photo (c) RIZIN FF
ゴールデン・ウィークの最後の日曜日、福岡マリンメッセにて『RIZIN.10』が開催。メインイベントでは堀口恭司が、UFC他でも活躍した強豪のイアン・マッコールを一撃で倒して秒殺勝利。次回大会は7月29日(日)さいたまスーパーアリーナと発表された。早くも大相撲から転向したエジプト出身の大砂嵐のMMAデビュー戦などが予定されている。また、那須川天心を軸としたキックトーナメントに、堀口恭司が参戦をアピールした。
■ RIZIN.10
日時:5月6日(日) 開始・14:30
会場:福岡マリンメッセ 観衆7,900人(主催者発表)
<メインイベント 61kg契約(バンタム級相当) 5分3R>
○堀口恭司(アメリカン・トップチーム/RIZINバンタム級(61kg)トーナメント’17優勝、元UFCフライ級(56.7kg)3位)
1R 09秒 カウンター左フックKO
●イアン・マッコール(米国/元UFCフライ級3位)
PPVの実況では4秒だと騒いでいたが、公式記録では9秒。一撃の左フック一閃だった。
マイクを握った堀口恭司、もう対戦相手が居ないということもあるのか、キックトーナメントに参戦宣言している。
当初の予定に「終了20:30予定」とあり、地上波放送するセミとメイン、最初から短期決着を予想していたのか? 本当に20:30前に終わった。もっとも、オープニングからだと全6時間興行である。KNOCK OUTの大阪大会が2時間で誰をも満足させたというのに、長時間興行というのはどうなのだろうか?
<第11試合 キックルール 58kg契約 3分3R>
○那須川天心(TARGET/Cygames/RIZIN KICKワンナイトトーナメント(57kg)’17優勝、RISE&ISKAオリエンタル世界バンタム級(55kg)王者)
2R 1分42秒 3ノックダウンTKO
●中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン/WSOF-GCフライ級(56.7kg)王者)
なんで中村優作がキックルールやねん、という疑問が拭えないのだが、マニアだけの小宇宙になっている今の格闘技ではダメで、地上波でお茶の間に魅力を伝えるには”かませ犬”マッチメイクなんだと言われたら、そうなのかとも思ってしまう。ただ、本当にそれでイイのかという疑念は消えていない。拳法の間合いで、まぁ優作はがんばったんじゃないかという救いはあったが・・・。
那須川天心のマイク、「キックのベルトを作って下さい!」って、前に言ってた「RISEのベルトだけでイイ」と矛盾するんじゃないかと思うが・・・
~休憩~
<第10試合 女子49kg契約(肘有り) 5分3R>
○浅倉カンナ(パラエストラ松戸/RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)トーナメント’17優勝)
判定3-0
●メリッサ・カラジャニス(カナダ/6IX MMA/元KOTCアトム級(47.6kg)王者)
ケイティ・ペリーの♪Roarを入場曲に使ったら映えると思っていたが・・・。「最強ガール宣言」のメリッサ・カラジャニス、2Rに完璧な腕十字を極められたのにタップしなかった。20歳の新女王・浅倉カンナ、一本で仕留めることは出来なかった。
試合後、RENAがリングイン。ワンマッチでのリマッチをアピール。カンナは「考えさせて下さい」。RENA「振られてしもた」と大阪弁で答えたが、「死にモノ狂いで追いかける」と宣戦布告した。
<第9試合 70kg契約(ライト級相当) 5分3R>
○矢地祐介(KRAZY BEE/元修斗環太平洋ライト級(65kg)&PXCフェザー級(65.8kg)王者
判定2-1
●ディエゴ・ヌネス(ブラジル/エボルサオン・タイ・ブラジル)
35歳のディエゴ・ヌネス、矢地祐介となかなか濃い試合をしてくれた。事前にはピンとこなかったカードだが、見ごたえのある面白い攻防となり、判定も割れている。
<第8試合 70kg契約(ライト級相当)(肘有り) 5分3R>
○ダロン・クルックシャンク(米国/ミシガン・トップチーム)
1R 3分58秒 左ハイキックKO
●松本光史(フリー/修斗ライト級(70.3kg)世界王者)
トランプTシャツを着て入国したという狙撃王。映画『デトロイト』の差別警官気取りなのか、ハルク・ホーガンの♪リアルアメリカンで入場。修斗ライト級王者の首筋に左ハイキックをぶち込んでKOした。
<第7試合 キックルール 51.5kg契約 3分3R>
○石井一成(東京KBA/元ムエタイTrue4Uフライ級王者)
判定30-28
●栄井大進(TARGET)
前回のRIZIN大会は緊張の余り実力を発揮できなかったという”西の神童”石井一成が、今回は500席もチケット売ったというからMVPものだ。大学を中退してキックに専念するという栄井大進と打ち合い、判定勝利をモノにした。
~休憩~
<第6試合 59kg契約 5分3R>
●マネル・ケイプ(アンゴラ/VSチーム/RIZINバンタム級(61kg)トーナメント’17ベスト4)
判定1-2
○朝倉 海(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 55-60kg級王者)
前回福岡に来た時に、「博多娘をはらましてやる」と豪語していたアンゴラの番長マネル・ケイプと、OUTSIDER出身の朝倉海の「不良対決」は、期待通り一瞬も見逃がせない攻防に。判定こそ割れたが、終了後に両雄が認め合っていたのが美しい。
<第5試合 女子49kg契約(肘有り) 5分3R>
○浜崎朱加(AACC/元インヴィクタ・アトム級(47.6kg)王者、元JEWELSライト級(52kg)王者)
判定3-0
●アリーシャ・ガルシア(米国/UWF USA)
女版・堀口恭司が実況では強調されていたが、やはり日本で3年半闘ってないから、一般のお客さんには知られてないんじゃないかと自分でも認めていた浜崎朱加。ジョシュ・バーネットの弟子アリーシャ・ガルシアの急速な上達を誉めるべきなのか、浜崎は一本勝ち出来ず、戦慄の日本復帰戦とはならなかった。
<第4試合 120kg契約(ヘビー級相当)(肘有り) 5分3R>
○アンテ・デリア(クロアチア/クロコップ・トップチーム)
判定3-0
●ヒカルド・プラセル(ブラジル/アレマオン・ブラザーズ・チーム)
<第3試合 120kg契約(ヘビー級相当)(肘有り) 5分3R>
○ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム/ヘマーズジム)
判定2-1
●アンドレイ・コヴァレフ(ウクライナ/ニコラエフMMAクラブ)
<第2試合 女子53kg契約(ストロー級相当) 5分3R>
●ランチャーナ・グリーン(英国/ザ・ラボ・ダーリントン)
1R 4分52秒 アナコンダチョーク
○村田夏南子(フリー/パンクラス女子ストロー級 1位)
1R終了ギリギリにようやくタップを奪った村田夏南子だが、手が上がる段階では左目がはれ上がっている。病院では眼窩底骨折の診断となり、RIZINに勝利で復帰となったものの、再び試合間隔が開く可能性が高まってしまった。
<第1試合 キックルール 63kg契約 3分3R>
△北井智大(チームドラゴン/RISEライト級(63kg)3位)
判定1-1
△ダルビッシュ黒木(KING EXCEED/RISEライト級12位、RISE WEST-63kg 九州最強決定トーナメント~Road to RIZIN~優勝)
ダルビッシュのプロテクト判定なのか? 北井が勝ったと見えたが・・・