[ファイトクラブ]PURE-Jコスプレ対決に見る、コスプレマネタイズの正解!

[週刊ファイト11月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼[ファイトクラブ]PURE-Jコスプレ対決に見る、コスプレマネタイズの正解!
 photo text by こもとめいこ♂
・コスプレ対決にコスプレイヤー積年の課題解決策を見る
・仮装でもマスカレードでもない、和製英語「コスプレ」の起源
・コスプレの正解値、声優の2.5次元化
・亀アリーナマッチ詳報


■ 第11回PURE -J道場亀アリーナマッチ AUTUMN FESTA2017
日時:11月12日(日) 開始13:00
会場:東京・亀アリーナ 観衆78人

<第1試合 コスプレ対決!? シングルマッチ15分1本勝負>
〇椎名華子
 9分18秒 ディスティニーハンマー⇒片エビ固め
●ブルゾン矢子

 PURE-J、11・12亀アリーナマッチでビジュアルハンター藤ヶ崎矢子がブルゾンちえみに紛するブルゾン矢子と、サプライズで椎名林檎に扮した中森華子こと椎名華子によるコスプレ対決が行われた。

こだわりのほくろが「細かすぎて伝わらない」扱いで哀しむ椎名華子

 前回ハロウィンマッチでのブルゾン華子に藤ヶ崎矢子がクレームをつけたことから勃発したコスプレ対戦で、椎名華子が注射機から水を放出したりというギミックもありつつ、試合もしっかり成立させ、最後はディスティニーハンマーでブルゾン矢子が沈んだ。
 
 ブシロードの現社長がコスプレアパレルメーカー『コスパ』の創業者であることは周知の事実だが、コスパ創業から長い年月を経てようやく転換したコスプレの社会的地位と未だ果たせぬマネタイズの困難、プロレスとの融合がもたらすであろうシナジー効果について考えてみたい。
 
 そもそも仮装という日本語ではなく、マスカレードという英語でもなく、コスチュームプレイ=コスプレという新しい和製英語が造られることになったのは、それまでの仮装になかった概念があるからで、特にキャラクターになりきる場合においてコスプレと呼ばれたのがその発端。
 発祥は黎明期の同人誌即売会コミックマーケットで、『宇宙戦艦ヤマト』乗組員の服装だったともいわれる。
 その経緯から元は同人誌を売り買いする場を盛り上げる為の雰囲気作りで、クリスマスにケーキ店の売り子がサンタの服を着るような感覚だったと思われるが、やがてコスプレそのものを楽しむ人が出てきて「コスプレイヤー」と呼称され、認知が始まった。
 といってもそのころはあくまで「おたく」の行動の一つで、1989年に町山智浩氏が編集した古き良き宝島サブカル本の金字塔「別冊宝島104 おたくの本」でも、コミックマーケットの一風景として米沢善博代表に「少女マンガファンのロックやパンクな服装に対してアニメファンが持ち込んだ」ものとして記されていたのに留まる。
 90年代初頭、未だコスプレはハレの場での服装の一種だった。
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