[週刊ファイト12月14日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼ケニー・オメガ 中邑真輔 外道~鷹の爪大賞2017
by 井上譲二元週刊ファイト編集長
・年間最高試合:オカダ・カズチカvs.ケニー・オメガ(17年1・4東京ドーム)
・年間最優秀選手:ケニー・オメガ(新日プロ)
・敢闘賞:中邑真輔(WWE)
・年間ベストマッチメーカー賞:外道(新日プロ)
・特別功労賞:泉田純(フリー)、ミスター・ポーゴ(同)、ドン荒川(同)
・アンビリーバブル賞:マーティ・ファンク
・年間キノ・ドク(気の毒)賞:「このハゲー!」
☆年間最高試合:オカダ・カズチカvs.ケニー・オメガ(17年1・4東京ドーム)
華やかさよりもデンジェラスが伝わってきた試合。両選手ともよく無傷でリングを降りられたと思う。内容的にも超名勝負と言えるだろう。
☆年間最優秀選手:ケニー・オメガ(新日プロ)
今年の試合に限らないが、オメガこそ名勝負製造機。手抜きしないところも素晴らしい。願わくば、あと2年、新日マットを中心に闘ってもらいたい。
☆敢闘賞:中邑真輔(WWE)
アッという間に「世界で最も有名な日本人レスラー」になった。まだ37歳。どデカイ快挙を成し遂げるのはこれからである。
☆年間ベストマッチメーカー賞:外道(新日プロ)
オカダ・カズチカのマネージャーとしてリングに上がる外道
外道の采配によって新日プロの興行収入が大幅にアップしたといっても過言ではない。
ビッグマッチの主要カードで使える駒は限られており、今年もカードのマンネリ化が懸念されていたが、IWGP・USヘビー級王座を新設することとニューストーリーを展開させることでそれを見事に回避した。
外道のノートパソコンには過去の対戦カードの日時や会場、試合内容などデータがいっぱい詰まっているはずだが、彼の頭脳そのものがコンピューター並みなのだ。
そんな外道にあえて苦言を呈する。ファンはあなたがマッチメーカーであることを知っているのだから本来、観客の前に現れてパフォーマンスを見せるべきでないということ。放送作家や脚本家がドラマに出てきたら変でしょ? 選手、マネージャーとして高い知名度と人気があれば話は別だが…。
☆特別功労賞
泉田純(フリー)、ミスター・ポーゴ(同)、ドン荒川(同)
そろって長いキャリアを持ちながら不思議とこの3人に接点はなかったが、善人という共通点があった。
そして3人とも引退興行を行っていない。プロレスを愛していた故人にとって最大の悔いはそれだろう。ただ、レスラーとしてランクの違いはあっても3人とも観客を楽しませることに長けていた。改めて「お疲れさま」「ありがとう」と言ってあげたい。