新宿FACEには猫ひろし、楽しんごなどの多数の芸能人が登場。試合間には歌や舞なども披露され、引退式ありレジェンド対決あり、また、今話題のAbemaTVの人気企画“格闘代理戦争”の青木真也と本誌・格闘技I記者とがエスカレーター前でばったり出くわすなど、ハプニングも多々あった。
その青木の「マッハ対五味の対決は演歌！」発言でも注目を浴びる形となった通り、本当に祭りのようだった本大会。演歌発言も逆手に取り、「日本の心は演歌と桜（井）だ」とでも言うかのように、ミリオンセラーのド演歌オンステージを演出して見せたくれた。今後も恒例の「格闘技界夏祭り」としての盛り上がりを期待したい。
■ マッハ祭り2018
日時：2018年5月6日(Sun) START18:00
会場：東京・新宿FACE
＜第11試合 KICK 60kg契約 3分3R＞
●原田ヨシキ（マッハ道場）
3R 20秒 左ストレートTKO
○優谷（ウイラサクテックス・フィアテックス）
マッハ道場巣鴨創設期からインストラクターを務め、DEEPやM-1など総合やキックボクシングなどを舞台に、相手を選ばず戦いの場を求めて来た原田ヨシキ。週刊ファイト!YouTubeの収録中に師匠マッハが語っていたメインイベンターの役目を果たすことができるのか？ 相手の優谷は18歳、期待の若手のホープである。
お互いサウスポースタイル。試合はまず、そのサウスポーからのスピーディーな右のジャブとロ－のコンビネーションが優谷を効果的に捕える。1R終了。ラウンドボーイ？はマッハと親交がある楽しんごが務めていた。
2R、原田は首相撲を仕掛けるがそれを嫌う優谷。しかしこの辺りから上背にまさる優谷の効果的な左ストレート、左フックのパンチが原田を捕え始めた。これに打ち合い上等の原田も応え、ハードなパンチの交差に会場はヒートアップする。最初のダウンは原田。これを何とか立ちあがり2Rのゴングを聞いた。
3R、左のコンビネーションの前に、追いつめられる原田。先程のダウンが効いているか？ あとがない原田を優谷の左ストレートが捕えた所でレフリーが試合を止めた。
＜第10試合 MMA ライトヘビー級(93kg) 5分2R＞
○アラン･ボドウ (MMA FACTORY)
1R 4分16秒 グラウンドパンチ連打
●中島佑斗（Martial Arts Fighter team侍）
ヘビー級のぶつかり合いに場内は期待。試合開始早々、アランがテイクダウンに成功するとそこからボジションを奪取。グランドパンチ連打で一方的に完勝した。このフランスの新鋭には要注意であろう。
＜第9試合 MMA（肘なし） ライト級（70.3kg） 5分2R＞
●TOSHI（マッハ道場）
1R 0分33秒 TKO
○まーさん＠描く闘技（フリー）
メジャーシーンにも登場したこともあるマッハ道場のTOSHI。対するまーさんは漫画やイラストなども手掛ける異色ファイター。本人いわく16年ぶりのリング復帰となった。
TOSHI有利かと思われたが、本当に長らく試合をしていなかったのが信じれない程のスピーディーな動きを見せるまーさん。タックルを切ったあとの左フックがドンピシャにTOSHIを捕える。前のめりに倒れるTOSHI。これをなんとか堪えたが、続くまーさんの猛攻にレフリーが試合を止めた。まーさんは試合後、練習に付き合ったくれたプロ格闘家の仲間達に感謝を述べた。
＜第8試合 ムエタイ（肘ナシ）70kg契約 3分3R＞
○ディーゼルノイKATOヨン（マッハ道場柏）
2R 1分05秒 TKO
●鈴木渓（フリー）
＜第7試合 エキシビジョンマッチ（高山善廣選手応援チャリティマッチ）＞
桜井”マッハ”速人（マッハ道場）
五味隆典（ラスカルジム）
先にいつものテーマ曲で入場は五味。柔術着を着用。オーラもあり様になっている。マッハも柔術着で登場。エキシビジョンは無理だと拒んだ五味との間で本ルールに落ちつたようだ。1R組み合いから上になる五味。下から襟締めを狙うマッハだがこれは凌ぐ。スタンドからマッハの巴が決まり、沸く場内。
2R、組み合いから再び巴に行くマッハだが、これは潰される。五味もタックルなど仕掛けるが体重差があるのか中々倒せない展開。修斗、PRIDE、UFCなど絶えずメジャーシーンを走りつづけたレジェンド対決は幕を下ろした。
試合後、マイクを持った五味は開口一番「マッハさん、重いです！」とコメント。
マッハは「五味選手は本当に強いです。疲れました。あと皆さん会場で高山（善廣）選手の応援チャリティーをやってますのでよろしくお願いします」と、現在闘病中のUWFインター、キングダム出身の高山への協力をアピールした。
