もある戦士相手に、WWEの訴訟でもケリをつけたばかりのパンクは自己証明を賭けた。
 終了後の会見では、ディナ・ホワイト代表が39歳の健闘を称えながらも、「これを最後にすべき」と話している。

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 今回のメインイベントは当初、ミドル級王者ロバート・ウィテカー(ニュージーランド 20勝4敗)に同級ランキング1位のヨエル・ロメロ(キューバ 13勝2敗)が挑むタイトルマッチが予定されていたものの、前日の計量でロメロが規定体重を満たせなかったため、非タイトル戦として行われた。試合は序盤こそウィテカーが圧倒したものの、第2ラウンドから徐々にスピードを上げたロメロが2回のダウンを奪ったほか、テイクダウン数でも上回り、あと一歩でフィニッシュの場面をも作ったが、王者の意地を見せるウィテカーが追い詰められながらも踏ん張り、5ラウンドを戦い抜いた結果はスプリット判定によるウィテカーの勝利となった。

 ウェルター級暫定王座が争われたセミメインイベントでは同級ランキング1位につけるハファエル・ドス・アンジョス(ブラジル 28勝9敗)に同4位のコルビー・コビントン(アメリカ 13勝1敗)が挑み、激しい打ち合いやケージ際での攻防戦を繰り広げ、フルラウンドを戦い抜いた末にコビントンがユナニマス判定でチャンピオンベルトを手に入れた。速さと勢いを武器に手数を増やし、元ライト級王者のドス・アンジョスを圧倒したコビントンは正王者の椅子に君臨するタイロン・ウッドリーに言及し、「これがホンモノのベルト。今日はヤツが俺との試合に出てくるはずだったのに来なかった。俺がウェルター級のチャンピオンだ。俺がニューキングだ!」とコメントしている。

 レッド・ツェッペリンの♪Black Dogで入場したホリー・ホルムは、オーストラリアの長身、ミーガン・アンダーソンを判定で撃破! ヘビー級戦線では、知名度のある古豪アンドレイ・アルロフスキー、元K-1 WORLD GP 2010王者、元DREAMヘビー級王者のアリスター・オーフレイムが敗北という結果になっている。

 また、そのホリー・ホルムに負けた時から連勝記録が止まった現WWEのロンダ・ラウジーが、女子選手として初めてUFCの殿堂入りが発表された。シカゴ・カブスの人気選手やGMも顔をそろえる、2018年UFCの最大の大会であった。

 次回、UFCは6月23日(土)にシンガポール・インドア・スタジアムにて『UFCファイトナイト・シンガポール』が開催される。メインイベントでウェルター級ランキング11位につけるドナルド・セラーニと同13位のレオン・エドワーズが対戦するほか、セミメインイベントにはオヴィンス・サン・プルー対タイソン・ペドロのライトヘビー級マッチが組まれており、日本からは阿部大治、安西信昌、石原”夜叉坊”暉仁、井上直樹、佐々木憂流迦が出場する予定だ。

■ UFC 22
日時:6月9日(土・現地時間)、日本時間10日(日)
会場:ユナイテッド・センター(イリノイ州シカゴ)

【メインイベント】
<ミドル級マッチ 5分5ラウンド>
○ロバート・ウィテカー
 判定2-1(48-47、48-47、47-48)
●ヨエル・ロメロ

勝者ロバート・ウィテカーのコメント
「第1ラウンドで手が使えなくなったんだ。肘のあたりまで感覚がない。ヨエルはトラックみたいにぶつかってくるし、必死に耐え抜いて巻き返さないといけなかった。接戦だったから、どっちの可能性もあると思っていたけど、俺もかなり打ち込んだし、5ラウンドのうち3ラウンドは取ったし十分いけるだろうと思っていた。本当にタフな試合だったけど、これから戻ってチームと話してから、次にどうすべきか考える」

【セミメインイベント】
<ウェルター級暫定王座決定戦 5分5ラウンド>
●ハファエル・ドス・アンジョス
 判定3-0(46-49、47-48、47-48)
○コルビー・コビントン

勝者コルビー・コビントンのコメント
「今はまさに俺が夢見ていた瞬間だ。この1週間、ずっと言い続けてきた。メディアにもファンにも。今回は俺の番だ。それについては誰も何も言えない。UFCでは俺が新しいマネーファイトになる。タイロン・ウッドリーに伝えてくれ、お前の時代は終わりだと。これがホンモノのベルト。今日はヤツが俺との試合に出てくるはずだったのに来なかった。俺がウェルター級のチャンピオンだ。俺がニューキングだ!」

