武藤敬司、膝の手術に関する報告、ほかWRESTLE-1選手インタビュー!

2018年3月30日、都内病院にて武藤敬司選手の両膝人工関節置換術が行われた。以下は団体からの正式発表。

約3時間に渡る施術は無事終了し、今後は術後の経過を見つつ復帰に向けたリハビリに励む形となります。

今回の手術に臨むにあたり、ファンの皆様、関係各位様より熱い激励を頂き誠に有難う御座います。

引き続きご心配をお掛け致しますが何卒宜しくお願い申し上げます。

なお、手術を終えた武藤敬司選手コメントは下記通りとなります。

武藤敬司コメント

「 この度、無事に両膝を人工関節にする手術が終わりました。

まだ手術を終えたばかりで術後の経過次第ですが、今後は1日も早くリングに戻れる様にリハビリに励む次第です。

まだまだ時間はかかると思いますが、“新生・武藤敬司”となり驀進していく所存です。

プロレスLOVE 武藤敬司」


「私に言わせれば、『お前が足りない』ですよ」『CRUISER FES』覇者・アレハンドロが王者・吉岡に怒りの反論!アレハンドロインタビュー

2月から3月にかけて行なわれたクルーザーの祭典『WRESTLE-1 CRUISER FES 2018』。優勝したのは今年の1月に突如として出現した謎のマスクマン、アレハンドロだった。これの優勝により、4月18日(水)の後楽園大会で吉岡世起の持つW-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップへの挑戦権が与えられた。しかし、チャンピオンの吉岡から厳しい言葉がアレハンドロに向けて連発されている。いつも自信たっぷりのコメントを残すアレハンドロに、この言葉への反論はあるのか? アレハンドロのインタビューをお届けする。

──まずは記念すべき第1回の『WRESTLE-1 CRUISER FES 2018』優勝おめでとうございます! 

アレハンドロ ありがとうございます。

──大会が始まる前は優勝して当然だというコメントがありましたけど、実際大会を振り返ってみて、いかがですか? 余裕の優勝だったのか、あるいは思った以上に苦戦してしまったとか、いろいろ感想はあると思うんですけど。

アレハンドロ 余裕ではないですね。やはり1回戦から苦戦は強いられました。ただ、私にはクルーザーのベルトを獲るという明確な目標があり、そのために日本のW-1のリングにやってきたので、『CRUISER FES』で優勝するのは想定した通りだったと言えますね。

──つまり、計画通りに事が進んでいるということですね。

アレハンドロ 第1段階は終了です。

──わかりました。決勝戦はアンディ選手とのマスクマン対決になったわけですけど、振り返ってみていかがでしたか?

アレハンドロ やはり、私と同じでルチャをベースにされた方だったんですけど、カンフーキックが思いの外、効きましたね。やはりカンフーは未知の世界でしたし、急に蹴りが飛んで来るのでビックリした部分はあります。でも、結果は私の予想通りでした。

──まるで予言者ですね。でも、あの必殺技となっている旋回式のDDTもようやく正式名称が「ESO ES TODO(エソ・エストド)」と決定しましたね。

アレハンドロ そうです。スペイン語で「これが全てだ」という意味です。この技が決まってしまえば、アレハンドロが勝つ。その事実しか残りません。ですから、「これが全てだ」という名前にしたんです。

──なるほど。ただ、今までは一度で決まっていたのが、今回は2回仕掛けましたよね。

アレハンドロ はい。その場で一度腕を捻って油断させ、もう一度走って仕掛けるというやり方ですね。通常のESO ES TODOは走り込んで仕掛けるんですが、これまで何度も見せているので、当然アンディさんも読めるだろうと。だから、一度その場で仕掛けるふりをしてから、仕掛けてみたんです。

──それがズバリと決まりましたね。さて、優勝したことでクルーザーのチャンピオンシップに挑戦する権利が与えられました。チャンピオンの吉岡選手からは試合後や記者会見などで、かなり厳しい言葉を投げかけられていますが、これに関してはどう思われているんですか?

アレハンドロ 「刺激が足りない」とか「お前じゃ足りない」なんて言われましたよね。何がどう足りないのかわからないですけど、優勝したわけですからね。まだ一度しか対戦したことがないので、チャンピオンの力がどの程度なのかも把握していません。私に言わせれば、「お前が足りない」ですよ。だいたい、『CRUISER FES』をやっている最中、チャンピオンは何をしていたんですか? W-1のクルーザーチャンピオンとしての印象がまったくありませんでしたね。

──まあ、チャンピオンだからこそ今回のトーナメントにはエントリーされなかったんですけど、シリーズ中は存在感を感じなかったということですか?

アレハンドロ 感じなかったですね。お休み期間中なのかなという感じでしたね。そもそも、今のW-1のクルーザー級のチャンピオンは誰だってなった時に、吉岡世起だとすぐに出てこないんじゃないですか? それぐらい存在感がないし、タイトルマッチ以外は元気がないですよね。映像やニュースでしか見ていませんけど、タイトルマッチになるとオラオラしだして、あとは何をしているかわからないです。

──今年に入ってからはまだタイトルマッチが組まれてないですから、アレハンドロ選手にしてみれば、元気なところを見ていないということですか?