なお、マッハ本人によれば「五味から、ストレートバーで腕をとりましたが、その瞬間にレフリーがブレイクしました。五味は腕を痛めましたがタップまではさせれませんでした。ミスレフリーです」とコメントしている。
お目当ての試合前、休憩前にはマッハや五味と同門にあたる木口道場出身、超人イリエマンとその自身のゆるキャラ・イリエマンを率いてリングに登場。師匠・木口宣昭会長の手紙と、マッハ祭りへの御祝儀を持参している。6月16日に同所で行われる、アジア最大規模の団体ROAD FCとの団体対抗戦も含む、『キングダムエルガイツ新宿FACE大会:出陣～RETURN OF KINGDOM～』の大会告知などを行い、普段はいつも強制的に消音に走るDEEP代表佐伯繁氏が同日のRIZIN福岡大会に入る為、ついに最後まで曲を歌えると自身のオリジナル曲も披露した。
▼超人イリエマン@5.6マッハ祭り6.16キングダム自作曲♪プロローグ熱唱
以下は木口会長からの手紙全文。
ハロー 親愛なる木口ファミリー、桜井速人・五味隆典
二人とも元気にしているか？
本日の大会開催おめでとう。
私は今、湘南海岸で海を見ながらのんびりとした日々を送っている。
そんな毎日の中でも、たくさんの木口門下生達と出会い、練習に、試合に戦ったことは今も先生の脳裏に焼き付いているよ。
当然、君達と一緒にPRIDEや修斗、UFCなどで、世界の強豪達と戦ったもことも先生の誇りだ。
今日はそんな二人に激励の手紙を送る為に、門下生の中でも少し変わった男であったが、入江にこの手紙を託しました。
木口道場の卒業生はいつまでも仲良く、そして私がそうであったように誇りを持って格闘技界に人材を輩出し続けて欲しいと思う。
マッハ、五味覚えているか？ 木口道場訓を・・・そうだ、清い心、強い体、よい頭だ。
『清い心、強い体、よい頭』ずっと忘れないでくれ！
そしてマッハ、五味！ また、皆で会おう。必ず会おう！
いつくるその日まで、グッバイ！
総合格闘技木口道場 木口宣昭
＜第6試合 中村Jr 引退エキシビションマッチ＞
中村Jr.（マッハ道場）
岡野裕城（マッハ道場）
祖父の影響で、幼小の時から柔道に取り組み中学3年では全国大会に出場。テレビで師匠マッハの活躍などを見て単身カバン一つで、茨城のマッハ道場に入門。その理由の一つとしては東京だと誘惑が多いということもあったようだ。
マッハの教えとしておまえは体が小さいから、とにかく最後まで動きまくれ！だったというから、毎日死にもの狂いの稽古に堪えて修斗ライト級新人王になり、第6代修斗環太平洋王者にまで上り詰めた。パンフレットには韓国人選手との試合で顎を2ヶ所折られた写真が載り、無念の引退決断だったことが分かる。
試合はヘットギア着用の中村が同門、岡野を相手に奮闘。1Rからスピーディーな動きで会場を盛り上げる。2R岡野のパンチにカウンターで中村がテイクダウンに成功。そして中村がなんと肩固めで岡野をフィ二ッシュ。エキシビジョンの為勝敗はつかなかったものの、惜しまれつつ有終の美を飾った。
試合後、師匠マッハに感謝の手紙を読み上げ、多くの仲間達に見送られながら10カウントを聞いた。
＜第5試合 MMA フライ級（56.7kg） 5分2R＞
○松下裕太（マッハ道場）
判定3-0
●池田一歩（ブレイブハート）
＜第4試合 KICK 65.8kg契約 3分3R＞
○翼ソパーペット（ネクサスジム）
1R 1分09秒 TKO
●川村優太郎（MAX GYM）
＜第3試合 ミドル級（83.9kg） 5分3R＞
○山下剛（マッハ登場）
1R 2分17秒 スタンドパンチ連打TKO
●田馬場貴広（フリー）
2週間前にオファーを受け、急遽出場となったプロレスラー田馬場だったが、準備期間の短さを露呈した形となった。それでもプロレスラーの決して倒れない意地を見せたが、スタンドパンチ連打によりレフェリーが試合を止めた。
＜第2試合 MMA KICK 75kg契約 3分3R＞
○広田アメリカ人旭星（マッハ道場）
判定3-0
●カマキリデーモン博
＜第1試合 MMA フライ級（56.7kg） 5分2R＞
〇中村真人（BIBLEジム）
1R 4分29秒 レフェリーストップTKO
●澤田良（T-PLESURE）
＜オープニングファイト第2試合 女子KICK（顔面膝なし） 2分2R＞
○ゆい（マッハ道場柏）
判定3-0
●松井りえ（和術慧舟會駿河道場）
＜オープニングファイト第1試合 KICK 65kg契約 2分3R＞
●阿部雄也（マッハ道場）
1R 1分02秒 TKO
○根本和季（OOTADOJO）
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