1月16日、中野坂上のキックスロードにて会見が開かれ、『KING OF KNOCK OUT 初代スーパーライト級王座決定トーナメント』1回戦の組み合わせが発表された。
1回戦（すべて64.0kg契約、スーパーライト級3分5R）の開幕カード2試合は、2・12大田区総合体育館で開催の『KNOCK OUT FIRST IMPACT』で実施される。
（クロスポイント吉祥寺 REBELS）
不可思
vs.
健太
（E.S.G）
昨年開催のライト級トーナメントに階級を落として挑み、勝次から2度のダウンを奪いながらの逆転TKOで苦杯を舐め、12・10両国では、MMAファイター金原正徳の変則攻撃に幻惑されて歯を折られながらの逆転辛勝で締めくくった不可思。
今年のトーナメントは本来のスーパーライト級とあって、本領発揮しての頂点を目指す。
一方健太は、ウェルター級から落としてのスーパーライトトーナメント参戦にも問題はないと断言
「13年間キックボクシングをやってきて、各団体で色々なベルトがあって誰が一番強いのか解らない現状。（今回のスーパーライト級トーナメントは）本当のキックボクシングの日本一っていえる大会でワクワクしている」
と、俯瞰した視点から見つつも闘志をみせた。
会見時、不可思と健太は「どっちが面白い試合か」で静かなバトルが勃発。
「観る人が観れば自分の方が面白いといってもらえる」
と、意気込む健太に対して、
「決めるのは観る人ですから…自分が面白いといってもらえる自信はあります」
と、クールな中に自信をみなぎらせる不可思の構図だが、いずれも単に勝敗だけではなく、試合の面白さ、興行全体を俯瞰する視点を持っているのはファンにとってはありがたい事。
その一方、次に闘いたい相手を問われて
「地元愛知の大石選手と…」といいかけて、鈴木も愛知だと指摘され、
「まあ、そうっすね…どっちがきても」
と、会見場を和ませる天然の面を持つのが不可思。
プロフェショナルシズムの二つ名を持つ健太も、階級を落とすことで筋肉も…の指摘に
「仕上げようと思えばボディビルダーみたいになれるが、5R動ける身体にしないといけない」
と、若干厳しい口調で反論する熱さを併せ持つ。
結果と同時に内容に拘る点は勿論、人を惹き付ける愛すべきキャラクター性も持ち合わせた同士の闘いということで、そこに至る過程や試合後でも楽しませてくれる一戦になりそうだ。
（はまっこムエタイジム）
水落洋祐
vs.
マサ佐藤
（名護ムエタイスクール）
タイの猛者ポンサネーを壮絶KOで2017年を締めくくった水落は万を持してのスーパーライト級トーナメント出場。他の選手からも勝ち抜いて闘いたい相手としてマークされる優勝候補の最右翼。
その水落に「試合を見てないので印象はない」といわれた沖縄から初参戦のマサ佐藤は、中国で行われたトーナメント『英雄伝説』を4戦勝ち抜き、圧倒的アウェーの中で一撃で64kg級アジア王者に君臨した実力者。
「沖縄から呼んでもらって嬉しい。錦を飾りたい」
と語るやんばる将軍とボルケーノの一戦も激闘必至。
続いて4・14カルッツかわさきで残る2試合が行われる。
（ストライキングジムAres）
鈴木博昭
vs.
大石駿介
（OISHI GYM）
※永遠の反抗期・前口太尊が練習中の怪我により欠場。尾張の闘将・大石駿介の出場が決定した。
SBの王者鈴木は、10・4後楽園での借りを水落に返す為にも負けられない試合となった。
急遽参戦とはいえ、ISKAムエタイ世界スーパーライト級王者の大石は前口に勝るとも劣らない実力者。
シュートボクシングとムエタイの世界スーパーライト級王者同士が激突するKNOCK OUTならではの一戦となる。
（山口道場）
山口裕人
vs.
