[週刊ファイト3月22日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼両ヒザ手術前“ラスト・ムーンサルト”武藤敬司にW-1後楽園熱狂
photo 山下達也&TERUZ / text TERUZ
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・マッドスプラッシュに散るも粘った佐藤、W-1での浮上を誓う
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・安納と組んで勝利も木村花は不満「今年中には全力な私を」
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・第1回『CRUISER FES』覇者はアレハンドロ! 吉岡に挑戦へ
・武藤は千両役者! 教え子たちがムーンサルト最終発射をお膳立て
・征矢がワイルドボンバーで芦野に勝利! WRESTLE-1戴冠で歓喜
■ WRESTLE-1 TOUR 2018 TRANS MAGIC
日時:3月14日(水) 19:00~
会場:東京・後楽園ホール 観衆1521人(超満員=主催者発表)
3月末の両ヒザ人工関節置換手術後、年内は欠場となる武藤敬司。医師からは術後のムーンサルト・プレスを禁止されているため、DDT3・25両国での“化身”グレート・ムタとして舞う可能性はあれど、素顔の武藤敬司としては“ラスト・ムーンサルト”となった。
3月14日の後楽園ホール大会に参戦した武藤は、弟子たちに囲まれた8人タッグ戦に登場。シャイニング・ウィザード、フラッシング・エルボー、低空ドロップキック、4の字固めといった得意技を惜しげもなく繰り出した。相手に照準を合わせるポーズや、技を挟んだ緩急を含む武藤ムーブの数々に後楽園は熱狂。
しかし、肝心の月面水爆が決まらない。1度目のトライはコーナーのトップロープに上ったところで椅子攻撃を食らって中止。2度目は発射したものの相手にかわされる。実に3度目のトライとなったところで完璧に決まり、河野真幸がマットに沈む。発射前のシュミット式バックブリーカーではヒザを立てられずマットに落としているだけだったことからも、ヒザの状態の悪さは明らかだった。マイクをつかんだ武藤は「新生・武藤敬司で戻ってきます」と宣言し、試合後には「グッバイ! ムーンサルト・プレス!!」とtweet。
武藤ほどの業界第一人者であれば、ムーンサルトができるうちに大会場での引退試合を行うのが自然なこと。だけれども、独自の選択で闘い続けることを選んだ武藤。まずは手術が無事に成功することを祈りたい。
なお、メインのWRESTLE-1チャンピオンシップは熱戦。試合巧者の芦野祥太郎が終始優位に進めたが、征矢学が意地のワイルドボンバーで新王者となっている。