アレハンドロ 僕が日本に来てからは見ていないです。だから、ただベルトを巻いているチャンピオンという印象しかないです。

──では、クルーザー戦線を活性化するという役割を果たせていない、と。

アレハンドロ 果たせてないでしょう。『CRUISER FES』決勝戦の試合後に、私がコメントをしている間にやってきて、「お前はこれで満足なのか?」と言っていましたね。「ここにいるお客さんはみんな武藤敬司のムーンサルトを見に来たんだ」とか。

──はい。「そのお客さんをみんなクルーザーを見に来ているんだ、というふうにしたい」ということをおっしゃっていましたね。

アレハンドロ つまり、現状ではそれができてないということじゃないですか? それはアレハンドロがやります。だから、タイトルマッチまでベルトを大切に保管していてください。

──あなたのできないことを私がやりますと。

アレハンドロ そういうことです。私はそのためにメキシコから来たんです。W-1のクルーザーはアレハンドロに任せてほしい。W-1のクルーザーディビジョンチャンピオンはアレハンドロという印象を今後つけていきたいですね。

──なるほど。吉岡選手とは前哨戦として3.17横浜大会で対戦されましたけど、実際に対戦されての印象はいかがでしたか? かなり厳しい攻撃を食らっているようにも見えたんですが。

アレハンドロ 蹴りは確かに危険ですよね。あれで一度失神しそうになりましたからね。でも、次は大丈夫です。一度受けてしまえば、もうその危険性も理解したつもりなので大丈夫です。対処の仕方も完璧にわかっています。

──吉岡選手は横浜大会後のコメントで、「闘志がなきゃただのなまくらだ」とおっしゃっていました。このコメントについてはどのように思われますか?

アレハンドロ 闘志がなきゃ優勝してないですよ。そもそも闘志がない奴はリングに上がってないと思います。私はクルーザーのベルトを獲りに、日本にやって来たんです。闘志がなければ、海を超えられません。

──なるほど。チャンピオンが出場していなかったとはいえ、名だたる選手たちが出場した『CRUISER FES』ですし、そこで優勝したわけですから、クルーザーの頂上対決という見方もされると思います。

アレハンドロ チャンピオンvsチャンピオンですよ。どちらが上でも下でもない。どこか私のことを見下しているようなところがありますが、油断しないほうがいいですよ、チャンピオン。この試合のあと、全てが変わります。私がチャンピオンになって、アレハンドロについていきたいというファンをドンドン増やしてきたいと思っています。

──わかりました。では、最後にファンにメッセージをお願いします。

アレハンドロ この間の後楽園でアレハンドロの強さが少しはわかってくれたかなと思います。今はベルトはありませんが、4月18日の後楽園では私の腰にやってくることでしょう。その後、ずっと巻き続け、アレハンドロを中心としたクルーザーの世界を作っていきたいと思います。


「僕がACEの中のエースという気持ちでやっているので、ZERO1の選手に負けてたまるかという気持ちはあります」プロレス総合学院の4期生が互いの団体の看板を背負って激突!馬場拓海インタビュー

4月1日(日)に開催される『Pro-wrestling ACE-Vol.11-』。プロレス総合学院の4期生であり、昨年の10月の卒業後にACEの一員となった馬場拓海は、今大会で同じ総合学院4期生の北村彰基と闘うことになった。北村は卒業後に自ら希望するZERO1に入団し、今年の2月にデビュー。道が分かれた同期生同士が、早くもACEのリングで一騎打ちを行なうことになった。北村より先にリングの上で経験を積んでいる馬場は、この同期生との対戦にどのような思いで臨むのか? 話を聞いてみた。

──馬場選手は昨年の10月にプロレス総合学院の卒業試合をして以来、ずっとACEの所属選手として大会に参戦していますが、11回目となる今回の大会に対してどのような意気込みで臨みますか?

馬場 今回はACEの中でも支えになっていた一さんがケガで抜けてしまって、最初は「大丈夫かな?」とか不安で考え込むこととかもあったんです。でも、一さんが抜けた中でも僕たちでやって、今まで以上にACEを盛り上げて、一さんが帰ってきた時には「あれ、ACE、全然違うじゃん」って言ってもらえるような熱い意気込みで臨みたいと思いますし、他の先輩方もみんな同じ思いでやっていますね。

──一選手は今のACEの中でも大きな存在だったんですね。

馬場 存在としては凄く大きいです。僕がACEに入った時にトレーニングだとか、一さんがそばについて教えてくれたりしてたんで、僕にとっても心の支えになってくれていた部分はあります。

──なるほど。一選手の無念な思いも背負って、闘うということですね。馬場選手はW-1の試合にも出る機会もありますが、ACEに出るのとではモチベーションは違いますか?

馬場 そうですね。W-1ではキャリアが全然上の方との試合が多いので、もっとジャイアントキリングっていうか、食ってやろうという気持ちで臨んでいます。キャリアが浅いからってビビってちゃダメだって思いでやっていますね。でも、ACEの大会では同世代の選手が相手なので、若い力でバチバチぶつかり合うことを意識してやっていますね。

──前回の大会ではアンドロメダ選手という先輩の選手からシングルで勝利を上げることができました。

馬場 今まで負け続けてきた中で、同じACEの先輩から勝ち星を獲れたというのはこれまでのつらかったことが報われた瞬間だと思いますし、うれしかったですね。

──なるほど。約半年ぐらいプロレスをやってきているわけですけど、自分で成長しているなということを実感できていますあ?

馬場 実感というか、周りの人から「変わったね」とか、「あれ凄いね」って言われたりすると、成長しているのかなとは思います。あとは先輩のアンドロメダKENさんからの勝利とか、成績で感じていくことが多いですね。

──そして、今大会ではZERO1の北村彰基選手と闘うことになりました。北村選手とは馬場選手とプロレス総合学院で同期生という関係ですよね。北村選手は卒業後の今年1月にZERO1に入団して、2月にデビューしたんですけど、早くも一騎打ちということになりましたが、どういう心境ですか?

