[ファイトクラブ]RIZIN真珠・オークライヤー主役!フジ中継バンタム級一回戦省略課題

[週刊ファイト8月10日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼RIZIN真珠・オークライヤー主役!フジ中継バンタム級一回戦省略課題
 photo (c) RIZIN FF 伊藤三世(望遠 コメントブース)by タダシ☆タナカ
・日曜ゴールデン平均視聴率6.3%、テレ東『ゴミ屋敷』下回り時間帯最低
・17730人集客と5時間興行!一見さんは果たして次戻ってくれるのか
・アメリカン・トップチーム堀口恭司1RKO所英男39歳、最後の逆境!
・アミール・アリアックバリ進歩要注意!ギャビ・ガルシアまたも無効試合
・大手術からの生還レイディー・タパの覚悟!KINGレイナ戦3R判定に
・那須川天心1RKO才賀紀左衛門~「敗者にMVPをあげたい」榊原信行
・10・15福岡国際センターでダン・ヘンダーソンvs.桜庭和志Legend戦
・北岡悟感情移入!矢地祐介のパンチ浴び続けてもリングに立っていた
・山本美憂初勝利~「俺のかあちゃんはもっと強くなる!」山本アーセン
・バンタム級トーナメント地上波無視!暴言不発DEEP王者大塚隆史
・フジテレビ始まり終わりも野沢直子の娘!真珠・オークライヤー売出し
・スウェーデンの海賊カール・アルブレックソンが狼男テオドラス下す

 榊原信行RIZIN FF CEOは、「KO勝ちした選手ではなく、敗者にMVPをあげたい」と、才賀紀左衛門、北岡悟、所英男の名前を挙げた。その通りだ。ファイトカードのマッチメイクは、負ける選手がいてくれるから成立する。プロレスだろうが格闘技でも同じことだ。また、試合を組む側、主催者の本音としては、上記3名が負けてくれることを期待した。きっちりと期待されたお仕事をしてくれたから、バラちゃんは心より感謝を述べたのだ。別に悪いことでもなんでもない、立場が変われば、筆者とて同じことをしただろう。

 売り出し最中の那須川天心カードの心配は、最初のキックルール5分間を紀左衛門が逃げ回ってなんとか凌ぎ、MMAルールの次の5分で寝技勝負に出る戦術だったが、あびる優の旦那は最初から真っ向勝負を挑んで、派手にKOされてくれた。そもそも、ニッポン格闘技ならではのMIXルールにせよ、最初がキックで3分ではなく5分という点で、演出する側の意図は見えていた。
 世代交代をアピールした矢地祐介vs.北岡悟は、本大会でもっとも結果が気になったカードだった。しかし、格闘技は残酷だ。北岡が粘って逆転のフロント・チョークという夢は、ファンとしての個人の願望であって、現実はそんなに甘くはない。但し、北岡は秒殺されなかったばかりか、最終2ラウンドのギリギリまでパンチを受けながらもリングに立っていた。試合結果はレフェリーがTKOを宣告して終わらせたが、長く格闘技を追いかけている者には深い感銘を覚えたであろう。確かに敗者がMVPだった。
 「39歳、最後の逆境」と紹介された所英男は、自身が「100人中、99人が堀口恭司が勝つと言うだろうが・・・」と話して半官びいきを呼び込んだが、試合はやはり秒殺負けだった。巌流島の谷川貞治プロデューサーは”逆境ファイター”のことを、「PRIDE的なリングで一番やっていけそうにないと心配していたのが、実は所英男。KIDや秋山君はUFCに行っちゃったし、元気は引退。そんな中で所君が生き残っていたのは本当に偉い」とTwitterで呟いていた。コンビニ弁当食っていると、格闘技の煽り番組が地上波でガンガン流されていた古き良き時代に覚えられた”小さなヴォルク・ハン”が、2017年に残っていたことが凄いのだと。
 今回の煽り番組FUJIYAMA FIGHT CLUBでは、チームメイトと涙を分かった絵を提供して役割を果たしていたのかも知れない。実力者でバンタム級トーナメント優勝候補の堀口恭司が豪快にKO勝利を見せれたことで、お茶の間は名前を憶えてくれたとしたら、所が対戦相手だったからである。技術的には日本最高峰の内容でも、前回の元谷友貴戦では世間に届かなかったからだ。

日曜ゴールデン平均視聴率6.3%、テレ東『ゴミ屋敷』下回り時間帯最低


 RIZINの日曜ゴールデン平均視聴率は6.3%だった。4・16『RIZIN 2017 in YOKOHAMA – SAKURA – 』の5.4%よりは上向いたものの、同時間帯では最下位に終わった。最高視聴率は前回と同じくサザエさん終了直後が8.9%だが、これは下駄を履かせてもらっただけ。試合としては、予定通りというのか、予想通りなのか、真珠・オークライヤーのプロ・デビュー戦7.6%が最高の数字だった。
 日米ともに、プロレス格闘技のテレビ視聴率低下傾向に歯止めがきかない。UFCが邦貨約4000億円で売却された際、新経営陣WME-IMGの読みは次回の放送契約交渉でさらなる増額が見込めるとの期待値から、プレミアム価格での買収を決めたものだったが、直近のテレビ視聴率は最低を更新しており、経営不安説まで飛び交っている有様だ。
試合結果だけなら、ネットにリアルタイムで書きこんでいるファンが大勢いるし、PPV中継だけでなく様々なネットを介した視聴方法もあるから、昔のような地上波依存は世界的にも難しくなってきている。6.3%は現実なのだ。
 WWEにせよ、RAWやSmackDown Liveの視聴率はボロボロになっており、カート・アングルに隠し子が発覚したと、ジェイソン・ジョーダン(黒人)が実子だとカミングアウトするスキットでお茶の間の興味を繋ぎとめている。

