[ファイトクラブ]ビンスなら何をやっても許されるのか~WWE愚行の種明かし~NXT女子王座

(C)2017 WWE, Inc. All Rights Reserved.

[週刊ファイト9月21日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ビンスなら何をやっても許されるのか~WWE愚行の種明かし~NXT女子王座
 by タダシ☆タナカ
・ケビンが72歳にヘッドバッド流血!ビンス・マクマホンCEOの愚行検証
・YouTubeで観るマジックの種明かしとSmackDown Liveのアングル
・柴田勝頼の教訓が生かされていない!ヘッドバッドは禁止技にすべき
・宴の後~メイ・ヤング・クラッシク成功とNXT女子王座の行方


 ケビンが72歳にヘッドバッド流血!ビンス・マクマホンCEOの愚行検証


(C)2017 WWE, Inc. All Rights Reserved.

「猪木だから、なにをやっても許されるのか」は、昭和プロレス時代によく引き合いに出された台詞だが、まさか72歳のビンス・マクマホンCEOが、本人が通達した流血禁止の掟を破ってしまうとは・・・。
 現地時間9月12日、SmackDown Liveの会場ラスベガスはトーマス&マック・センターで事件は起こった。この日は、USAネットワークでの生放送に加えて、終了直後にWWEネットワークにて配信される『メイ・ヤング・クラシック』決勝戦、『205 LIVE』の収録も行われたから、ちょっとしたメジャー大会だ。実際、会場前には映画スターよろしくレッド・カーペットのメディア対応もお膳立てされ、『メイ・ヤング・クラシック』の決勝にシェイナ・ベイズラー応援に、ロンダ・ラウジー様もお出ましである。SmackDownの客席にもドレス姿で現れ、カメラがテロップ紹介していた。いよいよ、WWEデビューが近づいてきたことも意味する。
 また、職人ドルフ・ジグラーの”No Gimmick”シリーズが悲しくも笑える。「なんで俺がリングではこんなに凄いかをわかってくれないのか」と、見る目がない客をなじるのだ。今回はベイリーと、アルティメット・ウォリアーの入場をパロッっていた。めちゃくちゃ上手い選手だが、中邑真輔が来たら、真っ先に引き立て役のお仕事が回ってきてしまう。過小評価選手の代表格であろう。さて、大阪公演はどうなるのだろうか? ニューデイ vs. ドルフ・ジグラー&バロン・コービン戦が組まれているが、誰が指示を出しているかを見極めるのもマニアの楽しみ方である。

▼Dolph Ziggler tries a few more extravagant entrances: SmackDown LIVE, Sept. 12, 2017

 日本向け報道としては、マスコミの優先順位がカイリ・セインの優勝となったのは仕方ない。SmackDownの視聴率は前週比で7%アップとなり275万4000人が楽しんだ。4月以来の好成績である。但し、火曜夜の真の問題は、久しぶりにTV登場となったビンス・マクマホンの登場場面だった。そもそも、「SmackDownはケビン・オーエン・ショーだ」と公言してはばからないケビンだが、GMから選手となったシェイン・マクマホンとの試合が決まっている。
 そこで、「お前はマクマホン家の名を汚した」とか、いちゃもんをつけるところからCEOの演説が始まるのだが、例によって、「私は裁判で一度も負けたことがない。お前が訴えようものなら、You’re Fired(クビ!)だ」と、トランプ大統領の元ネタは自分なんだとばかり、久しぶりの登場なのでお茶の間を意識したやりとりが続く。落としどころは「お前は『ヘル・イン・ア・セル』でシェインと試合するんだ」となるが、「俺がシェインに勝ってもクビにしないと約束して欲しい」ということで握手。しかし、これは布石であって、ケビンはマクマホン一族に手を出していいとなったのだからと、なんとビンスに真正面のヘッドバッドを見舞ったのだ。

▼Kevin Owens viciously attacks Mr. McMahon – WWE Smackdown 12 September 2017

 週刊ファイトは大人向き媒体であり、旧ECWのスローガンよろしく、it’s Not for everyoneを標ぼうしている。プロレスをファンタジーで楽しみたい方は、以下はどうか読まないで欲しい。
 すべては台本のあるスキットとの前提を確認しておきたいが、ビンスは額が割れて流血、WWEでは子供も見るテレビ番組だからと厳しく禁止されている流血を、カメラが執拗にクローズアップで追ったから驚いた。誤解して欲しくない、業界用語でhardwayと言うが、故意にカミソリを使って流血したならともかく、当たりどころが悪かったから額が割れたんだから、これは仕方ないと言う方がいるかも知れないが、それはプロレス修行がまだまだ甘い。この一連のスポットはすべて細かく決められた演出である。予定外、想定外のことはなに一つ起こってない。
 では、どうやってビンスは流血したのか? また、このスキットのなにが問題なのか?

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。
ログインして続きを読む