馬場 まさかこんなに早く同期の北村さんとの試合が実現するとは思ってなかったので、最初は驚きました。北村さんには、4期生の中でもお互いに意識し合っていたというか、僕は負けてたまるかっていう気持ちを4期生の中でも北村さんに対して持っていましたし、北村さんも僕に対してそういう気持ちを持っていたと思うんですよ。だから、そういう思いもあって、卒業試合を北村さんとやり合いたかったなっていう気持ちがあったんですけど、そこで組まれなかったのが凄く名残惜しくて。

──道が分かれたら、いつ試合できるかわからないですもんね。

馬場 はい。だから、ここで北村さんと当たれるのはうれしいですよね。ただ、デビューして経験を積んでいるのは僕のほうが先ですし、先輩にしごかれたりしてきたので、ここで北村さんには負けられないなっていう気持ちが強いですね。

──4期生でプロになったのは今のところ2人だけですし、今もライバル心は強いですか?

馬場 北村さんのデビュー戦の動画とかを見ることがあるんですけど、自分も熱くなってもっとがんばろうと思ったりとか、北村さんがこれだけやっているんだから僕ももっとやろうとか、モチベーションが上がったりはしますね。

──なるほど。今でも意識し合っているということですね。北村選手とは進む道が分かれた中で、自分がやってきたことへの自信は強いですか?

馬場 自信はあります。W-1のリングでも尊敬している先輩方に親身になってトレーニングをしていただいたり、教えていただいたりしてきたので、やっぱりお互いに別の道を選んできた中でも自分が選んできた道が間違ってなかったなって思えるような試合がしたいですね。

──わかりました。馬場選手はミサイルキックを得意技にしていて、もの凄く自信を持って使っているように見えますけど、やはりこの技で決めたいですか?

馬場 ミサイルキックという技はW-1やACEのリングの中でも使っている人は多いんですけど、その中でも僕のミサイルキックが一番だと思ってやっているので、この技で3カウント獲って、気持ちよく終わりたいですね。

──あと北村選手はプロレス総合学院で同期とはいえ、今やZERO1という他団体の選手なので、団体vs団体という側面もあると思いますけど、ACEの選手としてZERO1の選手には負けられないという気持ちは強いですか?

馬場 そうですね。ACEに入って、先輩方に比べれば日は浅いんですが、僕はACEの一員だという自覚を持ってやっていますし、僕がACEの中のエースであるという気持ちでやっているので、ZERO1や、他団体の選手に負けてたまるかという気持ちはあります。

──わかりました。では、当日、北村選手とどういう試合を見せたいですか?

馬場 大きなプロレス団体のキラキラしたプロレスも凄いと思うんですけど、僕と北村さんにしかできない、バチバチぶつかり合って、青臭いとか泥臭いと言われるかもしれないですけど、見ていて胸が熱くなるような試合をしたいと思いますね。

──それでは当日を期待しています!


「自分に対して蹴りを入れてきたことを後悔させてやりますよ」宿敵・DNAの下村とのタッグ対決へ!頓所隼インタビュー

2018年4月1日(日)開催の『Pro-Wrestling ACE-Vol.11-』。プロレス総合学院の1期生としてACEには旗揚げから参戦している頓所隼は、今回大会ではASUKA PROJECTの瀧澤晃頼とのタッグで、DNAの下村大樹&島谷常寛との対戦に挑むこととなった。同期の一が欠場となる中、ACEのエースとも呼ばれる男にも火が点いている。本人がライバル視している下村との対戦を前に気合いの入ったコメントを吐いてくれた。

──頓所選手はプロレス総合学院の1期生としてACEを引っ張ってきている存在ですが、今回でACEの大会が10回を超えて11回目となったことについてはどのように思われますか?

頓所 二桁いったということで、めちゃくちゃ気合いが入ってますね。自分は旗揚げ戦から出ているし、最初はどこまで続くんだろうっていう先が見えない中でやっていたんですよ。それが二桁まで数えるに至ったということは凄くうれしいですし、今後も続けていきたいという思いがあるので、めちゃくちゃ気合いが入っていますね。

──ただ、同じ1期生として一緒にやってきた一選手が九州巡業中にケガをして欠場になってしまいました。共にACEを引っ張ってきた存在だと思うんですが、どのようなお気持ちですか?

頓所 やっぱ悔しいですよね。もちろん本人が一番悔しい思いをしていると思うんですよ。ケガをしてすぐに連絡が来たんですけど、「ごめんね」って言ってて。相当悔しいんだろうなって思ったし、自分も悔しかったです。

──一選手は前回の大会で竹田光珠選手にシングルで勝って、メインを締めたというのもありましたし、これからっていう時だったんで余計に悔しい気持ちが察せられますね。

頓所 やっぱり竹田選手との試合を見ていたお客さんも、次の一の闘いに凄く期待していたと思うんですよ。それが今回出られないということで、ファンの人も悔しいんだろうなって思います。ただ、起きてしまったことはしょうがないし、俺は一の思いも背負って闘うつもりなんで、そこは安心してください。一の分まで俺が闘いで魅せます。

──心強いですね! そして、頓所選手はすでにカードが発表されているんですけど、前回の大会で因縁のできたDNAの下村大樹選手とのタッグ対決に挑みます。

頓所 そうですね。いきなり試合後に蹴られたんですよ。それでメイン後に挑発されて、向こうがパートナーを連れてくるっていうことでこういうカードになりました。

──前回は下村選手と組んでいたんですよね。それで大谷譲二&最上九組と闘って、なぜか試合後に蹴られたと。なぜ蹴られたか、思い当たる節はありますか?

頓所 わかんないですね。試合が終わって、自分は握手しようと思ったんですけど、急に蹴られました。なんで蹴られたのかは本人に聞かないとわからないですけどね。

──なるほど。謎の宣戦布告をされてしまったんですね。一度シングルをやっていますよね?

