大阪激震の余韻冷めやらぬ新日本プロレスG1 CLIMAX 27浜松は、当日券が瞬く間に捌けての札止めとなった。
第1試合、チーム名が『モンスターレイジ』と決まった北村、岡が肩を組み、前日大仕事をやってのけたジュースを凌ぐ声援を受け登場。ボストンクラブとアルゼンチンバックブリーカーの競演で魅せる。
この2人で出れば大概北村が寝ることになるが、この日は岡が身代わりに。BL的妄想を抱く腐女子の皆さまにサプライズプレゼントとなった。
第5試合は敗戦から一夜明け、EVILに椅子の上に叩き付けられた背中にテーピングを施したオカダが登場。横浜での一戦が控える鈴木みのると場外でやりあったが、肩の具合がどの程度かはうかがい知れず。最後は、いつも自分で脱ぐタイチのタイツを剥いだ矢野が羞恥心でショックを与えての丸め込み。爆笑の矢野通ワールドで締めるあたり、影響は少ないか。
リーグ戦の方は、永田がザックセイバーとの打撃とサブミッションの攻防で魅せ、伝家の宝刀バックドロップホールドでようやく初勝利をあげた。
飯伏、ファレが勝利して望みを繋いだかにみえたが、内藤、棚橋も揃って勝利した為に決勝進出はこの2人に絞られる事となった。
飯伏の決勝進出を予想していた筆者の夏も同時に終わった。
いいわけをすれば、北米進出と国内興行の目玉であるG1を結びつけ過ぎたという事につきるが、逆にいえばその考え方で北米進出大丈夫かと心配にもなる。
まあ、北米進出は来年の事で、それとは別に国内の興行を考えればL.I.Jを盛り立てるのが正解、それを新日本プロレスとしては実感で知っているということなのだろう。
あるいは、北米はケニーがエースだ、主力は外人だという木谷オーナー以下ブシロード主導の路線に対する現場レスラーの反発も考えられる。
具体的に口に出しているのは内藤ぐらいだが、新間氏の時代から現場レスラーの背広組フロントへの反発心も無視できない。
ともあれ、Aブロックから内藤と棚橋いずれかの決勝進出となると、テーマとしては内藤ならケイオスからL.I.Jへの政権交代が考えられる。
棚橋は「新日本の中心に戻る」といってはいるが、G1の決勝に進出すればそうなる訳ではないのは本人も重々承知のはずで、そうなると45周年映画の宣伝といったところが色濃いか。むしろ棚橋はG1の決勝に進んだりしない方が人気を持続できるのではないかと思えるぐらいだし、なかんずく本命は内藤であろう。
そうなると、対戦相手がオカダはちょっと考え難い。EVILとL.I.J対決をして東京ドームでIWGP戦での政権委譲となる可能性が大。
ケニー・オメガが相手で、その後北米でバレットクラブと抗争というのはL.I.J不在による国内の興行への影響が大き過ぎるし、USヘビー級のベルトを新設した意味もなくなる。
ともあれ、残すは横浜、両国3連戦。新日本プロレス向こう1年の方向性が決まる1週間が始まった。
■ ローソンチケット Presents G1 CLIMAX 27
日時:8月6日(日) 14:30開場 16:00開始
会場:静岡・アクトシティ浜松
観衆:3567人(札止め)
<第1試合 20分1本勝負>
〇デビッド・フェインレー ジュース・ロビンソン
5分27秒 Prima Nocta⇒片エビ固め
北村克哉 ●岡倫之
<第2試合 20分1本勝負>
●川人拓来 マイケル・エルガン
4分55秒 逆エビ固め
〇高橋ヒロム “キング・オブ・ダークネス”EVIL
<第3試合 20分1本勝負>
●天山広吉 〇小島聡
8分34秒 ガンスタン⇒片エビ固め
〇高橋裕二郎 タマ・トンガ
<第4試合 20分1本勝負>
●チェーズ・オーエンズ ケニー・オメガ
5分06秒 Skull End
BUSHI 〇SANADA
<第5試合 20分1本勝負>
外道 〇矢野通 オカダ・カズチカ
タイツ剥がし⇒エビ固め
エル・デスペラード ●タイチ 鈴木みのる
<第6試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(1勝7敗=2点)
〇永田裕志
15分08秒 バックドロップホールド
●ザック・セイバーJr.
(4勝4敗=8点)
<第7試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(5勝3敗=10点)
〇飯伏幸太
14分28秒 カミゴェ⇒片エビ固め
●YOSHI-HASHI
(2勝6敗=4点)
<第8試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(4勝4敗=8点)
●後藤洋央紀
9分34秒 グラネード⇒片エビ固め
〇バッドラック・ファレ
(5勝3敗=10点)
<第9試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(3勝5敗=6点)
●真壁刀義
11分31秒 デスティーノ⇒片エビ固め
〇内藤哲也
(6勝2敗=12点)
<第10試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(6勝2敗=12点)
〇棚橋弘至
23分30秒 ハイフライフロー⇒片エビ固め
●石井智宏
(4勝4敗=8点)
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