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2月23日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
今大会のメインでは、トルネオ・インクレイブレ・パレハス2018の決勝が開催された。このトルネオ・インクレイブレ・デ・パレハスは、テクニコ(善玉)とルード(悪役)がタッグを組む特殊なトーナメントだ。それも、抗争中の相手同士で組まされる為、普段は激しくやりあっている憎い相手と協力しあうという事になる。それゆえ、むしろ、相手のタッグチームよりも、パートナーと上手くやれるかが勝利とカギとなっている。2018年はAブロックからボラドールJr.、ウルティモ・ゲレーロ、Bブロックからルーシュ、エル・テリブレがそれぞれ勝ち上がり、決勝を行った。両チームとも、激しい抗争を繰り広げていた同士だが、ここまでは仲間割れせず、連携も上手くいき決勝まで残ったという感じだ。試合は、予選の勢いのままルーシュ、テリブレの連携が冴え渡り、試合開始とともに襲いかかって、あっという間に1本先取。しかし、息を吹き返したゲレーロ、ボラドールJr.が2本目に逆襲して、タイに戻した。そして運命の3本目、お互いに必殺技を出し合っても、なかなか決着がつかない中、遂にボラドールJr.がバッククラッカーでルーシュからフォールを奪うが、今度はテリブレがすぐにゲレーロからフォールを奪って、ルーシュとゲレーロがまず失格。勝負はボラドールJr.とテリブレの一騎討ちとなった。しかし、案の定、レフェリーの隙をついてルーシュが乱入し、ボラドールJr.にルーシュドライバー。そこをテリブレをボディプレスで仕留め、悪党戦法でルーシュ、テリブレが優勝となった。更に、試合後、なんとテリブレがロス・インゴベルナブレス入りが正式に発表された。ロス・インゴベルナブレスは、メンバーであったレイ・エスコルピオンがCMLLと契約交渉で決裂し、団体を離脱した為、メンバーを抜け、更に創設メンバーのラ・マスカラが不祥事でCMLLから解雇されてしまった為、メンバーを抜け、現在はルーシュと父親のピエローしかいない状態だった(内藤は枝分かれしたパホン扱い)。その後、ボラドールJr.などを勧誘していたが、加入に至らなかった。そんな中、大物ルードであるテリブレが加入する事になり、パワーアップされる事は間違いないようだ。
セミファイナルでは2018年の「オメアヘ・ア・ドス・レジェンダス」のメインで究極の最終決着戦、マスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)を行うアンヘル・デ・オロとクアトレロが6人タッグマッチで激突した。マスカラ戦が決まっている以上、お互いに意識するなと言っても無理な話で、オロはCMLLの象徴アトランティス、若手ホープのドラゴン・リーと組み、クアトレロは一族のサンソン、フォラステロとの新世代ダイナマイト兄弟として試合に挑んだ。当然、クアトレロはオロに襲いかかり覆面を破り、仲間と共に集団でリンチを開始した。しかし、その隙を突かれアトランティス、リーが1本先取。そして2本目、興奮したオロが逆襲でクアトレロの覆面に手をかけると、激怒したクアトレロは、レフェリーの目の前でオロに反則のローブローを叩き込んでしまった。これで反則を取られ、テクニコがストレートで勝利するも、ダイナマイト兄弟は当然、集団でオロをリンチ。この大抗争はマスカラ戦まで収まりそうももない。
■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2018年2月16日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ
<トルネオ・インクレイブレ・パレハス2018>
○ルーシュ、エル・テリブレ
2-1
●ボラドールJr.、ウルティモ・ゲレーロ
<6人タッグマッチ>
○アトランティス、ドラゴン・リー、アンヘル・デ・オロ
2-0
●サンソン、クアトレロ、フォラステロ
<6人タッグマッチ>
○マルコ・コルレオーネ、ディアマンテ・アスール、ストゥーカ
2-1
●エウフォリア、グラン・ゲレーロ、クラネオ
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