[週刊ファイト3月29月号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
「年商100億円」達成は米国進出の成果次第
・新日本プロレス、海外進出にカネを注ぎ込む戦略へ
・新日本プロレス・ワールド会員数増加だが・・・
・ロス道場のコーチになった柴田勝頼
・現在は本当のブームではない!
・お笑い芸人も今のプロレスに興味なしの実態
木谷高明オーナー
売り上げだけなら90年代半ばの活況を取り戻している新日本プロレス。現在の勢いを維持すれば年商50億円も夢ではない。だが、目標がその倍額となればあまりにもハードルは高過ぎる。木谷高明オーナーもその点は十分認識しているようで、昨年から海外進出にカネを注ぎ込むようになった。
特に米国はパイが大きい。新日人気が沸騰したら目標達成は可能だが・・・。
オカダ・カズチカ
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
A 今号のテーマは「新日本プロレス 年商100億円達成なるか!?」。その確率は20%もないと見られていますが、物事をネガティブに考えたら夢がなさ過ぎるので今回は建設的な意見をお願いします。
B そう言われてもねぇ(笑)。いくら何でも100億円はハードルが高過ぎます。
C この超強気な目標額の設定の背景には、ブシロードの売り上げが会社設立当初の25億4000万からわずか5年で150億円まで伸びたことがあると思います。でも、トレーディングカードゲームとプロレスのパイは違い過ぎますからね。毎月、ドームで定期興行を打って1・4並みの収益を上げたら現実性を帯びてきますが、現状では年1回が精いっぱいじゃないですか。
B 内藤がアピールした全国ドーム・ツアーにしても、大阪ドーム大会なら大阪城ホール大会の2.5倍のチケットが売れなければやる意味がない。だから国内の興行収入に関して言えば伸びシロはしれてますよ。木谷オーナーもそのことが分かったのでビジネスのグローバル化を一気に推し進め始めた。この戦略は正しいと思います。
全国ドーム・ツアーをアピールした内藤
A 当初、2万人ちょっとだった『新日本プロレス・ワールド』の会員数が海外ファンの急増によって2年半で10万人近くまで伸びました。この動画配信サービスの方はパイがデカイので期待できるでしょ?
B 今後、大きく伸ばせるのはそこしかないんじゃないですか。14年2月に始まったWWEの動画配信サービス(『WWEネットワーク』)の会員数は現在140万人(海外含めた公開企業の発表)。この数字からすれば30万人も夢じゃないと思います。ただ、まだ投資段階でしょ?
▼[ファイトクラブ]新日大阪オカダ-SANADA~K-1内紛~全日TV~UFCレッスルマニアWWE年商881億円