頓所 はい、やってますね。その時は自分が勝っているんですけど。

──選手としてはどのような印象をお持ちなんですか?

頓所 キャリアがほとんど同じなんですよね。デビューした月が一緒なんですよ。年齢も一個しか違わないし、そういう部分で俺は勝手にライバル視していますね。あと、飛び技も結構やるなという印象があります。ただ、引っかかっているのが、前回の試合後のコメントで、下村選手は「ACE弱いな」って言っているんですよ。自分は全然そう思わないけど、ここで俺が負けちゃったらそう思われるんで、今回は何がなんでも勝ちたいです。そして、自分に対して蹴りを入れてきたことを後悔させてやりますよ。パートナーの島谷常寛選手に関しては試合を見たことはないんですけど、今から楽しみですね。

──やっぱり他団体の選手に対して負けたくないという気持ちは強いですか?

頓所 それはめちゃくちゃ強いですね。それは俺だけじゃなくて、ACEの他の選手もめちゃくちゃ持っていると思います。それと若い選手同士でやれるので、やりがいがありますね。特に下村選手はやりがいのある選手なので、試合が楽しみです。

──今回タッグを組む瀧澤晃頼選手に関してはどうですか? 結構相手のセコンドにいる場合もありますよね。

頓所 瀧澤選手とは一度シングルで闘ったことがあるんですよ。瀧澤選手も素晴らしい選手ですよね。本当は今回一とACEのタッグで組んで闘いたかったという気持ちはあるんですけど、パートナーどうこうはないですね。とにかく下村選手を狙いたいです。タッグマッチですけど、直接フォールを奪って、俺自身がACEの強さを見せつけたいですね。

──凄く気合いが入ってるのを感じますね。

頓所 もちろんですよ。ACEの選手、全員気合いが入っていますし、中でも気合いの入っていた一が今回出られないので、その分も自分の中に気合いを注入してリングに立つつもりです。

──やっぱり自分が先頭に立って引っ張るという気持ちは強いですか?

頓所 それはめちゃくちゃありますね。やっぱり自分は1期生ですから、先頭に立っていかないとダメだと思っているし、もちろん他のACEの選手も同じ気持ちだと思います。それがなかったらダメだと思うんで。

──頓所選手はW-1の試合に出ているし、タイトルマッチにも挑戦したこともあります。でも、やっぱりACEに出ることに対してのモチベーションは違いますか?

頓所 違いますね。やっぱり自分はACEの所属選手だし、自分がACEをどうにかするんだっていう気持ちは常に持っていますから。

──わかりました。では、最後に改めて意気込みをファンの方に向けてお願いします。

頓所 今回11回目のACEということで、みんなめちゃくちゃ気合いが入っているので、一の思いを背負って闘いますんで、皆さん見に来てください。


『Pro-Wrestling ACE-Vol.11-』「一さんの思いも背負って全力でやるだけですね」一の欠場にACE勢が燃える!タナカ岩石インタビュー

4月1日(日)に開催される『Pro-Wrestling ACE-Vol.11-』。今回はプロレス総合学院の1期生としてACEを引っ張ってきた一が顎の骨折により欠場。人数が少ない中での勝負となる。一と共にACEのまとめ役的な役割を担う2期生のタナカ岩石は、W-1の大会でも征矢学をサポートするなど活躍しているが、やはり本籍地はこのACE。この窮地に立った11回目のACE大会にどのような心境で臨むのか? 話を聞いてみた。

──岩石選手はACEには旗揚げから出ていますけど、ついに今回で11回目の大会となります。大会を控えて、どのような心境ですか?

岩石 あっという間ですよね。前回が10回目の大会だったんですけど、あっという間に二桁いっちゃったんだなと思いましたね。最初にACEを旗揚げするってなった時にこの先どうなるんだろうっていう不安があったし、それは今でもあります。特に旗揚げした当時は目の前の試合をすることで精一杯だったんですけど、それが気づいたら11回目ですから、感慨深いですね。

──その間にW-1のリングに上る機会も多かったですけど、様々な闘いを経ていく中で、変わってきた部分はありますか?

岩石 変わったというか、僕の中で、こういうものを見せたいとか、こういうことを表現したいっていう部分が一つだけできているんですよ。現在はそれを磨いている途中なんですけど、他にもやってみたいことを探している最中ですね。

──ただ、ファイトスタイルに関しては最初は頭突きとかがクローズアップされていましたけど、今はベースとして元々持っていたブラジリアン柔術の技術を積極的に見せるようになってきたという印象がありますね。

岩石 そうですね。前々回の大会でHEAT-UPの兼平さんとシングルをやってからですね。それまではどうしてもプロレスをやらなきゃいけないという考えだったんで、まったく自分のバックボーンを活かそうという考えにいかなかったんですね。でも、兼平さんとの試合の序盤でそれっぽいような寝技の展開をやったんですけど、そういえばこういうのができたんだよな、こういうやり方があったんだよなっていうのをその時にふと思い出したんですよ。それからですね。周りからなんか言われると思うんですけど、そんなことを気にせずに自分のスタイルとして確立させていこうという考え方に変わりました。

──ちょうど兼平選手も同じようなバックボーンを持っていましたからね。ところで、岩石選手はW-1のリングに上がる機会も多いですけど、W-1とACEに出るのとでは、モチベーションに違いはあったりするんですか?

岩石 結構違います。最初の頃は目の前のことで精一杯だったし、とにかく一生懸命やろうという気持ちで両方とも出ていたんですよ。でも、やっぱりACEに対しては特別な感情がありますよね。W-1に出る時とは違う感情を持ちながら、ACEには出ていますね。

──わりと頻繁にW-1に出ているので、W-1の選手と見られがちなところはあると思うんですけど、やっぱり自分の所属先はACEだという思いは強いですか?

