代表不在の緊急事態に世志琥咆哮!「SEAdLINNNGは私が護る!」

 1・7WAVE新宿FACEで代表の高橋奈七永が試合中にラダーから落下し緊急搬送されるという激震に見舞われたSEAdLINNNGの2018年開幕戦が1月14日、後楽園ホールで行われた。
 
 メーンで世志琥と闘う予定だった高橋奈七永は首をコルセットで固めた痛々しいビデオメッセージで登場する事態となったが、浜田文子が緊急参戦、代表不在の難局を一丸で乗り越えた。

 その浜田文子を迎え撃った世志琥は、かつてプロレスを諦めかけたところに救いの手を差し伸べた高橋奈七永の恩に報いるべく奮闘。
 世界の浜田文子と場外から花道まで暴れ回り、23分のロングマッチで会場を涌かせた。

 最期は貫禄のAPクロス連発に力尽きたが、試合後は敗戦の悔しさより、興行を無事成功させ、メーンイベントの重責を果たしたことへの安堵の表情を浮かべた。
 
 遅れて会見場に現れた浜田文子が突き指した両手にテーピングをして登場したことが激闘を物語っていた。
 
 最悪の事態は免れたものの、負傷箇所がデリケートな部分だけに復帰時期は未定で、代表不在の事態がいつまで続くか不透明なSEAdLINNNGだが、浜田文子に成長を認められた世志琥を中心に乗り越えていけそうな手応えが伝わってきた後楽園大会だった。

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■ SEAdLINNNG~2018年開幕戦 Now or Never! ~
日時:1月14日(日) 開場 開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:753人

<第1試合15分1本勝負>
○門倉凛(Marvelous)
 10分32秒 ラ・マヒストラル⇒エビ固め
●トトロさつき(アイスリボン)


ダイビングセントーンの洗礼に耐えた門倉凛が勝利した。

<第2試合 ハイスピード3WAYマッチ 20分1本勝負>
○飯田美花(WAVE)
 7分3秒 ヨーロピアンクラッチ
●朱崇花(WAVE)
※もう1人はSUGI(ZERO-1)


 レフェリー兼任の取締役専務・南月たいようが朱崇花と個人として抗争中で、選手とレフェリーが殴り合う珍しい光景が繰り広げられた。
 
<第3試合 キャプテンフォールマッチ>
藤本つかさ(アイスリボン) 柊くるみ(アイスリボン) 彩羽匠(Marvelous) ○赤井沙希(DDT)(C)
 16分38秒 新人賞⇒エビ固め
水波綾(WAVE) 藤田あかね(アイスリボン) 長浜浩江(WAVE) ●桃野美桜(Marvelous)(C)


赤井沙希をアラサー呼ばわりした桃野美桜に「三十路のBBA」といわれて激昂する藤本つかさ


 キャプテンになった桃野美桜が、一番小さい体型にも関わらず縦横無尽に跳び回り、八面六臂の活躍で試合を引っかき回したが、最期はレギュラー参戦が決定した赤井沙希に押さえ込まれた。

<第4試合30分1本勝負>
○中島安里紗
 14分26秒 D×D
●大畠美咲

 

<メーンイベント 30分1本勝負>
○浜田文子
 23分29秒 APクロス⇒エビ固め
●世志琥

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