川崎暗転・戦慄の左肘! Mr.KNOCK OUT森井洋介鼻骨粉砕壮絶KO負け!!

 KNOCK OUT4・14川崎大会が終了した。
「KO率が下がっているのが気になる」
との木谷オーナーの懸念を払拭するように、第1試合のKO劇で幕を開けた初の地方大会は、KO決着連発の神興行。
 スーパーライト級トーナメントも、前回大田区大会での不完全燃焼を振り払うようにKO決着。セミファイナルはお互いダウンを取り合う、まさに
「倒し倒され」
の熱闘で場内はヒートアップ。

 あとはMr.KNOCK OUT王者森井のKO防衛を待つばかりだったが、強過ぎる挑戦者、神の国の住人ヨードレックペットがその期待をチャンピオンの鼻ごと粉砕。
「鼻がもげるかと思った」
と小野寺プロデューサーが語るほどに文字通り鼻をへし折られた森井の顔を見たレフェリーが試合を止めての壮絶TKO負けとなった。
 医務室に直行した森井は、当然捲土重来を期するつもりだろうが、当面は治療に専念となりそうだ。

 新王者ヨードレックペットは森井を
「今まで闘った日本選手で最強」
と称え、今後もKNOCK OUTに継続参戦を断言した。 



 小野寺プロデューサーは、決着こそつかなかったが70kg超のド迫力ファイトをみせた第4試合をベストバウトにあげ、10月から始まるアジアトーナメントへのヨードレックペット参戦を断言するなど、「大成功の興行」と締めくくったが、
「でもやっぱり悔しい」
と、森井敗戦のショックも吐露した。

 ベルトを守るよりも前に出て倒しにいった森井は、敗れてなお「Mr.KNOCK OUT」と呼ぶに相応しいと称えたい。
「ベルトの価値を高めるのが仕事」
と語っていた森井はその姿勢で有言実行、KNOCK OUTのベルトの価値を間違いなく、神の国の領域にまで高めたのだ。

※詳細拡大版は金曜20日発売の週刊ファイト4月26日号に収録されます。

■ キックスロード KNOCK OUT SAKURA BURST
日時:4月14日(土) 開場14:00 開始17:00
会場:神奈川・カルッツ川崎

<第1試合 55.3kg 3分3R>
〇爆撃サーカス 鈴木真彦(54.9kg)
 2RTKO 1分14秒 
●スターボム 竹内将生(55.3kg)

<第2試合 50.0kg 肘なし 3分3R>
〇渋谷小町 小林愛三(49.8kg)
 3R判定3-0 
●韓国女王 イ・ドギョン(49.9kg)

<第3試合 65.0kg 3分5R>
●ボルケーノ 水落洋祐(64.9kg)
 1RKO 2分23秒 
〇プロフェッショナルシスト 健太(64.8kg)

<第4試合 70.0kg 3分5R>
△ムエタイゴリラ T-98(69.9kg)
 5R判定 ドロー 50-49(宮越) 48-49(T-98) 49-49(ドロー)
△剛拳 宮越宗一郎(69.9kg)

<第5試合 KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級トーナメント1回戦 64.0kg 3分5R>
〇全身凶器の怪物くん・鈴木博昭(64.0kg)
 4R 0分49秒 KO(左ハイキック)
●尾張の闘将・大石駿介(63.9kg)

<第6試合 KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級トーナメント1回戦 64.0kg 3分5R>
●クレイジーピエロ・山口裕人(63.9kg)
 2R1分53秒 TKO
〇太陽戦士・秀樹(64.0kg)

<メインイベント 61.5kg 3分5R KING OF KNOCK OUTライト級タイトルマッチ>
【王者】
●Mr.KNOCK OUT・森井洋介(61.5kg)
 2R2分15秒 TKO レフェリーストップ
〇世界最高峰王者・ヨードレックペット・オー・ピティサック(61.3kg)
【挑戦者】
※王者初防衛に失敗。ヨードレックペットが新王者となる