岩石 そうですね。ファンの方から「そういえばW-1じゃなかったんだっけ。ACEだったね」って言われることが多いんですよ。お客さんやファンの方にもACEよりもW-1のイメージのほうが強いっていう部分ではいい意味なのか悪い意味なのかわからないですけど、僕の中では事実上ACEの選手ですし、そこに誇りも持っています。だから、入場してくる時にACEのTシャツに着ているのはそういう意味も含まれていますね。

──旗揚げからいたプロレス総合学院の1期生の立花選手や木村花選手、そして同期の伊藤選手たちがW-1の所属になり、皇選手もメキシコに遠征中です。メンバー的にも少なくなっている中で、興行に懸ける思いはより一層強くなっている感じですか?

岩石 そうですね。しかも、それに加えて今回は一さんが欠場することになってしまって。

──一選手は九州巡業の佐世保大会で顎を骨折してしまって、長期欠場を強いられることになってしまったんですよね。

岩石 一さんもW-1での三富選手との抗争があったり、この間までは大谷さんとか竹田さんとの抗争があって、ドンドンステップアップしているなっていうのを感じていました。何よりも本人がACEに対して強い思いを持っていたし、それは一緒に練習している中で感じていましたからね。一さんが今回試合に出られないということは、本当に大きな穴が空いちゃったなという感じがしています。特に頓所さんなんかは凄くそれを感じていると思うんですけど。

──同期ですもんね。

岩石 そうなんですよね。お客さんの入りの部分に関しても、もっと増やしたいって一さんは意気込んでいたんですよ。そういう中で、本人が一番悔しい思いをしているんじゃないかと思うんですけど、僕自身も凄く悔しいです。だから、一さんの思いも背負って闘う気持ちはあるし、僕たちが試合をすることで本人が元気になってくれたらなと思っています。おそらく僕らが試合をすることで、悔しい気持ちも強くなると思うんですけど、それが一さんの次のステップアップにつながるなら、僕らは思いを背負って全力でやるだけですね。

──ケガした直後は自分のケガよりもACEのことを心配していたらしいですからね。でも、他のメンバーも気合いが入っているというのは感じますか?

岩石 感じます。特に頓所さんは感じます。頓所さんもカードは決まっているんですけど、相手がDNAの下村さんと島谷さんなんで、ACEvsDNAという対抗戦にもなりますから、より一層気合いが入っているんじゃないかなと思います。

──ACEには世代が同じぐらいの選手が参戦して来るんですけど、やっぱりやりがいがありますか?

岩石 ACEの選手が人数少ないというのはありますけど、今の若い時期に他団体の選手とドンドンやりたいですね。W-1で先輩方とやるのもいいんですけど、ACEだからこそ他団体の選手とやれるっていう大きなメリットがあるので。

──W-1の先輩の選手とやるのと、同世代の選手と切磋琢磨するのとではやっぱり違いがありますよね。

岩石 全然違いますね。それと他団体の選手と言えど、ガッツワールドのダイスケさんとか大日本の野村さんとか、前回闘ったHEAT-UPの兼平さんとかキャリアは近いけど、年齢は違う。しかも、皆さん団体がバラバラで、スタイルも違うのでやりがいを感じていますね。

──なるほど。あと、やっぱり他団体との闘いとなると、ACEの看板を背負ってという気持ちも強くなるんじゃないですか?

岩石 確かに会見の時とかは、「ACEの一員として!」という言い方をするんですけど、本音を言ってしまうと、試合になると「自分が!」っていう気持ちが出ちゃいますね。ACEの大会で、自分がお客さんに一番印象に残る試合をするんだっていう気持ちがどうしても出てしまいます。

──そこはやっぱり同じACEであろうと競争なんですね。

岩石 競争だと思います。もちろん団体の看板を背負う気持ちも強いです。でも、やっぱり他のACEの選手には負けたくないし、自分がいちばん印象に残るんだっていう気持ちで試合に臨んでいます。

──わかりました。では、最後に改めて『Pro-Wrestling ACE-Vol.11-』に向けての意気込みを聞かせていただけますでしょうか?

岩石 大会の開催まで残された時間は少ないんですけど、今回は一さんが欠場するということもありますし、一日一日をじっくりと考えていきながら、過ごしたいですね。試合に向けての調整もそうですけど、メンタルの部分で余裕を持ってACEに挑みたいなって思っています。


「トコトン追い詰めます、『解散』と言うまで。NEW ERAがなくなるまで追い詰めますよ」4.3新木場大会でNEW ERAと完全決着戦へ!近藤修司インタビュー

今年に入って、激化しているNEW ERAとベテラン勢の抗争。そのきっかけとなっているのが、近藤修司による厳しいNEW ERA批判だ。もはやW-1に不要とばかりに批判を繰り返し、解散に追い込もうと他のベテラン勢たちと一緒に躍起になってNEW ERAに攻め込んでいる。そして、4月3日(火)に開催される新木場1stRING大会では、NEW ERAのリーダーの稲葉大樹の提案により、5vs5のキャプテンフォールイリミネーションマッチが決定。近藤もそれを呑み、他の4人のメンバーと共にNEW ERAとの決着戦に挑むこととなった。果たして、近藤のNEW ERA批判の真意とは? 話を聞いてみた。

──4月3日に新木場大会で、現在抗争をしているNEW ERAから、近藤選手たちベテラン勢と5vs5のキャプテンフォールイリミネーションマッチで決着をつけようということで、カードの発表がありました。NEW ERAからは、この試合の提案者でもある稲葉大樹選手がキャプテンとなり、土肥孝司選手、熊ゴロー選手、アンディ・ウー選手、伊藤貴則選手にメンバーが決定しています。そして、ベテラン選手には近藤選手に他の4人を連れてこいということなんですけど。

近藤 もうメンバーは決定しているので、こっちも発表しちゃいますよ。別に隠すことでもないので。まず、キャプテンは俺。それから、河野、征矢、カズさん、NOSAWAさん。このメンバーでいくから。

──そもそも近藤選手がNEW ERAに矛先を向け始めたのは、土肥熊にタッグ王座を落としたあとぐらいからで、今年に入ってからガンガン批判的なコメントを繰り返しているという印象があります。ここで標的にしたことは何か意図があるんですか?

