アレキサンダー・シュレメンコが敗れる!M-1 Challenge 93

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 6月1日(現地時間)にロシアで『M-1 Challenge 93』が開催された。
 M-1 Global(エムワン・グローバル)は、ロシアの総合格闘技団体で世界規模で開催されている。会長はワジム・フィンケルシュタインであり、副社長はセルゲイ・マトビエーンコである。かつてM-1 GlobalはAffliction、ゴールデンボーイプロモーションズ、アメリカの億万長者であるドナルド・トランプと協同して『M-1 Global & Affliction』という大規模なトーナメントを始めた事もある。
 今大会のメインにはアレキサンダー・シュレメンコが登場、ブラジルのブルーノ・シウバと対戦した。元ベラトールミドル級王者のシュレメンコは、現在、ベラトールとロシアM-1の2大会を主戦場にしている。シウバもブラジルのローカル大会で実績を積み、現在はM-1を主戦場にしているが、世界的な実績から下馬評は圧倒的にシュレメンコだ。試合は、バックスピン、飛び膝蹴りなどでシュレメンコが攻めるが、シウバが逆襲。シュレメンコをコーナーに追い込み、膝蹴りからパンチラッシュで追い詰める。シュレメンコが腰を落とし防戦一方になったところでレフェリーがストップし、シウバが下馬評を覆しTKO勝利した。大物を倒したシウバは王座戦をアピール。一躍、M-1戦線の主役に躍り出た形となった。
 また、元UFCの人気者ジョー・リッグスも現在、M-1を主戦場にしており、ミドル級王者アーテム・フロロフと王座戦を行った。この王者フロロフはなんとMMA10戦全勝という強さを誇っており、いかに知名度の高いリッグスであっても、下馬評は圧倒的にフロロフだ。試合は、1Rはフロロフがテイクダウンから上を奪い有利に試合を進めた。そして2R、スタンドの攻防でいきなりリッグスが右膝を抱えて倒れこんでしまう。どうもアクシデントで足を痛めたらしく、試合続行不可能という事でフロロフがTKO勝利で王座防衛を果たした。

■ M-1 Challenge 93
日時:2018年6月01日(現地時間)
会場:ロシア

<ミドル級>
○ブルーノ・シウバ(ブラジル)
 1R 2分54秒
●アレキサンダー・シュレメンコ(ロシア)

<ミドル級王座タイトルマッチ>
○アーテム・フロロフ(ロシア/王者)
 2R 0分46秒
●ジョー・リッグス(米国/挑戦者)