秀樹
（新宿レフティージム）
倒すか倒されるか、まさにKNOCK OUTにピッタリの山口と、サウスポーから繰り出す強烈な左ミドルを得意とし、練習パートナーを壊すクラッシャーの秀樹の一戦、壮絶なKO決着が予想される。
その後、6・8後楽園ホールで準決勝が予定され、
不可思-健太戦の勝者 vs 水落洋祐-マサ佐藤戦の勝者
大石駿介-鈴木博昭戦の勝者 vs 山口裕人-秀樹戦の勝者
に続いて、8・19大田区総合体育館で決勝戦となる。12・10両国の感動のフィナーレに続く戴冠劇に期待したい。
また、トーナメント以外も好カードが並ぶ2・12大田区では、昨年8月のウィサンレック戦以来の登場となる神童・那須川天心に最強の刺客がタイから送り込まれる事が発表された。
もはや国内に敵なしといえる神童の相手は、キャリア史上最強といってもいい現役ムエタイトップ選手であるスアキム・シットソートーテーウ。
神童キラー
Suakim（スアキム） ชานนท์ คิม มีชัย
スアキム・シットソートーテーウ
スアキムは11・1ラジャダムナンスタジアムビックマッチ『スック ワンミッチャイ』メインイベントで行われたスーパーフェザー級頂上対決でペッダムに勝利、激闘派対決と注目を集めた1・9ナワポンとの一戦にもKO勝利している。
賭が基本のムエタイで、強過ぎるが故に本来のスーパーバンタム級では試合が成立せず、階級を超えたスーパーフェザー級での試合を余儀なくされながらそれでも勝つという、まさに規格外の強豪でファイトマネーも高騰。神童同様、海外に対戦相手を求めざるを得ない同士でもある。
KNOCK OUTでこれまでもルンピニー王者、ワンチャローン・PKセンチャイジム、元IBF王者アムナット・ルエンロン、最強先生ウィサンレック・MEIBUKAIと数々の強豪との対戦を実現してきたがいずれも那須川天心の勝利。
以前は日本の選手に対して侮る様なところのあった本場ムエタイ関係者も、連戦連勝の神童・那須川天心への認識を完全に改めてきており、ここらで倒しておかないと…という空気の中での最強王者の出陣となった。
長身であり超攻撃スタイルのスアキムはPKセンチャイジム所属でもあり、ワンチャローンの敵討ちに燃えるまさに神童キラー。
本誌含めマッチメークに疑問を呈する向きもあった年末RIZINと違い、ズバッと強豪を当ててきたキックスロード・小野寺プロデューサーと、それを受けた那須川天心の、面白い試合をファンにみせたいという想いの合致した最高のカード、世紀の一戦といえる。
また、同時に出場のオネェキックボクサー・ノンロス・バーンジャロンスックもKNOCK OUTを優先してタイ国内の試合をキャンセルしての来日という。
木谷オーナーの方から指摘のあった「ムエタイの選手を日本での興行にマッチメークすることの難しさ」に対する、他階級の王者を仕留めた解りやすい破格の強さと、オネェというキャラクター性でひとまずの解答の提示がなされたともいえる。
ファンとしても名前の取っつきにくさなどに惑わされず、最強の刺客の部類の強さと、それを迎え撃つ神童に注目すべきであろう。
■ KNOCK OUT FIRST IMPACT
日時2月12日（月・祝） 開場16：00 開始17：00
会場:大田区総合体育館
アクセス:〒144-0031 東京都大田区東鎌田1−11−1 TEL：03-5480-6688
京急線、梅屋敷駅徒歩5分
京急蒲田駅徒歩7分
JR線・東急線、蒲田駅徒歩15分
主催:株式会社キックスロード
協力:株式会社RIKIX 株式会社ブシロード
入場料金（消費税込み）:
アリーナS ：２５，０００円（当日２５，５００円）
アリーナA：１５，０００円（当日１５，５００円）
アリーナB：１０，０００円（当日１０，５００円）
1FスタンドA：８，０００円（当日８，５００円）
2FスタンドB：７，０００円（当日７，５００円）
2FスタンドC：５，０００円（当日５，５００円）
小中高（当日のみ）２，０００円（当日のみ）
【チケット発売所】
チケットぴあ 0570-02-9999（Pコード 837-812）
後楽園ホール5階 03-5800-9999
https://www.tokyo-dome.co.jp/hall/ticket/
＜専用URL＞
http://w.pia.jp/t/knockout-fi/
ぴあカウンター、サークルＫサンクス各店、セブンイレブン各店
▼2・12「KNOCK OUT FIRST IMPACT」石井一成、小林愛三 参戦決定！
▼2・12『KNOCK OUT』“NINJA SOLDIER” 宮越慶二郎 vs “神撃キッカー”重森陽太の対戦が決定！
▼NORAINUの穴はまかせろ！ 渋谷小町vs.格闘情熱女子！ 王子vs.オネエ！
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