近藤 僕らはNEW ERAというものに一旦負けたわけですよね。実際にW-1の現場は彼らが中心になっている。現状はそうなんですよね、誰が見ても。でも、実際に彼らがやっていることが中心としてやっていることなのか?

──そこに疑問があると。

近藤 そうです。中心になった時点で歩みが止まったという印象を受けたんですよ。僕からしたら、こっからだろうっていうのがあって、どうやってW-1を見せていくのかとか、身体を張っていくのかとか、気概が見られないんですよね。誰も何も発信もしなきゃ、おもしろくしようともしない。そこに対しての苛立ちがだんだん募ってきたということですね。

──UWAのベルトは東京愚連隊に奪われましたけど、W-1にあるベルトの大半はNEW ERAが持っているわけですよね。でも、近藤選手にしてみれば、引っ張っているという感じが見られない、と。

近藤 ベルトを持っているということはなんでも発言できるんですよ。ベルトを持っている人間こそ発言権があるわけで、そこに主張がない。

──だからベルトを持っている数は圧倒的にNEW ERAが多いんですけど、実際リング上を引っ張っていたのは芦野選手とEnfants Terriblesという印象が凄く強いんですよね。

近藤 そうそう。だから、やっぱり主張がないし、平和主義なのか知らないけど、それはプロレスじゃないから。

──稲葉選手が言うには、1月の後楽園大会でカズ選手たちがメインで、自分たちのタッグ王座戦がセミだったことは納得がいってない、と。そういう主張したいこともあるんだけど、リング上で見せると言っていましたね。

近藤 NOSAWAさんもこの間の横浜大会で言ってたみたいだけど、主張として弱い。あとはおもしろくない。プロレスってなんなのかわかってないのか、センスがないのか、特に今の時代は何をしゃべって、何を思っているかで大きく人の心が動くわけでしょ? 新日本プロレスだって、黙っている奴よりは何かを言っている奴のほうが注目を浴びて、取り上げられるっていう時代なんですよ。そんな中でいつまでも黙って、なんの主張もなく、ただただ試合をしていていいのって話ですよね。「プロレス知らないの?」って思っちゃう。

──近藤選手がファンの頃に見てきたプロレスと、彼らが見てきたプロレスって違うじゃないですか? NEW ERAの世代が見てきたプロレスのほうがそういう要素って強いはずですよね。

近藤 強い。僕らが見てきた時はしゃべらないで、ただただ試合っていう感じでしたからね。

──だけど自分たちがいざやるとなると、発信方法がわからないという感じなんですかね?

近藤 「何を言ったらファンに響くのかとか、考えてますか?」っていうところですよね。いい試合っていう定義はあるけど、いい試合ってリング上だけじゃないんで。試合が組まれる前からストーリーってあるし、そこから試合は始まってるんですよ。昨日(3月21日)もK-1見てましたけど、皇治? プロレスしてんなあって思いましたよ。

──武尊選手とかを挑発していたんですよね。

近藤 一番主張があって、一番おもしろかった。やっぱり「皇治、倒せ!」になりますもんね(笑)。ただの普通の試合があれをやったことで感情が入っちゃうんですよ。そうやって感情を出すことがプロだと思っているんで。ただただ試合をして感情を動かせるほど、お前らはプロレスうまくねえ!

──厳しいですね(笑)。

近藤 いや、素直な気持ちを言えばいいだけなんですけどね。表現者として弱いんですよ。僕にしてみればアスリートぶってんじゃねえっていう感じですね。

──でも、近藤選手も今は教える立場だったりするじゃないですか? 

近藤 そうだけど、そこの部分は教えられないよね。個人のセンスになってくると思う。教えられるのはあくまで技術だけ。そこから先は、プロレスにおいてイデオロギーとはなんなのかということを自分たちで考えてもらいたい。発言する人はいろんなことを常日頃から考えているし、思った瞬間に口に出る。それこそがプロレスかなと思いますよ。

──だから、近藤選手たちがいまいちテーマがない中で、だったら自分で作ろう、と。それが今回のNEW ERAとの抗争なのかなと思ったんですよ。

近藤 そうですよね。これは僕の素ですよ。こんな話は表に出して言うことではないと思うんですけど、あえて言ってしまったのは、そんなに若くもないNEW ERAはこんなこともできないのかっていうことなんですよ。

──逆にNEW ERAに言っていることに対してお手本を示しているようにも見えたんですよね。自分で闘いのテーマを作るっていうのはこうやるんだって。

近藤 それもあるでしょうね。今までのW-1ではなかったかもしれないですよね。ウチの選手はわりと技術はみんな持っているし、小さいながらも体力もちゃんとある。でも、そこがプロレスとして欠落しているんですよ。自分を出しきれないし、言ってしまったらそれってやらなきゃいけないことになるんで。でも、こんなことは言ったもん勝ちなんで(笑)。

──という中で特に稲葉選手に対して風当たりが強いじゃないですか?

