英雄マメッド・ハリドヴがトマス・ナルクンに一本負け!KSW42

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 3月3日(現地時間)にポーランド・ウッチで『KSW 42: Narkun vs. Khalidov』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会のメインはKSW絶対エースであるマメッド・ハリドヴが、階級上の王者トマス・ナルクンに挑戦する階級を超えた王者対決だ。ハリドヴは現在14連勝中で非UFC最強という呼び声も高い。現在はミドル級王者だが、元々はライトヘビー級王者であり、また世界の強豪を次々に撃破してきた実績もあり、階級下にも関わらず下馬評ではハリドヴが有利となっている。試合は1Rから、ハリドヴがスタンドでの打ちあいを制し、右フックでナルクンからダウンを奪い、試合を有利に進める。このままいくかと思われたが、3Rにナルクンが逆襲、ハリドヴを金網際に追い詰めてラッシュでダウン寸前に追い込んだ。これをしのいだハリドヴは、ナルクンのキックをとらえて倒してグランドで上になるも、ここでナルクンが電光石火の三角締め。これががっちり極まり、ハリドヴがタップして、ナルクンが逆転の一本勝ちとなった。試合後、ナルクンはレジェンドに勝利した感激でうずくまって号泣、ハリドヴは、大の字に倒れ、8年間無敗、14連勝という大記録が途切れた。
 セミファイナルでは、そのハリドヴに王座を奪われたものの、KSW勢として世界の強豪と戦ってきたミハウ・マテラ、今回は元UFCのスコット・アスカムを迎え撃った。試合は、なんとアスカムのミドルキックが冴えわたり、キック連打でマテラは腰を折り曲げて悶絶してダウン。アスカムが衝撃のKO勝利となった。

■ KSW 42: Narkun vs. Khalidov
日時:2018年3月3日(現地時間)
会場:ポーランド・ウッチ アトラス・アリーナ

<キャッチウェイト>
○トマス・ナルクン(現ライトヘビー級王者/ポーランド)
 3R 1分18秒 三角絞め
●マメッド・ハリドヴ(現ミドル級王者/ポーランド)

<ミドル級>
○スコット・アスカム(英国)
 1R 0分09秒 KO
●ミハウ・マテラ(ポーランド)

<ライト級王座タイトルマッチ>
○マテウス・ガムロ(王者/ポーランド)
 4R 4分15秒 腕がらみ
●グシェゴシュ・ジュラコウスキ-(挑戦者/ポーランド)

<女子フライ級王座タイトルマッチ>
○アリアネ・リプスキ(王者/ブラジル)
 判定
●シルヴァナ・フアレス(挑戦者/アルゼンチン)

<ライトヘビー級>
○ウカシュ・ユルコフスキー(ポーランド)
 1R終了 TKO
●マルチン・ザワダ(ドイツ)

<ヘビー級>
○マルチン・ボイチク(ポーランド)
 2R終了 TKO
●ハテフ・モイル(ドイツ)

<女子フライ級/5分3R>
○カロリーナ・オフタッシュ(ポーランド)
 1R 1分00秒 リアネイキドチョーク
●パウリナ・レシェウスカ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
○フィリップ・ウォランスキ(ポーランド)
 判定 3-0
●バルトミ・コペラ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
○クリスチャン・カスボロウスキ(ポーランド)
 1R 1分10秒 TKO
●クリストファー・ヘンゼ(ドイツ)


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