アクション俳優が人気ラッパーに逆転勝ち!KSW41+3大王座戦ACB77

(C)KSW

 12月23日(現地時間)にポーランド・カトヴィツェ で『KSW 41: Mańkowski vs. Soldić』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。
 2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、英国進出も果たしたKSW、今回は年内最終興行で実質メインは、眼球を緑色にする為に刺青を入れたラッパー、ポペック・モンスターとアクション俳優として絶大な人気を誇るトマス・オスウィシンスキーの夢の一戦だ。ポペック・モンスターは本名パベウ・ラクだが、ラッパーとしての名義ポペック・モンスターの名前が世界に広く知れ渡っている。ラッパーとしてだけではなく上記の眼球に刺青をしたり、頬をナイフで切り裂き、血を流しながら新しいファッションだと発表するなど話題を振りまいているがMMAでも活躍しており、怪力世界一男マリウス・プジアノフスキー、ボディビル王者ロバート・ブルネイカと名勝負を行っている。対するオスウィシンスキーはポーランドのアクションスターであり映画「ピットブル」シリーズで人気、今回は44歳でMMAデビュー戦となる、元々は喧嘩に明け暮れたアウトローで、反社会的組織の人間だったが、更生したとされているが、俳優として人気があるので噂に尾ひれがついたゴシップとも言われている。元々、柔道などを学んでおり、腕っ節に自信があった為、今回MMAデビューを果たす事になった。前日計量では当然、2人は掴みかかり乱闘となっており、MMA今年最後の大一番となった。試合は、まずテイクダウンを奪ったのはモンスター。そのまま横四方、そしてマウントポジションを奪いパウンド連打で攻めまくる。しかしオスウィシンスキーはこの猛攻にひたすら耐え続け1R終了となった。2Rは開始と同時にオスウィシンスキーがタックルからテイクダウン。1Rと逆にオスウィシンスキーが横四方、サイドポジションからパウンド連打。モンスターは一方的に殴られ続け、遂にレフェリーがストップ。オスウィシンスキーが逆転のTKO勝利でMMAデビューを飾った。そして試合後のインタビューを受けるオスウィシンスキーにポーランドのボクシング王者で、WBC世界ヘビー級王座挑戦経験もあるアルツール・スピルカがやってきて襲いかかるという大事件も勃発。この両者がKSWで試合を行う可能性も出てきた。
 メインではウェルター級王者ボリス・マンコウスキーが、南アフリカのドリクス・ドゥ・プレッシスを迎え討つ予定だったが、プレッシスが欠場し、急遽クロアチアのロベルト・ソルディックが挑戦者に抜擢された。階級上のKSW絶対王者マメッド・ハリドヴとの王者対決で敗れたマンコウスキーの再起戦となるのだが、挑戦者のソルディックもロボコップの異名をとるだけあって、なんと、打撃でマンコウスキーを追い詰めたのだった。マンコウスキーは苦し紛れにグランドに持ち込もうとするが、逆にソルディックのパウンドを食らいまくり、遂に3R終了後、ダメージが大き過ぎて立ちあがれなくなり、セコンドがタオルを投入。ソルディックがTKO勝利となり、新王者になった喜びを爆発。金網をよじ登り、観客席に飛び込んでしまった。
 また前ヘビー級王者フェルナンド・ロドリゲス・ジュニオールも復帰戦を行い、ミハウ・アンドレシャクと対戦した。日本のIGFでも活躍したジュニオールだが、前戦ではマルチン・ロザルスキーのKO負けして王座陥落している。それもあってか、下馬評はアンドレシャクが有利となっている。試合は突っ込んでいったジュニオールだが、アンドレシャクのカウンター左を食らいぐらつく。そのチャンスを逃さないアンドレシャクがパンチラッシュでジュニオールからダウンを奪い、追撃のパウンドでTKO勝利。ヘビー級らしい迫力のある決着となった。

■ KSW 41: Mańkowski vs. Soldić
日時:2017年12月23日(現地時間)
会場:ポーランド・カトヴィツェ スポデク

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○ロベルト・ソルディック(クロアチア/挑戦者)
 3R終了 TKO
●ボリス・マンコウスキー(ポーランド/王者)

<ヘビー級>
○トマス・オスウィシンスキー(ポーランド)
 2R 1分57秒 TKO
●ポペック・モンスター(ポーランド)

<フェザー級>
○クレベル・コイケ(日本)
 3R 3分56秒 リアネイキドチョーク
●アルトゥール・ソウィンスキー(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
○マルチン・ロゼク(ポーランド)
 判定 3-0
●ロマン・ジュマンスキー(ポーランド)