近藤 何がしたいのかわからない。1回無差別のベルト獲ったからそれで満足なのかなと思ったり、後輩の芦野にあれだけやられていて、NEW ERAとしてどう動きたいのかもわからないし。僕は芦野にあれだけやられてますけど、擁護派に近いですよ。言っていること、やっていることは後輩ながらにしてもモンスターなんですよ、僕らが作ってしまった。そこに彼の頭が乗っかって、ブレイクしたんですよね。その違いはなんなのって思いますよ。そこを考えてみろよって。身体のサイズだって変わらないし、練習量だってそんなに変わるわけじゃない。主張じゃないのって。芦野は言っちゃうんですよ。

──ズバリと言っちゃいますよね。

近藤 デビューしてちょっとしたぐらいから、言い切ってるんですよね。そこの違いはありますよね。

──そこは教えられる領域じゃないですよね。本人の性格の問題もあるし。

近藤 そうです。でも、だからと言って、稲葉もそのままじゃっていう話ですよ。変わるんだったら、ギリギリのところだよって思いますね。まあ、みんなそうですけどね、NEW ERAは。発言がまったくおもしろくないんで。

──逆に副社長という立場から見ると、稲葉選手には芦野選手や注目度の高いイケメン選手に並んでほしいという期待もあるんですよね?

近藤 並んでいておかしくないんですけどね、本来は。ただ、自分で自分を殺しちゃうところがあるんでしょうね、きっと。

──だから、その足かせになっているようなNEW ERAはなくなったほうがいいと。

近藤 そう。一人で好きにやったほうがいいんじゃないっていう感じですよね。みんなそうですよ。NEW ERAなんてやめちまえばいいんですよ。やめたほうが風景も変わるし。それなのになかなか解散という言葉を言わないので。

──「続けます」っていう意思を見せてますよね。

近藤 だから、トコトン追い詰めます、「解散」と言うまで。NEW ERAがなくなるまで追い詰めますよ。

──では、この4月3日の新木場大会のキャプテンフォールイリミネーションマッチで解散に追い込もうということですか?

近藤 そうですね。キャプテンフォールは向こうから言い出した話だし、試合形式的にも完全決着だろうから。

──近藤選手はもう解散すると言わせるつもりなんですよね?

近藤 言わせるつもりです。だから、僕がキャプテンをやります。直接追い込みます。

──なるほど。ちなみに4.3のメンバーには入ってないんですけど、同じNEW ERAの現クルーザー王者である吉岡選手は、近藤選手に全日本の世界ジュニアのベルトを獲ってこい、と。そうしたら体重減らしてダブルタイトルマッチをやらせろという主張をしているんですけど、それについてはどう思われますか?

近藤 吉岡なんかはちゃんと主張できてると思うんですよ。じゃあ、吉岡がまずバーッと抜ければいいんじゃない? それかお前がリーダーやっちゃえばいいじゃんって思いますけどね。主張して考えているのはいいと思いますよ。まあ誰が一番最初に抜け出すかですよ。NEW ERAという枠を抜けて、人を押しのけてトップに立とうという人間は誰なのか?

──では、今回の闘いに関して、もう一度一致団結してベテラン勢と闘おうという姿勢を見せているのはむしろよろしくないということですか?

近藤 よろしくないんじゃないですか? だって、僕ら先行でやっていることなんで。もう終わった闘いをもう一度掘り返しているだけなんで。考え方が間違っていますよね。自分たちで何かを考えていかないといけなかったのに。

──外からの圧力でどうにかしてもしょうがないと。

近藤 やっていることは同じじゃないですか? まあ、これだけ言われて、どう動くのか? 僕は見ていますよ。これも早い者勝ちです。稲葉が解散って言う前に誰が一抜けするのか? やっぱり一抜けが一番おいしいですからね。そこに誰が気づいているかだと思います。

──NEW ERAの中にはそれを狙っている人間もいるかもしれない、と。

近藤 僕らの圧力があってのことですけどね。まあ、今の彼らは誰もそんなこと思ってないですよ。平和にのほほんと過ごしていたい感じに見えますからね。

──逆に近藤選手はNEW ERAを解散させたらどうするつもりなんですか?

近藤 NEW ERAの誰かと組みたいですよね。土肥なんかおもしろいけどね。俺、あいつにちゃんとプロレスを教えたことないんだよね。教えることはまだまだたくさんあるから。ちゃんと言うことを聞けば、伸びしろはあると思うんですよ。まだ、何にも染まってない感じがしちゃって。

──NEW ERAの中では伸びしろを感じる、と。

近藤 現状ではね。あいつの殻を破りたいですよね。だって、土肥熊って熊のものですからね、試合とか見ていたら。結局熊頼みの試合になっているんで、熊が目立つんですよ。

──良かれ悪から、目立ちますよね。

近藤 そんな中であいつは満足しちゃっているような顔しちゃっているんで、それはどうなのって。そこに嫉妬するぐらいじゃないと。

──おそらく熊ゴロー選手を自分がコントロールしているという感じでやっていますよね。

近藤 そこが俺はあんまり好きじゃない。お前はそういうキャラじゃねえし。まあ、それもこれも解散させてからの話になるんで、新木場ではNEW ERAをトコトン追い詰めますよ!

「解散したくないなら、ウチらが力で解散させてやる」NEW ERAよ、レスラーなら茨の道を歩め!

カズ・ハヤシインタビュー

4月3日(火)新木場大会で行なわれる NEW ERA vs ベテラン軍の 5vs5 のキャプテンフォールイリミネーションマッチ。その一員としてカズ・ハヤシもこの試合に参戦する。社長として W-1 を牽引する立場のカズはプレイヤーとして現在の NEW ERA をどう見ているのか? 鋭い視点で NEWERA の問題点に切り込む!

