[週刊ファイト3月22月号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
タイトル乱立により権威が失墜!
・選手権戦が興行のカンフル剤だった時代は昔の話
・タイトルマッチの大バーゲンセール
・王座を乱立させた新日本プロレス
・これ以上、ベルトが増えないように
1つのタイトルマッチが興行のカンフル剤になったのは遠い昔の話。効果が現れないため最近ではタイトルマッチの大バーゲンセールをやるようになった。それに伴い新日本プロレスのようにベルトを増やす団体も…。
誰か叫んでくれ! 「最強の王者を決めてタイトルを減らそうじゃないか」と。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
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C 新団体を設立した人が真っ先に着手するのは何だと思いますか?
A レスラー養成?
C ちゃんとした団体はそれにも着手しますが、やはりタイトルを設けることでしょ。それくらい興行に欠かせない物なのです。で、団体の数に比例してタイトル数も増え続けていった。もう猫も杓子もという感じでみんなが好き勝手にタイトルを作りまくってどんどん権威を失っていった。
B 新日プロや全日プロの歴史あるタイトルはまだ重みが残っていますが、インディーズのベルトなんかアイテムみたいなもんですよ。
A でも、1番タイトルを乱立させているのは盟主と言われる新日本プロレスでしょ? いま全部で8つ。最近、運営し始めたブリティッシュ・ヘビー級(王者ザック・セイバーJr)、同タッグ(王者セイバーJr&鈴木みのる)を併せるとタイトル数は10! 新日ファンの中にも「節操がなさ過ぎる」と言う人がいます。
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