12月24日(月)10:00~新日本プロレスの棚橋弘至が、TBSラジオ『伊集院光とらじおと』に出演した。『伊集院光とらじおと』は、ラジオ個人聴取率調査17年超の連続首位・V100を誇るTBSラジオにあって、なお最高聴取率を誇る看板番組。前番組の『ゆうゆうワイド』大沢悠里氏の勇退を受けて後番組を担当した伊集院光氏は、今やラジオの神様といって良い存在でもある。
同番組へのゲストは、新曲発売や映画公開など、その人に告知する事柄がある事がキッカケになる事が多いが、今回告知は『イッテンヨン』に関してのみ、プロレスラー・棚橋弘至としてのゲスト回となった。
師匠である当代三遊亭圓楽師匠がジャイアント馬場さんと親しくしていた事は有名だが、その師匠を避けてプロレスを観ていなかったと語る伊集院氏が一時期熱心に観戦したのが、脚立がアイアンマン・ヘビーメタル級王者になった頃のDDT。
DDTのヨシヒコ
#ドラマティック用語集 「脚立」…
2003年1月31日、後楽園ジオポリスで初のアイアンマンヘビーメタル級王者となった脚立。その年の9月に引退式も執り行われ、その労をねぎらう観客から無数の紙テープが投げ込まれた。#ddtpro #もちろん知ってる人RT pic.twitter.com/3wNxUHQ7ZQ— DDT ProWrestling (@ddtpro) 2018年5月10日
伊集院氏はその頃のプロレスに比べて特に新日はエスカレートしているのでは?と棚橋に疑問を呈し、それを肯定した棚橋は、
ケニー・オメガの名を上げて、危険性に言及。
「ケニー・オメガのプロレスは初見の人にはむっちゃくちゃ面白いと思いますよ」
と認めながらも、イテンヨンはそのケニーに代表されるプロレスと自分のプロレス感の闘いと喝破、
「イデオロギー抗争です」
と、煽ってみせ、伊集院氏と、アシスタントの新井麻希アナを唸らせる。
漫画みたいな肉体の棚橋弘至さんのわびさびプロレス、見たいですね!#マーベルボディ#自称? #100年に一人の逸材https://t.co/7cLpy4i0kL pic.twitter.com/Xv9TqYbBak
— 新井麻希 (@makiarai58) 2018年12月24日
そもそも脚立の戴冠を面白がった伊集院氏にしてみれば、新日本プロレスの「“真剣勝負”路線」には違和感があったはず。自身が「プロレスは強い方が勝つ」といったスタンスで向き合えば、それは大勢のリスナーに対する欺瞞ともなる。
以前に真壁刀義が出演した時、伊集院氏はやはり「プロレスをどう捉えるべきか」でトークをしたかった筈だが
「技を受けるのがプロレス」
といったシュマーグへの模範解答で交わされていた。後に
「とても頭がいい人だった」
と、真壁を評していたが、内心は忸怩たる思いがあったはず。
今回棚橋は、プロレスを任天堂の人気ゲームソフト『スプラトゥーン』の陣地の塗り分けに例えるなど、一線は越えないながらも、大人が傾聴するに値するプロレス論を語る事で、恐らくは伊集院氏に“プロレス”を腑に落ちさせた初めての現役選手だったとも言える。
伊集院氏がイッテンヨンを一旦、「公演」と言い、即「興行」と言い換えたのは単に間違えたのか、いきなりシュートを仕掛けたのかも興味深く、Twitterの#ij954では、リスナーそれぞれのプロレスの解釈が述べられるなど、マスメディアを通して深いプロレス論を語り合える希有な時間となった。
未聴の方は、是非radikoタイムフリーで聴く事をお薦めする。
伊集院光×棚橋弘至 お笑いとプロレスの過酷化の話をしていますが、お笑いでいえば、アマゾンプライム等のお笑いが「テレビではできない」とを謳い文句に、過激化の方向に偏ってしまっていること、そしてそれに対して同じ土俵で勝負しようとしてしまっている既存メディアの話かと。#ij954 #tbsradio
— 中野 『働き方1・9 君も好きなことだけして生きていける』(著者ヒロシ)12月6日発売! (@nakano_edit) 2018年12月24日
伊集院光とらじおと(2) | TBSラジオ | 2018/12/24/月 10:00-11:00
http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20181224100000
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