イーサン・カーター3世が解雇!インパクト・レスリング!

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 3月22日(現地時間・放送日)に放送された『Impact』は、メインで、フィスト・オア・ファイヤードのブリーフケースを開示が行われた。フィスト・オア・ファイヤード(Feast or Fired)はインパクト・レスリングのコンセプト試合だ。リングの四方に吊り下げられたブリーフケースを手に入れる事を数人のプロレスラーがバトルロイヤル形式で競う試合で、3つのケースには王座(世界王座、Xディビジョン王座、タッグ王座)に挑戦する権利書が入っているが、残り1つには解雇通知が入っているというギャンブル的な要素が強い戦いで、2018年3月15日放送回で行われイーライ・ドレイク、ムース、ピーティー・ウィリアムス、イーサン・カーター3世の4人がケースを獲得したが、結果、ムースがインパクト世界王座、ウィリアムスがXディビジョン王座、ドレイクがタッグ王座への挑戦権を獲得。そしてイーサンのケースにはなんと解雇通知が入っていたのだった。自分が世界王座への挑戦権を獲得すると信じていたイーサンは茫然。そして、自分がこの団体に必要であること、自分が前オーナーであるディクシー・カーターの甥(アングル)であるなど語り始めたが、観客は解雇される事を知っているので悪態をつくイーサンに対して、「ありがとう、EC3」と別れの挨拶をする。それを受けてイーサンも観客に感謝を述べ、このイベントの司会であるジェレミー・ボラッシュとも握手を交わした。しかし、次の瞬間、イーサンはボラッシュにケースで殴りかかったのだった。最後まで悪態をつくイーサンに待ったをかけたのは、次代のスター、ブライアン・ケイジだった。ケイジはイーサンをドリルクローで叩きのめし、イーサンは最後までヒールとしてインパクト・レスリングを去る事となった。
 また、遂にTNAの怪物アビスが復活し、得意のモンスターボールマッチで、コンゴ・コングと対戦した。覆面レスラー時代のケインやマンカインドを思わせる異様な出で立ちと、スーパーヘビー級の体格から繰り出される桁外れのパワーから、ザ・モンスターの異名を持つアビスは怪奇派としてTNAマットに君臨していたが、近年はもう一つの大人しい人格、ジョセフ・パークと入れ替わる事も多くなった。しかし、怪奇マネージャー、ファーザー・ジェームズ・ミッチェルと共にアビスとして復活、同じく怪物キャラである新参者コングと迫力満点の怪物対決を行った。試合は、凶器なんでもありなので、モンスターボールの定番である画鋲をアビスがばら撒いたものの、切り返されコングがチョークスラムでアビスを画鋲に落とす。しかし、フォールを返したアビスに対して、今後はゴングがテーブルを用意するも、今度はアビスが切り返し、コングをパワーボムでテーブル葬。しかし、コングもフォールを返し、それならとアビスが有刺鉄線ボードを取り出しも、逆にコングが切り返し、アビスを有刺鉄線ボードに寝かせてボディプレスで遂にアビスからフォールを奪い、なんとコングがアビスに勝利。コングは新怪物としての存在感を発揮した。

■ Impact Wrestling
日時:2018年3月15日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ・フロリダ州オーランド(TVテーピング)

<モンスターボールマッチ>
○コンゴ・コング
 ピンフォール
●アビス

<ノックアウト王座タイトルマッチ>
○アリー(王者)
 ピンフォール
●シエナ(挑戦者)

<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○マット・サイダル(王者)
 ピンフォール
●ロフィット・ロジュ(挑戦者)

<シングルマッチ>
○トレヴァー・リー
 ピンフォール
●ファラー・バー