現在、ラジャダムナンスタジアム スーパーフライ級9位にランクインしている福田海斗(キング・ムエ)が4月18日(水)同スタジアム興行「スック ワンギントーン」に出場し、強豪ブアカーオレック・シットオーブンチョープと対戦。最終5ラウンドまで一進一退の激闘の末惜しくも敗戦。しかしながら、関係者からはこの試合の評価が高く、次に繋がるものとなった。
対戦相手のブアカーオレックはこの試合まで7連勝中であり、今注目を集めている強豪選手。とはいえ、ランクインしている福田との対戦は試合前賭け率5―4とわずかながら福田がリードしていた。
序盤、サウスポーのブアカーオレックはじっくり福田の動きを探る。福田は左ローで牽制し、ワンツーフックのコンビネーション。ブアカーオレックは時折鋭い左ミドル。第3ラウンドから試合は動き、右ミドルで先制し首相撲に持ち込む福田。ブアカーオレックの顔を押さえてヒジ打ちも見せ、リズムを早くして攻め込む。しかしブアカーオレックはジリジリ下がりながらも前蹴りで福田の動きを止め左ミドル。組んでも深くロックしヒザを蹴らせない。そして第4ラウンド、福田は勢いよく飛び出しミドルでロープ際に追い込みボディストレート!ブアカーオレックは効いたのか後退しギャンブラーも一層騒ぎ始める。組んでも福田に顔を押さえられヒジ打ちを強打される。劣勢の状態からブアカーオレックはより距離を取り、左ミドルをクリーンヒットさせる作戦に。福田はすぐに攻撃を返すものの、ギャンブラーはこの左ミドルに大いに沸き立ち、序盤の劣勢を跳ね返す。このラウンド終了時で5―4で福田リードのまま、リードが若干のため最終ラウンドで勝負が決まる “チンダム“ というギャンブラー好みの展開となった。
最終ラウンド、お互いのミドルが交錯し首相撲へ。深く組もうとするブアカーオレックに対し、顔を押さえてヒジで対抗する福田。組んでは不利のブアカーオレックは下がって左ミドル。そして蹴ったままスネで福田の腹を押さえ動きを止める高等テクニックを見せ、この動きが好印象となり一気に賭け率はブアカーオレックに流れてしまった。最後まで攻める福田であったがここでゴング。レフェリーはブアカーオレックの手を挙げ僅差ながら判定負けとなってしまった。
控え室で悔しがる福田に対し各関係者の評価は概ね高く、ある関係者は「ブアカーオレックの実力は今日のメイン(タナデーvsウィラポンレック戦、114ポンド)より上。そのブアカーオレックと互角の戦いをしたカイト、今日の動きは非常に良かったね。再戦もあるかもしれないな。」と語った。
福田の次戦はまだ未定であるが、次回も高いレベルでの試合が組まれそうだ。
ラジャダムナンスタジアムスーパーフライ級のタイトル戦まで、是非ともたどり着いてほしいものだ。今後より一層の活躍を見届けたい。
■ ラジャダムナンスタジアム興行「スック ワンギントーン」
日時:4月18日(水)
会場:ラジャダムナンスタジアム
<第4試合 115ポンド契約>
●カイト・ウォーワンチャイ(福田海斗/ラジャダムナンスタジアム スーパーフライ級9位/キング・ムエ)
判定3-0(ジャッジ3者とも49−48)
○ブアカーオレック・シットオーブーンチョープ(タイ)
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