[ファイトクラブ]WWEロンダ・ラウジー~ドン・キャリスTNA執行部入り~マット界師走

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[週刊ファイト12月14日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼WWEロンダ・ラウジー~ドン・キャリスTNA執行部入り~マット界師走
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会
・アスカが腕十字で二連勝の意味する行方!ロンダ・ラウジーのお出まし
・UFC3大会連続で数字低迷~TUFロクサン・モダフェリ感動のメイン!
・テネシー事務所閉鎖カナダ本部TNAインパクト!首脳陣ドン・キャリス
・鷹の爪大賞2~高木三四郎DDT株式売却 敗者髪切りマッチ ノア箱舟


―― 世間側と大人向け専門媒体の本誌との違いになってきますが、「ロンダ・ラウジーがWWEと契約間近」となってますけど・・・

オフレコ 普通に考えて華名(アスカ)が、フィニッシュをアスカロックから、腕十字で二連勝となったら、いよいよやなと考えるべきとちゃうんか? 無敗街道のシューターということで売ってるんやから。

―― いや、にぶい人多いから、オモテのニュースを目にしてもピンと来てない方のほうが多いのかもです。だから、「定期購読お願いします」となるんです。一体いつの昔から、ロンダが来ると何度も繰り返し活字に残してきたことか。『メイ・ヤング・クラシック』でフォー・ホース・ウィメンの抗争アングル映像も残してますから、そもそも秘密でもなんでもありません。

オフレコ そやなかったら、なんで決勝に(元UFCの)シェイナ・バズラーが上がってきたのかと。まぁ、来春の『レッスルマニア』になるのか、『ロイヤルランブル』には、初めて女子のランブルもやるとの噂なので、そこでのサプライズを演出するのか、そういうWHEN?はまだわからないのやけど、華名が腕十字で二連勝となって、こりゃ年内デビューもありうるなぁ、と。

―― ブライアン・ケンドリックが、エヴァ・マリーに続いてマンツーマンでロンダ様に教えていることも公になってます。

オフレコ WWEは、クルーザー級の『205 Live』ブランドでも、個別のツアー巡業を1月から発表した。ENZO(エンツォ・アモーレ)を軸に、悪役ヒデオ・イタミも活躍するという布陣やね。RAW班、SmackDown班だけでなく、NXTも内容がピカ一だから単独ブランド名でフロリダの外に出ても勝負できているし、今後は『205 Live』でも巡業で採算を取ると。

―― 鷹の爪大賞の時期で、新日が「一強」と評されますけど、余った配下選手を8人タッグ、10人タッグでカード消化してしまう。ライオンズ・ゲートとか、もっと多角化、さらにやり方を変えないといけませんねぇ。まぁ、ノアとの提携でカネが戻ってこない苦い経験もありましたけど・・・。

オフレコ 以前、WWEはECWブランドでの巡業をやってみたけど、採算ベースに乗らなかった。でも今は、チケット代が上がっている。新日が年商を38億円にかさあげできたのも、チケット代を上げたから。『205 Live』も天井桟敷席は15ドルだけど、リングサイドは100ドルに設定するそうだから、いけるんじゃないかという読みがある。

―― 編集スタッフの●●が、「UFCが450億でFOXと交渉してるけど200億だよって言われているのとか入れなくていいの?」とメールしてきて、他がやるより2週間前すでに活字にしているのに、内部者が本誌記事を読んでなくて、他サイトの遅い情報を追いかけていたという、笑い話にしていいのか、悲しい実態を嘆くべきなのか、困った事態が先週号の反省会でありました。

▼[ファイトクラブ]新日タッグリーグ開幕~WWE番組評価~最重要!北米テレビ放送権契約更改

[ファイトクラブ]新日タッグリーグ開幕~WWE番組評価~最重要!北米テレビ放送権契約更改

オフレコ 本誌の場合、余りになんでもかんでも早く書きすぎて、まだファンの理解が追い付いてないことが多々あるなぁ。いつ発表しているかは、記録が残っているから、少なくともスクープ回数ダントツのNo.1とか、今年も鷹の爪大賞マスコミ部門は、間違いなく本誌だと証拠を示せるんだけど・・・。

―― WWEの株価も先に書いてるのに、遅れて証券アナリストが推薦したら29ドル高値更新です。

UFC3大会連続で数字低迷~TUFロクサン・モダフェリ感動のメイン!

 Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

―― 一方で、新生UFCもWWEも低迷だったと年間回顧に書いてますけど、テレビ契約の更改期をにらんで、スポーツ・コンテンツのバブルがあるから、UFCの資産価値がどっかの格付け会社では上がっているそうです。

オフレコ でも、前の更改期もその理屈でもの凄いことになると言われたのに、テレビ局側のプロレスに関する評価は低かったのでは? そんなに契約交渉うまくいかないと思うなぁ。むしろWWE株は30ドルつけたら売りだと思うよ。

―― UFCは、このところ11・25上海大会、12・1『ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン26フィナーレ』、12・2『UFC 218』と、立て続けに3大会やりましたけど、FOX sportsでの視聴率とか、これまでの最低を記録したのがTUFのフィナーレでした。

オフレコ 大会数が多すぎる、いわゆるover killの問題もあるよね。実際、WWEは2018年、PPV大会数を減らすと公式発表している。PPVだから、見ないといけないとかにはなってない。WWEネットワークから毎月$9.99徴収されていても、必ずPPV大会やってるんだけど、なにも見てない月もあるからなぁ。それよりも、『ケビン・オーエン』のドキュメンタリーとか、独自番組のほうが面白かったりする。

―― 『サバイバー・シリーズ』より、その直後にやった『ケビン・オーエン』の方がオモシロかったと、英語媒体よりも早く、真っ先に活字にしていたのが本誌です。

オフレコ 当たり前だよ! WWEの話題でも、英語の媒体よりもこっちの方が早く、世界で最初に書いたと自慢できるものばかりじゃないか。そうでなければ、鷹の爪大賞マスコミ部門は、今年も本誌だと自画自賛なんかできない。自信があるから、どこよりも先に意見までを記事に書けるんであって・・・。

―― その、多くからは見てもらえなかったTUF大会は、真面目に見たんですね?