<ヘビー級>
○ミハウ・アンドレシャク(ポーランド)
 1R 0分26秒 TKO
●フェルナンド・ロドリゲス・ジュニオール(ブラジル)

<ミドル級>
○ダミアン・ヤニコフスキー(ポーランド)
 2R 2分33秒 TKO
●アントニ・シミレフスキー(ポーランド)


(C)Absolute Championship Berkut

 12月23日(現地時間)にロシア・モスクワで『ACB 77 Moscow: Vasilevsky vs Duraev』が開催された。
 このアブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクートはロシアの総合格闘技団体。団体名のベルクトはコーカサスで尊敬されている鷲の名前から取っている。2012年から精力的に大会を開催してきたMMA団体で、ロシア人同士だけではなく、ロシア勢が(ロシアから見て)海外勢と対戦するカードも多く組まれる国際的な大会だった。しかし、最近はチアゴ・シウバ、ポール・ブエンテロ、マイク・カイルという世界的に有名な元UFCファイターと契約し、ロシア対世界ではなく、ワールドワイドなMMA団体となり、世界各国での大会開催を発表。2017年1月には遂にアメリカ進出も果たした。
 今大会は本拠地ロシアに戻ったビッグイベントで3階級の王座戦に、前ヘビー級王者デニス・ゴルツォフの復帰戦という豪華な大会になった。
 ライト級王座戦は、怪我で長期欠場していた王者アブドゥル・アジズ・アブドゥルヴァハボフが、ライト級トーナメント優勝で暫定王座を獲得したエドゥアルド・ヴァルタニアンと王座統一戦を行った。この両者は過去にも対戦しており、アブドゥルヴァハボフが勝利している。今回はヴァルタニアンはリベンジを果たせるか注目されたが、実力が拮抗した試合となった。中盤のラウンドはヴァルタニアンが果敢に攻め続けたものの、5Rには王者アブドゥルヴァハボフが大逆襲。判定は割れ、僅差で王者アブドゥルヴァハボフが判定勝ちして王座統一を果たした。
 ミドル級王座決定戦は、4連勝中、元M-1チャレンジ王者のヴャチェスラフ・ヴァシレフスキーと6連勝中、ACBウェルター級王者のアルバート・デュラエフで争われた。他団体の王者対階級を上げてきた王者の対戦は、デュラエフがパウンドでTKO勝ち。ACBの実力を知らしめた。
 暫定フェザー級王座決定戦は、2連勝中のユサフ・ライソフと3連勝中のアレクサンダー・ペドゥソンで争われた。寝技師同士のグランドの攻防はライソフがチョークで一本勝ち。新王者に輝いた。
 前ヘビー級王者であるゴルツォフの復帰戦の相手はベラトール戦士チェイス・ゴームリーだ。ゴルツォフはポール・ブエンテロ、マイク・カイルら世界的なメジャー選手を次々と倒し、王者としてだけでなく、ロシアの外敵を倒しまくるエースとして君臨していたが、同じロシアの新鋭ムハマド・バハエフにまさかのTKO負けして王座陥落している。復活に向けて絶対に負けられない試合となった。試合は強烈な膝蹴りでバハエフからダウンを奪ったゴルツォフがTKO勝ち。バハエフは大の字になって失神で、衝撃のKO劇となった。

■ ACB 77 Moscow: Vasilevsky vs Duraev
日時:2017年12月23日(現地時間)
会場:ロシア・モスクワ ルズニキ・デバレツ・スポルタ

<ライト級王座タイトルマッチ>
○アブドゥル・アジズ・アブドゥルヴァハボフ(ロシア/正王者)
 判定 3-2
●エドゥアルド・ヴァルタニアン(ロシア/暫定王者)

<ミドル級王座決定戦>
○アルバート・デュラエフ(ロシア)
 1R 3分47秒 TKO
●ヴャチェスラフ・ヴァシレフスキー(ロシア)

<暫定フェザー級王座決定戦>
○ユサフ・ライソフ(ロシア)
 2R 4分23秒 リアネイキドチョーク
●アレクサンダー・ペドゥソン(ロシア)

<ヘビー級>
○デニス・ゴルツォフ(ロシア)
 2R 2分16秒 TKO
●チェイス・ゴームリー(米国)

<ウェルター級>
○ベスラン・イサエフ(ロシア)
 判定 2-0
●ナフション・バレル(米国)

<フェザー級>
○アレクセイ・パルプニコフ(ロシア)
 判定 2-1
●アルマン・オスパノフ(カザフスタン)


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