──間近に迫っています 4月3日の新木場大会で、NEW ERA vs ベテラン軍のキャプテンフォールイリミネーションマッチが行なわれます。カズ選手も NEW ERA と闘う機会は多いわけですけど、現状の NEW ERA についてはどのように思われているんですか?
カズ 彼らが NEW ERA を作った当初は若い人同士でやっていくのが凄くいいなと思ったし、それに対して僕たちも「この野郎!」ってなってたところもあるんですよ。ただ、1 年以上やってきて、NEW ERA も僕らと対抗するような場所にはいなくなってきたと思うんですよ。つまり、彼らは実績を作ったし、メインも張ってきたし、言っていたことは達成されていると思うんですよ。だから、ここからは個々でやっていくべきなんじゃないかなって思ってますね。今さら若手 vs ベテランという構図って必要なのかな、っていう思いもあるし。

──カズ選手にしてみれば、もう NEW ERA としての実績は作ったんだから、次の段階に進めよということですね。
カズ 若手 vs ベテランの構図になることで、いつまでも若手意識が残っちゃうような気がするんですよ。そうなるといつまで経っても若手 vs ベテランしかできないし、もうその段階じゃないんじゃないって思いますよね。多分、NEW ERA の中でも自我が芽生えている人間もいるはずだし、誰とは言わないけど、このまま若手という括りに縛られていたら、そいつらはそのうち爆発しちゃいますよ。

──ただ、次の段階に進もうという気配がないから、近藤選手の仕掛けによって、また若手 vs ベテランという構図に括られちゃっているということですか?
カズ そうなっちゃいますね。だから、このキャプテンフォールイリミネーションマッチという試合形式によって、ウチらが NEW ERA に引導を渡さなきゃダメだということですよね。多分、引導を渡すことによって、爆発する奴らが出てくるんじゃないですかね?

──本当は各々がそれぞれテーマを見つけて新しいステージに進むべきなのに、こうやってベテランからの圧力によっての闘いはあまりいい形ではないということですよね。
カズ そういうことになるんですかね。だから、NEW ERA という形を持っている以上、お里帰りじゃないですけど、帰るべき場所を持っているということじゃないですか? それは必要ないよなって思いますね。

──帰るお里がなくなれば先に進むしかなくなるわけですからね。
カズ そういうことなんですよ。

──だから、カズ選手も解散賛成派なんですよね。NEW ERA 批判の急先鋒の近藤選手は、中心に立ってはいるけど、その役割を本当に果たしていないと。だから解散しちまえという論調なんですよ。
カズ そうなんですね。

──でも、社長としての目線から見ても、彼らに一本立ちしてもらって W-1 を引っ張っていってもらいたいという希望があるからこそ、解散してほしいんですよね。
カズ そうなんですけど、僕的にはもう一本立ちしているなっていう感じはあるんですよ。だから、発展的解散ですよね。絆とか、いい青春じみたことはもういいから、自分たちのために発展的に解散してくれよということです。

──そのほうがさらに個々で成長していけると。
カズ 成長していける可能性もあるし、選手としてダメになっていく可能性もある。プロレスって茨の道なんですね。でも、その茨の道を歩くことによって、レスラーとして強くなっていけるんですよね。

──カズ選手はこれまで近藤選手や過去の小島選手のようにタッグを組むことはあっても、あまりユニット的なものに入っていたことってないし、個人の力で闘ってきた印象が強いですけど、NEW ERA の選手たちにもそうあってほしいと。
カズ やっぱり支えがないと、苦しいことは自分に返ってくるんですけど、喜びも自分に返ってくるんですよ。喜びも苦しみも自分で抱えていると、レスラーしてんなあって感じられると思うんですよね。

──それを味わってもらいたいということですか?
カズ そうですね。軽い感じの言い方だとレスラーしてんなあってなっちゃうけど、プロレスラーって結局個人の闘いだし、自己プロデュースもそうだし、練習にしてもそうだし、最後は自分ですからね。追い込むためにはユニットに頼ってちゃダメだということですね。

──では、現在の NEW ERA は仲良しこよしの輪の中に浸っているように見えるということなんですか?
カズ 帰るところがある安心感っていうのがあって、ユニットという安心感に甘えちゃうのかな?
まあ、僕には彼らが甘えているかどうかはわからないし、そうは見えないんですけど、きっと NEW ERA という帰る場所があるのは、現在の彼らにとってはよくないと思いますね。いいレスラーになるためにはさらに自分を追い込む必要があるし、そのためには NEW ERA は不要だということです。

──なるほど。お話を聞いていると、近藤選手よりは現在の NEW ERA の選手たちを評価しているように見えますね。
カズ そうですね。実際、僕らはタッグのチャンピオンシップとかでも負けてるし、彼らもメインを張ってきたという誇りもあると思うんですよ。あの年代でメインを張れるって凄いことなんですよ。

──では、新木場の闘いですけど、どういう気持ちで臨みますか?
カズ 向こうは NEW ERA という形があるけど、こっちはみんなバラバラじゃないですか? だから、個人というものがどれだけ強いのかというのを見せますよ。個人でやって来た人間たちの強さを味わってもらいたい。稲葉たちはこれからも NEW ERA を続けていくって言っているわけでしょ?

──そうですね。続けていきたいと言っていますね。
カズ 解散したくないなら、ウチらが力で解散させてやるっていうところですかね。それが NEW ERAのためでもあり、W-1のためです。

「WRESTLE-1 TOUR 2018 CHERRY BLOSSOM」4.18東京・後楽園ホール大会
▼対戦カード・大会概要

『WRESTLE-1』W-1タッグチャンピオンシップ記者会見、土方隆司インタビュー


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