[ファイトクラブ]「こんなプロレス他ではやってねえんだよ!」王道継承ここにあり 11・17ガッツワールド新木場大会

[週刊ファイト11月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼「こんなプロレス他ではやってねえんだよ!」王道継承ここにあり
 11・14ガッツワールド新木場大会
 by 猫山いそみ
・鬼神雁之助の魂の叫び「お前ら、よく見ておけ!これが、ガッツワールドのプロレスだ!」
・怪奇派から技の巧みまで個性派揃いの選手陣美技の連続に観客うなる
・平日開催も超満員札止めプロレスファン熱狂
・これぞ王道プロレス!興奮と感動のシングルマッチ ダイスケ引退ロード


 「お前ら見たか、これがガッツワールドだ!」

 10・17ガッツワールド大会新木場1st.リングでダイスケ選手と34分もの壮絶な死闘を勝利した直後、ミスター雁之助選手が観衆に向かって叫んだ。
 長きに渡りインディーズプロレス一筋に生き一度はプロレスラー人生の幕を引くもインディーズプロレス団体の危機に際しポリシーを曲げ再びリングに上がることを決意し復帰、以来インディーズプロレス界を、ガッツワールドを牽引してきたプロフェッショナルレスラーの、魂の咆哮だった。
 
 11・14新木場1stリングで開催されたガッツワールド大会メインイベント、ダイスケvs田村和宏の試合もまた30分越え、大会が終わり会場を出たとき時計の針は午後22時を回っていた。
 平日にも関わらず超満員の会場、試合内容も充実の一言。
 そして・・・
 試合を見ながら子供のころ父に伴われて見たプロレスに還っていくような錯覚が何度もあった。
 
 選手からくり出される美技の数々にシャッターを切りながら、王道プロレスの手ごたえがあったからだった。
 それでまた10・17新木場大会セミファイナル終了後にミスター雁之助選手の魂の叫びを思い出した。

 「お前ら、これが、ガッツワールドだ、こんなプロレス、ここでしかやってないんだよ!」

 芝居でもなんでもそうだが、生の舞台でしか伝わらないことがある。
 写真も映像も、プロレスの真髄を伝えることは出来ない。
 会場に足を運んで、実際に見たものにしか、その本当の魅力は、わからない。
 

 それでもなおもインディーズは所詮インディーズと見もしないで断定し切り捨てるプロレスファンに言いたい。
 プロレスファンならまずは実際に会場に足を運んで、その目で見てからモノを言え。
 何か言うならそのあとだ。
 

■ ガッツワールドvol.113 CHAMPION of G 2017
11月14日 (火) 開場18:30 開始19:00
会場:東京・新木場1stリング 観衆283人(超満員)

<第1試合 CHALLENGE THE VIOLENCE WALL 30分1本勝負>
〇バッファロー
 8分29秒 体固め 
●大谷譲二
猛牛バッファローの、愛あるかわいがり炸裂。




<第2試合 新木場異次元対決! 30分1本勝負>
〇黒田哲弘
 6分47秒 片エビ固め 
●ドレイク森松
近年あまり見た記憶がないほどFMWを彷彿するラフで怖い黒田哲弘だったが力でも体格でもひけをまったく取っていなかったドレイク森松選手の性別は本当に女子なのか。

<第3試合 ガッツワールドvsヒートアップ 30分1本勝負>
ミスター雁之助 〇ガッツ石島
 7分35秒 体固め ※フェイスバスター
兼平大介 ●近藤”ド根性”洋史
兼平近藤がゴングとほぼ同時に襲い掛かったのは、ミスター雁之助だったがそれが鬼神の闘志に火を附けてしまい敗因に。



試合終了後石島選手が兼平近藤両選手ににベルトをかけて闘ってやるからいつでもかかってこいと喧嘩を売って遺恨を残す。

<第4試合 TECHNICAL WAR 30分1本勝負>
〇ヤスウラノ
 9分29秒 回転エビ固め
●CHANGO
トリッキーな両者の動き予測不可能まるで3D映像のように不可思議。そして映画のように、視覚に訴えかけてくる。

<第5試合 2対3ハンディキャップマッチ 60分1本勝負>
折原昌夫 〇マスクドミステリー
 12分6秒 エビ固め ※チョークスラム
ディック東郷 ●アミーゴ鈴木 梁和平
ガッツワールド唯一のマスクマンであるマスクドミステリー選手は、もともと折原選手のユニットに所属していたのを足抜けしてガッツ石島選手や影山道雄選手らの正規軍に加入したはずだったが今回再びヒールターン?して折原選手と組んで、元の仲間たちと一戦を交えることに。




3対2というハンデをむしろ楽しんでいるかのしたたかで怪しげなたたづまいと、観客を巻き込んでの場外乱闘の姿に古の全日本プロレスでブロディに凄まれ「帰るもう帰る」本気で泣き叫んだ子供時代を思い出す。

<第6試合 GWCタッグ選手権試合3WAYマッチ 60分1本勝負>
〇TORU 阿部史典(挑戦者組)
 16分13秒 お卍固め 
●翔太 新井健一郎(挑戦者組)
※もう一組は松田慶三 YUJI KITO(王者組)
※第14代王者組6度目の防衛に失敗。阿部&TORU組が新王者となる
えげつない攻防の果てに王者組からベルトを奪ったTORU選手

「大阪では選手は試合に勝つと、こう言んやで。~卑怯な真似をしようともなあ、お前ら、勝ちは勝ちや」

<メインイベント ダイスケ引退ロード第2弾~インディーライバル対決 名勝負数え歌FINAL~ 時間無制限1本勝負>
〇田村和宏
 32分50秒 片エビ固め ※バスソーキック
●ダイスケ

試合半ばから彼らのプレイには特別な輝きが映り始めた。





汗のせいなのか 涙のせいなのか・・・。
この試合特別実況解説を務めたミスター雁之助選手の言葉でそのわけがわかった。

「ダイスケ、素晴らしく光ってます。引退が近いからですね。
花火は火が消える直前にひときわ輝きを放ちますから。」


 近年時間無制限1本勝負と銘打っても、だいたい16分程度か、結構やって22分位というのが平均的な試合時間ではないかと思われる。
 前回も今回も、おおげさでもなんでもない「死闘」、馴れ合い一切なし。王道のプロレスを見たという充実が観衆の反応からも伝わってきた。

 ガッツワールド次回開催は12月2日新木場1stリングでの開催。
 団体の13周年興行であり、ダイスケ選手プロレスラー生活13年目の幕引き、ラストマッチとなる。