オフレコ 日本の業界関係者にはお馴染みのロクサン・モダフェリが、代打なんだけど決勝戦に出られると知ったからね。


昨年、ひさびさに来日した際のロクサン。日暮里駅前にて。撮影:稲垣收

―― あとから見ましたけど、凄い試合でした。ロクサンがんばりました。最後のラウンド、あわよくば極まりそうで勝つのかとドキドキさせました。素晴らしいです。

オフレコ 世界ランキングの試合に興奮するんじゃない、選手に感情移入するかどうかだからね。アニメ・ヲタク35歳のロクサンが立派にメインの大役を果たしたことは、世界のMMAファンが見届けたんじゃないかな。

―― 続く『UFC 218』は、内容が良かったです。同じく日本で馴染みのエディ・アルバレスが逆転の膝一閃で勝利したかと思えば、アリスター・オーフレイムはフランシス・ガヌーの一撃に沈んでしまった。あと、ハワイのマックス・ホロウェイは、ブラジルのジョゼ・アルドを返り討ちにしてます。DAZNでやってる本戦だけ見たら、どれも熱戦で尺がコンパクトというのも大きい。

テネシー事務所閉鎖カナダ本部TNAインパクト!首脳陣ドン・キャリス

―― インパクト・レスリング、いよいよ、ジェフ・ジャレットのおひざ元だったテネシーの事務所を閉めました。コスト削減の観点から、ますますカナダでのTV番組収録となるようです。しかも、ケニー・オメガとクリス・ジェリコを繋いだ、新日ワールドの英語解説者ドン・キャリスが、執行副社長の肩書でのフロント入りも公表されました。

オフレコ カナダはウィニペグ出身者が南部レスリングの伝統を受け継いできたインパクト・レスリングの首脳陣になるとは。世の中、わからないモンだなぁ。これで、カナダ人のスコット・ダモール、インド系で現場監督のサンジェイ・ダッドの3名で、アンセム・スポーツ&エンターテインメント傘下の新生インパクトを運営していくことになる。

―― ほとんど別会社ですね。メンツからしたら、その昔はNWA名義だった南部レスリングのインパクトとは、別物になったと考えるべきかも知れません。

オフレコ ジム・ロスとドン・キャリスの新日ワールド英語版は継続とのこと。過去の経緯は水に流して、スコット・ダモールは新日との提携を目論んでいる。ジェリコがオメガに寝ても、次にオメガがWWE入りだから、全員にとってwin-winということやね。

鷹の爪大賞2~高木三四郎DDT株式売却 敗者髪切りマッチ ノア箱舟

―― 井上譲二さん、紅闘志也さん、伊藤三世さんの『鷹の爪大賞』も入稿して、いよいよマット界の師走です。

オフレコ 東スポ大賞の翌日までが締め切りにしているから、遅れて出す記者は来週号でもOKにするけど、まぁ別に東スポの選考はどうでもイイ(笑)。オカダのMVPに異論がある訳でもない。シュート活字的には、年間最高試合賞の負け役こそがMVPという、セオリーに沿ってオメガにしているだけで、IWGP王座の最長保持記録を更新していいるオカダの、2017年の試合内容の凄さは、誰にも文句はないハズだ。

―― そしてWORLD TAG LEAGUEは、二連敗から始まったSANADA&EVIL組が優勝だと(笑)。だから先週号の表紙にした。

オフレコ 大人向き媒体だからね。アレキサンダー大塚は、まだガチンコ出身の桜木裕司(スーパータイガー)には先輩・後輩で負けられないと。だから、正体不明のHGZだと。マスクマンなら寝ても良いというルールだから。

―― ルールですか。敗者髪切りマッチは、言い出した選手が負けるお約束ですね。だから、最近太り気味の中森華子が金髪を差し出すのだと。それで泣いて半狂乱なんですね。

オフレコ シュート活字委員会の鷹の爪大賞としては、あれも書き忘れた、これも出すべきだったが伊藤さんが書いてくれているとかもあるなぁ。あと、高木三四郎が、DDTをサイバーエージェントに株式全額を売り抜けたというのも、国内の事件としては大きい。ニュース段階でも書いたけど、本物の大社長だと。プロレス村でイチバン儲けた人物だから。

―― 評価すべきところは、誉めないといけません。

オフレコ もっとも、早くもサイバーエージェント側から、「最初の話と違う」となっているとか、不協和音も聞こえてきているらしい。詳細はわからないので、いい加減なことは言いたくないが、問題が起きていることだけは耳にした。

―― ZERO1でも、スターダムでも、プロレスを応援しようとおカネ出してくれたスポンサー様と、あとから「話が違う」となってしまうのは、この業界ではよくあることなのでなんとも言えません。一方の側からだけ話を聞いてしまうと、判断を誤ってしまうので注意しないといけません。

オフレコ 全日が2017年に好調だったとかもあるね。もとも、新日の「一強」に比べたら、大袈裟に誉めるのもどうかとは思うけど。

―― ノアはやはり苦戦してます。エディ・エドワーズはNXT入り観測があり、年末にGHC王座のベルトを落とすと見られています。

オフレコ あれもこれもと書き出すとキリがない。今週は時間切れということで・・・。