【メインカード】
<女子フェザー級マッチ 5分3ラウンド
○ホリー・ホルム
 判定3-0(30-27、30-26、30-26)
●ミーガン・アンダーソン

勝者ホリー・ホルムのコメント
「今回は重要な試合だった。負けるのなんて大嫌いだし、負けてから巻き返す時はかなりプレッシャーを感じる。今回の試合は思っていた通りの試合ができた。テイクダウンができることはあまり知られてないけど、ジムでは常にやっているから、本番でやってやろうと思ったの。長いこと戦ってきたし、私の楽しみのひとつは成長することと危険な新しい道を見つけることよ。今回の試合はそれをもたらしてくれた。キャリアを振り返るなんてしたくなかったし、”なんでずっとテイクダウンしてこなかったんだろう?”なんて言いたくないわ(笑)バンタム級に戻るのか、フェザー級にとどまるのかと、よく聞かれるけど、両方っていう手もあるでしょ? バンタム級で失ったタイトルを取り戻すことの方が力は入るけれど、次に何が来ようとも常にオープンでいるわ」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
●アンドレイ・アルロフスキー
 判定3-0(28-29、28-29、28-29)
○タイ・トゥイバサ

勝者タイ・トゥイバサのコメント
「ファイト・オブ・ザ・ナイト(敢闘試合賞)でしょ。自分のパフォーマンスは3ラウンドを通して、この階級の俺の立ち位置を示していたと思う。アンドレイ・アルロフスキーはレジェンドだし、元チャンピオンだ。ヘビー級の中では一番タフな1人でもある。序盤に捕まって鼻をカットされてしまったけど、巻き返したし、何度かお返しも食らわせられた。こういう試合こそ、俺の愛するファイティングだ。試練だった。自分の耐久性が試されたし、パワーも何もかも試された。次はまだよく分からないけど、ヘビー級を引っかき回したいから、すぐに戻ってくるつもりだ」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
●CMパンク
 判定3-0(26-30、26-30、26-30)
○マイク・ジャクソン

 リヴィング・カラーの♪Cult of Personalityがユナイテッド・センターに鳴り響き、CM Punkチャントが会場を包み込む。もはや涙が止まらない。CMパンクはガチだった。WWEの訴訟で無罪を勝ち取り、そして魂は解放された。

勝者マイク・ジャクソンのコメント
「(パンクは)タフなヤツだし、心からたたえたい。フィニッシュするか、相手よりも長く耐え続けないといけないことは分かっていた。俺は顔がいいからな、打たれたくないんだよ。だからプレッシャーをかけ続けて勝利をもぎ取ったのさ。次についてはデイナと話してどうしてほしいか聞いてみるよ。もしかしたら、UFCでもう1試合するかもしれないし、Zuffaのボクシングが始まるならそれもありかもね」

敗者CMパンクのTwitter

【プレリム】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
●アリスター・オーフレイム
 3ラウンド(2分56秒)TKO
○カーティス・ブレイズ

勝者カーティス・ブレイズのコメント
「今日はうまくやれた。今回の試合がでかくなることは分かっていたし、対戦相手を上回れるようにしたかった。オーフレイムはレジェンドだし、世界王者だ。俺が次のタイトル戦線にいることは疑いようがない。スティペとやらせてくれ。DC(ダニエル・コーミエ)とやらせてくれ。俺が次の挑戦者であることだけが大事だ」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○クラウディア・ガデーリャ
 判定2-1(28-29、29-28、29-28)
●カーラ・エスパルザ

勝者クラウディア・ガデーリャのコメント
「私は当然、自分の試合だったと思っている。どのラウンドも私が彼女をコントロールしていた。かなり打ち込まれたけど、試合をコントロールしていたのは私。自分のことは世界最高の女子ファイターの一人だと思っているし、成長し続けてもう一度、ベルトに挑戦したい」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
●リカルド・ラマス
 判定2-1(29-28、28-29、27-30)
○ミアサド・ベクティック

勝者ミアサド・ベクティックのコメント
「今回の試合をみんなが楽しみにしていてくれたことは知っているし、相手の地元で戦うってことも分かっていたから、スプリット判定になるとなったらちょっと心配になるものさ。でも、自分の方が勝っていたと思ったし、どのラウンドもしっかりと仕事を果たしていたから俺の方が圧倒していた。俺の1敗はベテラン相手だったから、リカルド・ラマスはもう長いことやっているし、世界のベストファイターの1人だ。アルドと戦った人だからね・・・。だから、エルキンス戦のミスから学びたかったし、今回の試合で生かしたかった。7位の相手を倒したところだから、少なくとも自分が7位にはなれると思っている。もっと上に行きたい。チャールズ・オリベイラがフェザー級に戻ろうかと言っているみたいだから、彼とやれたらいいな。でも、自分のランキングを上げてくれる相手ならいい。誰が相手でもいくよ」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
●ラシャド・コールター
 2ラウンド(3分53秒)TKO
○クリス・デ・ラ・ロッチャ

