ドリキュス・デュプレシーとフィリップ・デ・フライが新王者!KSW43

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 4月14日(現地時間)にポーランド・ワルシャワで『KSW 43: Soldic vs. du Plessis』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会のメインはウェルター級王座戦で、KSWウェルター級絶対エースだったボリス・マンコウスキーを戦闘不能に追い込み王座を奪ったロベルト・ソルディックが、ドリキュス・デュプレシーの挑戦を受けた。デュプレシーはアフリカ最大のメジャーMMA団体、EFCワールドワイドの二階級王者であり、満を持してKSWに乗り込んできた。試合は、ソルディックがスタンドで圧倒するも、デュプレシーがバックから組みついてグランドに引き込み凌ぐ。そして2Rもソルディックがスタンドで圧倒して追い詰めるが、デュプレシーのカウンター左フックが炸裂し、逆にソルディックが崩れ落ちるようにダウン。追撃のパウンドをレフェリーが止め、デュプレシーが逆転のTKO勝利で新王者に輝いた。
 セミファイナルでは、ロンドン五輪グレコローマンレスリング銅メダルという実績を引っ提げMMA転向を果たしたダミアン・ヤニコフスキーが英国BAMMA、南アフリカEFCワールドワイドで王者になった実績を持つヤニック・バハティと対戦した。ヤニコフスキーは、MMA3戦目でもっとも手強い相手を迎え撃つ事になった。試合はなんと18秒決着。試合開始と同時にヤニコフスキーのパンチラッシュでバハティが膝をつき、苦し紛れのタックルにいくも潰される。亀の体勢になったバハティにパンチ連打するヤニコフスキーを見てレフェリーがストップ。ヤニコフスキーがTKO勝利となった。
 更にモヒカンの人気者、マルチン・ロザルスキーがヘビー級王座を返上した為、ヘビー級王座決定戦が行われた。元ヘビー級王者であるフェルナンド・ロドリゲス・ジュニオールをパンチラッシュからのパウンドでTKOしたミハウ・アンドレシャクと元UFCにして、日本の猪木ゲノムでも活躍したフィリップ・デ・フライで争われる事となった。試合はパンチと膝蹴りで攻めるアンドレシャクがスタンドで攻め込むが、フライがスタンドを避けテイクダウンでグランドにもっていく。アンドレシャクは下からキムラを仕掛けるが凌いだフライが肘打ち連打、パウンドで追い込み、動けなくなったアンドレシャクを見てレフェリーがストップ。フライが新王者に輝いた。

■ KSW 43: Soldic vs. du Plessis
日時:2018年4月14日(現地時間)
会場:ポーランド・ワルシャワ ハラ・ストゥレチャ

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○ドリキュス・デュプレシー(挑戦者/南アフリカ)
 2R 1分37秒 TKO
●ロベルト・ソルディック(王者/クロアチア)

<ミドル級>
○ダミアン・ヤニコフスキー(ポーランド)
1R 0分18秒 TKO
●ヤニック・バハティ(英国)

<ヘビー級王座決定戦>
○フィリップ・デ・フライ(英国)
 1R 3分32秒 TKO
●ミハウ・アンドレシャク(ポーランド)

<67.6キロ契約>
○サラディーヌ・パルナス(フランス)
 判定 3-0
●アルトゥル・ソウィンスキ(ポーランド)

<ウェルター級>
○ダービッド・ザワダ(ドイツ)
 3R 0分48秒 リアネイキドチョーク
●ミハウ・ミハウスキー(ポーランド)

<72.2キロ契約>
○ノーマン・パーク(英国)
 判定 3-0
●ウーカス・レウツキ(ポーランド)