パンクラス大阪大会熱闘! 山﨑悠輝、片眼を潰されながらも激勝ハーレム!

■ PANCRASE 大阪大会
日時:7月16日(土) 17:15開始
会場:大阪・大阪市城東区民ホール
観衆:888人(満員)

<メインイベント ライト級  5分3ラウンド>
(パンクラス大阪稲垣組)8位
◯山﨑悠輝
 3R5:00 判定3-0(30‐27/30-27/30-27)
●林源平
(和術慧舟會IggyHandsGym)10位

 開始前からレフェリーをはさんで睨み合う両者。お互い負けず嫌い同士とあって激しい試合を予感させゴング。

・1R。山﨑はハイキック、ロー、前蹴りと足で攻める。林はパンチで出るが、山﨑がコーナーへ押し込む。豪快に投げて上に。サイドポジションでヒジを落とす。林が立つと、山崎は再びコーナーへ押し込み、投げて上に。ボディ、鉄槌と殴りまくる。暴れる林の腕を取る山﨑。極まるかと思われたが、林が腕を抜く。すかさず立ちあがり「壊し屋」パンチ連打で今度は山﨑が窮地に。しかし、ゴングに救われる。

・2R。山﨑がパンチから組み付き、コーナーへ。林が入れ替えてヒザを打ち込むと、山﨑がテイクダウン。左足をパスし、さらにマウントへ移行。腕を狙うが、場外となりブレイク。立ち上がった山﨑の右目の下が大きく腫れる。
林がコーナーへ押すとヒジ打ち。山﨑はパンチで突き放すが、ここで中断し、山﨑にドクターチェックが入る。
再開すると、山﨑はパンチから組んでテイクダウン。殴る山﨑は残り10秒で腕を取ったが、時間切れとなる。

・最終ラウンド。林がコーナーに追い込み、組んでパンチ。お互いにヒザを入れ合う。いったん離れるが、林がパンチでコーナーへ追い込む。しかし、山﨑がテイクダウン! マウントからヒジを落とす。さらにバックを取って殴り、離さない。首を狙うが、極まらず。殴って再び首を狙う。しかし、残り1分で林が上に! 渾身のパンチを落として終了。
 判定は3-0で山﨑が勝利。地元・大阪で力を見せつけた。


山﨑 リング上コメント
「2年前、大阪で初めてメインになったんですけど、児山(佳宏)選手に完敗しました。それからずっとモヤモヤが残っていて、これを晴らすには、また大阪のメインで勝つしかないと思っていました。
2年前も150人(の応援団を)呼んだんですけど、今回も同じ150人呼んで勝つことができました。これも、皆さんの支えがあったからです(涙ぐむ)
夢はいっぱいありますけど、メインを務めるというのも夢の1つでした。今回、いい結果で締められて、ホンマに皆さんのおかげです。
世間は三連休で、明日は仕事が休みの人も多いと思いますけど、仕事の人もいますよね。僕ら格闘家の仕事は、人に夢と希望を与えることです。今日の試合を見て、また仕事頑張ろうと思ってもらえたら嬉しいです」

山﨑 試合後コメント
「今日は4〜5しか出せてないですね。下石(康太)さんとか、住村(竜市朗)さんとかと練習してるのに、判定だし、10位の子にあんな試合してたらダメだと思います。もっと強くならないと。
でも、(林の)パンチが強くて、終盤クラッとなって。気持ちで勝負やと思いました。今は見えますけど、試合中は右目が見えてなかったですね。試合が終わったとき、ラウンドガールは3人のはずやのに、6人に見えてハーレムみたいでした(笑)。
1Rで1本取れるという甘い考えがありました。でも、相手は気持ちが強くて、腕がバキバキいってても諦めなかった。あれ、靭帯いってるかも知れません。最後は気持ちが勝敗を分けたと思います。
試合間隔が空いたのは、もともと25歳で格闘技がやめるという考えがあって、親にも25歳までで実家に帰ると約束してたんです。それで、試合前の3ヵ月くらい、実家に帰ってたんです。で、この試合で引退しようかなという考えもあったんですけど、練習してたら、やっぱり続けたくなって。
さらに、今日の試合が本当に楽しかった。今までの試合の中で一番楽しかったです。だから、やめません。やっぱり格闘技は楽しい。ずっとやります!」

 インタビュー中、横を林が通り、山崎と同じく「試合していた、楽しくて仕方なかった」と話し、一緒に練習しようと約束し、笑顔で握手をかわす。
 山崎も「男は、殴り合ったら心が通じ合うんですよ。心がつながる。やっぱり格闘技は素晴らしいです」と笑顔を見せた。
 これからは、3ヵ月くらいのスパンで試合をしたいという。決意を新たにした山崎の、今後の活躍に期待したい。

<セミファイナル フライ級 5分3ラウンド>
(パラエストラ大阪)
◯獅庵
 3R5:00 判定2-1(29‐28/29-28/28-29)
●秋葉太樹
(総合格闘技道場reliable)

・1R、獅庵がいきなりパンチ、秋葉がダウン! 獅庵はすかさずかぶさって追撃。秒殺になるかと思われたが、秋葉は復活。スタンドで再開する。獅庵が飛び込み、大きくパンチを振っていく。獅庵の跳びヒザと秋葉のパンチが交錯。秋葉がバランスを崩すと獅庵が上に。獅庵はコツコツとボディを殴るが、ブレイクがかかる。
 スタンドに戻ると、お互いパンチで前に出て譲らないまま終了。状態の良い秋葉を上回る獅庵のスピード感が印象的。

