貴乃花派の日本相撲協会離脱、別協会旗揚げが公然と語られ、風雲急を告げる大相撲。
格闘技&プロレスファンには欠かせないメディアとなった、インターネットテレビ局「AbemaTV(アベマティーヴィー)」が、1月14日(日)から始まる大相撲1月場所から11月場所までの全6場所、90日間全ての模様を「AbemaGOLDチャンネル」ならびに「スポーツチャンネル」において、生放送することが決定した。
場所中、毎朝8:30から18:00まで9時間半にわたって、「序ノ口」から「結びの一番」までの取組を生中継する「AbemaTV」の「大相撲」は、完全無料のものとしては史上初の試みとなる。
「1500年以上の歴史をもつ日本の国技である「相撲」を 、“若い人たちにもっと知ってもらいたい”という想いから、これまでの大相撲中継とは異なる“老若男女、誰もが自由に楽しめる”大相撲を目指し、斬新かつダイナミックな映像で取組の様子をお届けするほか、オリジナルの力士紹介VTRや若い世代のタレント及び女性解説者の起用など『AbemaTV』ならではの新しい取り組みを積極的に行います。相撲ファンはもちろん、これまであまり相撲に触れることの無かった若い世代の相撲初心者の方に興味を持ってもらい、幅広く楽しんでいただけるような新しい大相撲をお届けしてまいります。なお、「序ノ口」から「結びの一番」までの取組を、完全無料で全て生中継するのは、「AbemaTV」での本放送が初めてになります。」
とのことで、無料であると同時に、様々な趣向を凝らした新たな大相撲中継になりそうだ。
今回の「AbemaTV」での大相撲放送決定に際し、横綱・白鵬は
「大相撲というのは、1500年近く、長年の歴史と伝統文化がありまして、相撲と神事というのがありますけど、例えばこの綱を絞めているというのは、みなさんがお寺や神社に行くと思うんですけど、そこにはしめ縄がり、そのしめ縄を人間で着けられるのは横綱だけであります。またこの頃は、力士本人が食べ物、稽古の仕方、そしてトレーニングの仕方、そういったものを全て考えてやっており、アスリートになりつつあります。
勝負は一瞬ですけど、その一瞬のために、日々稽古を積み重ねてきています。その一瞬の勝負だけじゃなく、そこに行司、呼出、床山、そしてしきたり、そういったものを、目で、耳で、匂いで、楽しんでもらえればなと思います」
横綱・鶴竜は
「大相撲は、年齢が上の方が見ている印象がありますが、やはり同世代、20代とか30代の方にもっと、見てもらえれば、今もこれからもファンがあっての大相撲ですので、長く続いていくためにも若いファンの方が『AbemaTV』の放送をきっかけに、増えてくれたらと期待しています」
横綱・稀勢の里は
「様々な年代の方に見ていただけるのはとても嬉しいですし、国技の素晴らしさを多くの方々に知ってもらえればと思います」
とコメントを寄せている。
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■ AbemaTV 大相撲生中継 放送概要
放送日程:1月14日(日)~
放送時間:8:30~18:00(予定)
放送チャンネル:「AbemaGOLDチャンネル」、「スポーツチャンネル」
放送URL:https://abema.tv/channels/world-sports/slots/8W8CNEEd69AjxT
大相撲中継というNHKの牙城に切り込んだことで、また一つ既存メディアにできない事をやってのけたといえるが、さらに地上波テレビでの放送はまず不可能な貴乃花派の放送も抑える可能性もあり、今までインターネット中継に馴染みのない相撲ファンの中高年を獲得することになれば、日本におけるテレビ視聴習慣の一大転換点になる可能性もある。
「『AbemaTV』では、K-1やプロレスをはじめとした格闘技から、プロ野球日本一を決める「日本シリーズ」、メジャー選手権などのゴルフツアーや、水泳、体操、フィギュアスケート世界大会の中継など、多彩なスポーツコンテンツの放送を積極的に行ってまいりました。今後も、スポーツをはじめ、バラエティ豊かなコンテンツや機能拡充を強化すると共に、「AbemaTV」ならではの魅力的な番組づくりを積極的に行ってまいります」
ということで、今後もプロレス&格闘技ファンとしてはAbemaTVから目が離せそうにない。
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