▼ホームラン視聴率狙い!カート・アングル隠し子発覚RAW

ホームラン視聴率狙い!カート・アングル隠し子発覚RAW

 ちなみに、デイナ・ホワイトに不当に扱われていると、いつも不満をぶつけているUFCウェルター級王者のタイロン・ウッドリー(7・29『UFC214』でブラジルのデミアン・マイアに判定勝利)は、「デイナ・ホワイトの秘密をばらしてやる」と息巻いている。これは「カート・アングルの秘密」スキットのパクりであり、メジャーリーグの両方を見てないと面白さがわからない。デイナにとっては、ウッドリーはとにかくウザイ奴となる。
 復活したお騒がせジョン・ジョーンズも、デイナには捨てられた恨み節があるらしい。王者に返り咲いたことで、本誌が速報してきた噂のブロック・レスナー戦もブチ上げている。プロレスと格闘技を一緒にするなという意見もあるが、現実にはUFC選手のトラッシュ・トークはWWEをそのままなぞっているのが実情だ。

17730人集客と5時間興行!一見さんは果たして次戻ってくれるのか

 さいたまスーパーアリーナに主催者発表で17730人を集客して開催された7・30『RIZIN-夏の陣-』は、試合結果には大きな波乱もなく、だったかも知れない。メインで堀口恭司が所英男を1RKO、アミール・アリアックバリもヘビー級のパンチの重さを見せつけた。会場での人気は、矢沢永吉の入場曲がかかった時から那須川天心がダントツだった。ミックスルールでの対戦だったが、キックボクシングの1Rだけで才賀紀左衛門をKOした。
 地上波TV中継的には、真珠・野沢オークライヤーであり、山本美憂なのだろうが、対戦相手がどうなのかという指摘はあろう。人気上昇中のKINGレイナは、最後に腕十字のままゴングで判定になったのが残念だが、大手術のあとだったにもかかわらず、TNAにいたレイディー・タパがプロレスラー魂を見せた格好になる。
 7月にシュートボクシングとの二連戦になったギャビ・ガルシアだが、今回またも無効試合というのはギャラ泥棒なのか。指が目に入ったアクシデントだが、対戦相手も休んでから続けろよという気もする。まぁギャラは貰えるのだから、マネージャーならここで止めるとなるのだろう。

 2時に始まった大会、7時に終わっているからまたも5時間興行だ。エンタメの基本は3時間までが通常だが、なんとかせめて4時間にならないものかと思う。真面目な話、招待券のお試しで見に来た一見さんやカップルは、5時間会場に閉じ込められたら次回は来ないと思うのだが・・・。
 キックの大会なら、アマの試合入れて6時間超えも珍しくない。決して5時間興行は異常ではない。しかし、ファームリーグはそれで許されても、MMAのリーディング・プロモーションともなれば、むしろ全試合メインイベントというコンパクトさが望まれるのではないか。まして、フジテレビの予算が原動力のRIZINである。メジャーだからこそ、凝縮仕様にすべきなのだ。大会の総括で榊原代表は、「今日、見に来たファンにまた見に来たいと思ってもらえる、PRIDEの空気にちょっと近付けた大会でした」と総括したが、この箇所には賛同しかねる。いかに招待券が大量にばら撒かれようが、さいたまスーパーアリーナを埋めたことがトップ団体の底力なんだと誉めておく一方で、格闘技初体験の一見さんカップルが5時間会場にとじ込まれたら、次は来てくれないからだ。
 ちなみに、本誌内部者間の賭けで、フジテレビ番組のトリは真珠・野沢オークライヤーがあったが、マジにその通りになった。これでいいのだ。2017年、ニッポン格闘技の現実なのだ。

アメリカン・トップチーム堀口恭司1RKO所英男39歳、最後の逆境!
■ RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017 バンタム級トーナメント1st ROUND-夏の陣-
日時:7月30日(日) 開場12:30 開始14:00
会場:さいたまスーパーアリーナ 観客17730人

<第11試合 RIZINバンタム級(61kg)トーナメント一回戦 5分3R>
○堀口恭司(アメリカン・トップチーム/元UFCフライ級3位、元修斗世界フェザー級(60kg)王者/60.85kg)
 1R 1分49秒 右フック⇒グランドパンチTKO
●所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス/DREAMバンタム級(61kg)日本トーナメント’11優勝/60.70kg)


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