TARU
NOSAWA論外
[週刊ファイト12月07日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼緊急座談会~
永久追放どころか引退勧告もないマット界はまさに治外法権である
この2週間余り世間を騒がせた横綱・日馬富士による暴行事件は、彼の引退届により幕を引きつつある。しかし周知の通り、この程度の不祥事では何のペナルティーも科せられないのがプロレス界。組織の構造の違いと言ってしまえばそれまでだが、マット界全体が考え直さなければならない時期に来ているのは確かである。
(*編中 A記者=『マット界舞台裏』特約記者、B記者=スポーツ紙記者 C記者=フリーのべテラン記者)
A 今回と同じくらいの暴行事件がプロレス界で起きていたら大ケガを負わせたレスラーはどうなっていたと思いますか?
B 加害者と被害者の関係にもよりますが、2人が同じ団体に所属していて加害者がトップクラスの選手なら解雇どころかゲンボウや出場停止処分もなかったんじゃないですか。たとえ事件が発覚してもね。
C 藤波がジュニア・ヘビー級王者としてドラゴンブームを巻き起こしていた70年代後半、イベント出演か何かの都合で会場入りが遅れたことに猪木が激怒。そして…