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6月3日(現地時間)にメキシコ・ヌエボ・レオン州モンテレイので『AAA ベラノ・デ・エスカンダロ2018』が開催された。
AAAはCMLL(当時EMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャ氏が独立して、メキシコシティを本拠地に設立した団体。CMLLから引き連れたルチャドール達に加えレイ・ミステリオやシコシスといった当時の新世代のレスラー達が活躍、アメリカン・プロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進め、ライバル団体のLLI(UWA)を壊滅に追い込み、メキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していった。そしてAAAは2018年2月から大会をインターネット配信Twitchで無料配信する事になり、更にパワーアップしている。
今大会では、AAA初夏のビッグマッチ「ベラノ・デ・エスカンダロ2018」だが、大事件が連発した。まず、突如復活したヒールユニットMADの正体を隠していたMAD司令塔の覆面総裁が大会中に現れ、マスクを脱ぐと、なんとジェフ・ジャレット。ジャレットは自分も王座に挑戦させろと、メインで行われるAAAヘビー級王座戦、王者ドクトル・ワグナーJr.と挑戦者例・ミステリオJr.との試合に割り込みトリプルスレッドマッチにしてしまったのだった。そしてメインで行われたも波乱続出。レフェリーのイホ・デル・ティランティスがジャレットの味方をして、ワグナーJr.がフォールしても、数えないのだ。これに怒ったワグナーJr.はレフェリーにワグナー・ドライバーを決め失神させてしまう。レフェリー不在となったリングに飛びこんできたのはレフェリーの服を着たAAAの象徴、骸骨男ラ・パルカだった。しかし、当然、公平に裁くと思いきや、ラ・パルカもジャレットに加勢。ジャレットが反則のローブローでワグナーJr.をフォールすると、ラ・パルカは高速カウントしてジャレットの勝ちにしてしまったのだった。そこに、コミッショナーであるバンピーロが飛びこんできて、お前はラ・パルカではないとラ・パルカの覆面を剥ぎ取ると、なんと正体はコナンだった。ジャレット、コナンがAAAに再上陸して悪の戦略で王座を奪ってしまったのだった。しかし、まだサプライズが続き、今度はレイ・フェニックスが飛びこんできて、コナン、ジャレットらを蹴散らしたのだった。フェニックスは、AAA離脱して、対抗団体であるCMLL参戦が正式発表されており、2018年6月8日のアレナ・メヒコで試合を行う予定だったのだが、いきなりAAAに戻ってきた事になり、これは、大きな問題になりそうだ。
また、セミファイナルでは、カベジェラ戦(敗者、髪切りマッチ)が組まれ、アベルノ、チェスマン、スペル・フライがモチョ・コタJr.、ティト・サンタナ、カルタ・ブラバJr.に勝利して、敗者チームは丸坊主になった。
そして、仲間割れしているサイコ・クラウンとイホ・デル・ファンタズマはタッグを組む予定となっていたが、ファンタズマがクラウンなどと一緒に試合が出来ないと、ルード軍に加入。クラウンにはエクストリーム・タイガー、ラレド・キッドが加勢したものの、ルード軍の勝利となった。
■ AAA ベラノ・デ・エスカンダロ2018
日時:2018年6月3日(現地時間)
会場:メキシコ・ヌエボ・レオン州モンテレイ
<AAA世界ヘビー級(AAAメガ)王座3WAYタイトルマッチ>
●ジェフ・ジャレット(挑戦者)
ピンフォール
○ドクトル・ワグナーJr.(王者)、レイ・ミステリオJr.(挑戦者)
<カベジェラ・コントラ・カベジェラ(※敗者チーム髪切りマッチ>
○OGT(アベルノ、チェスマン、スペル・フライ)
ピンフォール
●モチョ・コタJr.、ティト・サンタナ、カルタ・ブラバJr.
<タッグマッチ>
○ブライアン・ケイジ、レイ・エスコルピオン、イホ・デル・ファンタズマ
ピンフォール
●サイコ・クラウン、エクストリーム・タイガー、ラレド・キッド
<6WAYマッチ>
勝者:アエロスター
ドラゴ、サミー・ゲバラ、オーストラリアン・スーサイド、ダービー・アリン、ゴールデン・マジック
<6人タッグマッチ>
○フベントゥ・ゲレーラ、キラー・クロス、エル・テハノJr.
ピンフォール
●パガノ、マキシモ、ラ・マスカラ
<6人タッグマッチ>
○レディ・シャニ、マンバ、ピンピネーラ
ピンフォール
●イエドラ、ブラック・デンジャー、ケイラ
<8人タッグマッチ>
○イホ・デル・ビキンゴ、スターファイヤー、アルカンヘル・ディビノ、ディナスティア
ジャベ
●アレス、ベリアル、ウルティモ・マルディト、レディ・マラビジャ