ペロス・デル・マール杯優勝はパルカ・ネグラ ルチャリブレAAA

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 3月21日(現地時間)にメキシコ・サン・ルイス・ポトシので『AAA TVテーピング大会』が開催された。
 AAAはCMLL(当時EMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャ氏が独立して、メキシコシティを本拠地に設立した団体。CMLLから引き連れたルチャドール達に加えレイ・ミステリオやシコシスといった当時の新世代のレスラー達が活躍、アメリカン・プロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進め、ライバル団体のLLI(UWA)を壊滅に追い込み、メキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していった。
 そしてAAAは2018年2月から大会をインターネット配信Twitchで無料配信する事になり、更にパワーアップしている。
 今大会では、2015年3月21日にお亡くなりになったイホ・デル・ペロ・アグアヨを称えるペロス・デル・マール杯が開催された。イホ・デル・ペロ・アグアヨ(日本ではペロ・アグアヨ・ジュニア)は、「山犬」ことペロ・アグアヨを父に持つ二世レスラーで、CMLL、AAAの両団体でトップに君臨、CMLLではエル・イホ・デル・サントとの大抗争、AAAではロス・ペロス・デル・マールを率いて大暴れしていたが、2015年3月21日、インディー団体であるCRASHにてマニックと組んでレイ・ミステリオ・ジュニア & エクストリーム・タイガーとの対戦中にミステリオのコルバタを受け、場外に落ちる際にリングエプロンの角で後頸部を強打し頸椎を損傷。この傷が元で死去している。そしてペロス・デル・マール杯は8人のレスラーが参加したが、最後まで残ったのはラ・パルカとパルカ・ネグラだった。そこにデイブ・ザ・クラウンが乱入。ラ・パルカがそちらに気を取られている隙にネグラがローブローでパルカからフォールを奪い、ネグラがAAAの象徴であるラ・パルカを下して優勝を果たした。
 また、セミファイナルでは父親ドクトル・ワグナーJr.を裏切った、イホ・デル・ドクトル・ワグナーJr.が裏切りを裏で糸を引いていたブルー・デーモンJr.と組んで、父親と6人タッグマッチで激突した。最後は、ワグナーJr.についたAAAのコミッショナー的存在のバンピーロから息子が勝利を奪った。この父子抗争はまだまだ続きそうだ。

■ AAA TVテーピング大会
日時:2018年3月21日(現地時間)
会場:メキシコ・サン・ルイス・ポトシ

<ペロス・デル・マール杯>
優勝:パルカ・ネグラ
ラ・マスカラ、ミステル・アギラ、ジョー・リーダー、アベルノ、エル・テハノJr.、レイ・エスコルピオン、ラ・パルカ

<6人タッグマッチ>
○ブルー・デーモンJr.、デイブ・ザ・クラウン、イホ・デル・ドクトル・ワグナーJr.
 ピンフォール
●ドクトル・ワグナーJr.、パガノ、バンピーロ

<6人タッグマッチ>
○ラ・マスカラ、マキシモ、サイコ・クラウン
 ピンフォール
●アベルノ、チェスマン、スペル・フライ

<AAAタッグ王座挑戦者決定戦3WAYマッチ>
○エル・テハノJr. 、レイ・エスコルピオン
 ピンフォール
●モンスター・クラウン、マーダー・クラウン
アンヘリカル、ドラゴ

<6人タッグマッチ>
○ラ・パルカ、クエルボ、スコリア
 ピンフォール
●ジョー・リーダー、ミステル・アギラ、パルカ・ネグラ