勝者クリス・デ・ラ・ロッチャのコメント
「UFC初勝利を遂げられて、やっと肩の荷が下りたよ。今回の試合に挑むにあたってはタフな試合になることは分かっていたし、白熱した戦いになった。それは間違いない。ラシャド・コールターは本当にタフだけど、とにかく自分の体格的なアドバンテージを生かそうと思ったし、それがうまくいった。一度に一歩ずつ進んでいきたいから、家に帰るのが楽しみ。次にどうするかはそれから考えるよ」

【アーリープレリム】
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
●ラシャド・エバンス
 1ラウンド(0分53秒)KO
○アンソニー・スミス

勝者アンソニー・スミスのコメント
「この瞬間は本当にすごい。チャンスをくれたラシャド・エバンスと、こんなに素晴らしいカードを組んでくれたUFCにとにかく感謝したい。ラシャドはOGだから、彼と戦えるなんて自分にとっては名誉なこと。自分の打撃はこの階級でベストに入ると思っているし、さらに駆け上っていきたい。だからこそ、次の相手にサム・アルビーを考えているのさ。次はナンバーを持っている人とやりたい。サムじゃなければ、誰が相手でもいいけど、でも、リンカーン、ネブラスカのカードに入りたい。俺のテリトリーだからね。あのアリーナから数マイル離れた場所でプロデビューしたんだ。アンソニー・スミス不在でリンカーンじゃ試合できないよ」

<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
●ジョセフ・ベナビデス
 判定2-1(29-28、28-29、27-30)
○セルジオ・ペティス

勝者セルジオ・ペティスのコメント
「スプリット判定と聞いた時、当然、緊張した。勝てるだけの十分なことはやったと思っていたけど、ジャッジがどんなスコアをつけるか、それは絶対に分からないから。彼には2回、テイクダウンされたし、打ち込まれもしたけど、俺の方が当てていけていたと思う。デメトリアス・ジョンソン対ヘンリー・セフード戦の勝者と戦う次なる使者は俺だ。ジョセ(フ)・ベナビデスはDJとドミニク・クルーズにしか負けたことがなかった人だ。6年間、負けなしだった。今は俺が次に来るはず。セフードと戦ってからかなり成長したし、俺こそが次のフライ級王者だと思っている」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
●クレイ・グイダ
 1ラウンド(2分18秒)サブミッション(ギロチンチョーク)
○チャールズ・オリベイラ

勝者チャールズ・オリベイラのコメント
「常にトレーニングしているからね。試合がなかったからハードにトレーニングしていたわけじゃないけど、常にトレーニングを積んで準備はしている。UFCファイターとして、俺の仕事は試合に備えておくことだからな。クレイ・グイダはフルキャンプをやっていたし、自分よりもしっかりと準備ができていたけど、だからといって怖気づいたりしない。自分の仕事が何たるかは分かっている。前回の試合は落としたから、ここで結果を残さないといけないのは分かっていた。クレイはこのスポーツのレジェンドだし、今回の彼との対戦で俺が見せたパフォーマンスが注目されることを願っている。次の試合については自分の母国、自分のファンの前でやりたいからブラジルがいい」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
●マイク・サンチアゴ
 1ラウンド(0分50秒)TKO
○ダン・イゲ

勝者ダン・イゲのコメント
「今日のオープニングマッチを飾れたことはすごい。今年最大のショーのひとつだし、そこで印象に残る試合をしたかった。1ラウンドKOだし、この勢いに乗っていきたい。プランはフィニッシュすることだったけど、こんなに早くいけるとは思っていなかった。マイク・サンチアゴは本当にタフな相手だ。今、世界で最高の1人として言われるザビットとすごい試合をした人だし、マッズ・バーネルと3ラウンドを戦った人だ。自分のパフォーマンスにはとても満足している。次の相手が誰かは気にしない。俺が気にしているのはジムに戻って、試合のたびに向上できるようにすること。今日のUFC初勝利は俺にとってものすごくたくさんの意味がある。次はもっとうまくやってみせる。ベガスに住んでいるから、ベガスで試合をしたいけど、UFCがハワイに行くと決まったら、俺も加えてくれ!」