AJ中邑真輔ローブロー合戦!SロリンズMIZのIC王座戦除き消化不良のWWE『バックラッシュ』

©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.

 現地時間5月6日、ニュージャージー州ニューアークで「バックラッシュ」が開催された。

◆中邑対AJスタイルズ、ダブル急所蹴りでカウントアウト

 PPV『バックラッシュ』で行われた、『レッスルマニア』、『グレイテスト・ロイヤルランブル』に続いてのメジャー大会では3度目、ハウスショー巡業では連戦中の対戦となる因縁の中邑真輔とAJスタイルズのWWE王座戦は、ノーDQ(反則裁定なし)形式で実施され、2人同時の急所蹴りで再び不完全決着となった。RAW、SmackDownの両ブランド合同大会だったが、ブロック・レスナーは参加してないので、WWE王座戦がメインかと思いきや、途中に組み込んだ段階で大人のファンは「今日も交代はナシ」がわかってしまったのではなかろうか。

 険悪な空気の中で試合が始まると、中邑は持ち込んだパイプ椅子にAJスタイルズをリバースパワースラムで叩き付け、続けてキンシャサを狙った。しかし、AJスタイルズはこの椅子を中邑に投げつけて回避するも、椅子が自身の顔面にもヒットしてハードウェイの流血。それでもカーフ・クラッシャー、ペレキックと勢いづくAJスタイルズに対して、中邑が急所打ちを敢行すると、これにAJスタイルズも急所打ちで応酬。両者ダメージを負いながら打ち合いの展開を見せると、最後は2人同時の急所蹴りでダブルノックダウン。レフェリーのカウント10でも両者とも起き上がれず、再びカウントアウト判定でAJスタイルズの王座防衛となった。中邑はメジャー大会3度目の挑戦でもAJスタイルズからWWE王座奪取に失敗した。

◆ブライアン、キャスに勝利もビックブーツで撃沈

 ダニエル・ブライアンは208cmのビック・キャスと対戦した。2人の因縁はキャスがブライアンを襲撃して勃発。さらに『グレイテスト・ロイヤルランブル』で1番目に登場したブライアンは49番目のキャスに排除され、この試合はブライアンにとって雪辱を果たす絶好の機会となった。20cmの身長差にも関わらず、ブライアンは終始攻撃の手を緩めずイエスキックや串刺しのニー・プラスを連打。キャスのクローズラインを食らってダウンを許すも、何とか起き上あがったブライアンはキャスのビックブーツを寸前で避けると、イエスロックでキャスからタップを奪って勝利した。
 しかし、試合後にコーナーポストで勝利をアピールするブライアンに対し、キャスが背後から襲撃。ビックブーツでブライアンを沈めると拳を上げてリングを後にした。

■ WWE BACKLASH
日時:2018年5月6日(現地時間)
会場:アメリカ・ニュージャージー州ニューワーク プルデンシャル・センター

<シングルマッチ>
○ロマン・レインズ
 ピンフォール
●サモア・ジョー

<タッグマッチ>
○ブラウン・ストローマン、ボビー・ラシュリー
 ピンフォール
●ケビン・オーエンズ、サミ・ゼイン

<WWE王座ノーDQマッチ>
△AJスタイルズ(王者)
 両者カウントアウト
△中邑真輔(挑戦者)

<SD女子王座タイトルマッチ>
○カーメラ(王者)
 ピンフォール
●シャーロット・フレアー(挑戦者)

<シングルマッチ>
○ダニエル・ブライアン
 ピンフォール
●ビッグ・キャス

<US王座タイトルマッチ>
○ジェフ・ハーディ(王者)
 ピンフォール
●ランディ・オートン(挑戦者)

<RAW女子王座タイトルマッチ>
○ナイア・ジャックス(王者)
 ピンフォール
●アレクサ・ブリス(挑戦者)

<IC王座タイトルマッチ>
○セス・ロリンズ(王者)
 ピンフォール
●ザ・ミズ(挑戦者)