・2Rも大きいパンチを振っていく獅庵。秋葉は獅庵の蹴り足を取り、投げてバックを取る。秋葉はパンチ、そしてカカト連打。残り2分。脱出できず苦しい時間を過ごした獅庵だが、返して上に。ボディを殴り、鉄槌を連打。立ってローを蹴ったところでゴング。

・3R。お互いに攻め合っていく。しかし、獅庵には少々疲れが見えるか。身体を振りフェイントをかける獅庵。秋葉もパンチ、蹴りを返していく。秋葉がスリップすると、獅庵は猪木アリ状態から逆ローキック、さらにパンチを落としてかぶさる。秋葉はヒジ連打。最後の力を振り絞って殴る獅庵。
 残り10秒で、秋葉が果敢に腕を取りに行く! しかし、獅庵は外してさらに殴り終了。判定は3-0で獅庵が勝利。


獅庵 リング上コメント
「今日はたくさんのご来場ありがとうございます。話すことをたくさん考えてきたんですけど、試合がしんどくて忘れてしまいました(笑)。
東京で負けたり、ケガをして手術したり、もう格闘技はダメかと思ったこともありました。でも、こうして勝てました。またもう一度、上を目指して頑張ります! 」

<第7試合 フェザー級 3分3ラウンド>
(パンクラス大阪稲垣組) 
●中村晃司
 1R 0:52 TKO※スタンドパンチ
◯岩田 啓輔
(マーシャルアーツファイターズ チーム侍) 

 開始直前に、この試合の勝者に『ROAD FC』への出場権が与えられるとのアナウンスが流れる。嬉しいサプライズに、会場も選手もどよめく中、ゴングが鳴る。

・1R、中村はサイドキックから得意のハイキックを見せる。しかし、リング中央で岩田のパンチがヒット、中村がダウン! 追撃する岩田をレフェリーが止めた。

<第6試合 フェザー級 3分3ラウンド>
(パラエストラ東京)
◯渡辺謙明
 3R3:00 判定3-0(30‐27/30-27/30-27)
●上山雄大
(ソフトコンタクト)

・1R、パンチを打って出る渡辺。上山はパンチを受け止めてコーナーへ押し込む。しかし、渡辺が倒して上になり、ボディを殴る。上山は脱出したいが、渡辺がガッチリとキープし、ボディを殴って時間切れを迎える。

・2R。渡辺が片足タックル。殴って突き放そうとする上山だが、渡辺はコーナーへ押して行き、上になる。上山は抵抗するが、脱出できないままゴング。

・3R。上山がパンチで飛び込む。渡辺は長い距離で片足タックル。上山は逃れようとするが振り切れず、上を許してしまう。上山は下からチョークを狙うが極めきれず。渡辺がコントロールしたまま終了。
実直な攻めが功を奏し、判定3-0で渡辺が勝利。

<第5試合 フェザー級 3分3ラウンド>
(BLOWS) 
◯岩本達彦
 1R 1:18 フロントチョーク※ギブアップ
●名田英平
(総合格闘技道場コブラ会) 

・1R。お互いパンチを打ち合う。ロープ際で名田がタックルに入るが、態勢を崩し倒れ込むと、岩本がフロントチョーク。名田は立って外し、コーナーへ押していく。しかし、岩本は再びフロントチョーク。これが極まり、岩本が1本勝ちを収めた。

<第4試合 ストロー級 3分3ラウンド>
(総合格闘技道場コブラ会) 
◯三谷敏生
 3R3:00 判定3-0(29‐28/29‐28/29‐28)
●大崎勝海
(総合格闘技道場reliable)

・1R、大崎がローから組むと、三谷はコーナーで倒す。大崎は下から腕を狙うが、三谷は殴って外す。立った大崎をコーナーに押し込む三谷だが、大崎は入れ替え。首を狙う三谷。大崎が押し倒して外したところで終了。

・2R。大崎がパンチで押していく。三谷が上になると、お互いボディブロー。ヒジを打ち合う。苦しい大崎、足を抜きたい三谷だが、そのままゴング。

・3R。プレッシャーを掛け合う両者。大崎は距離を開けながらフェイントをかけ、パンチを打つ。三谷がタックルからコーナーへ。大崎が入れ替えるが、すぐに離れる。三谷は少々疲れているか、反応がやや遅くなる。
大崎がコーナーへ押し込むと、三谷はフロントチョーク! 渾身の力で絞めるが、時間切れとなった。

 3-0で判定勝ちした三谷の元に3人の子供がリングインし、勝った父を祝福した。

<第3試合 バンタム級 3分3ラウンド>
(パンクラス大阪稲垣組) 
○三村亘
 3R3:00 判定3-0(30‐27/30‐27/30‐27)
●高山慶悟
(パラエストラ広島) 

・1R、三村が傍目にも重いローを打ち込む。高山は足を取りに行くが、三村はこれを切る。高山が放ったヒザがローブローとなり、中断。
 再開後、コーナーへ押し込む三村だが、高山が入れ替える。そこで三村が投げて上に! SDMがかかる。バックを取って立った三村がコーナーへ押し込みヒザを連打。さらに腕を抜き、殴って離れる。飛び込んでパンチを打った高山に、三村は「来い!」のジェスチャー。殴って時間切れ。

・2R。高山がタックル宇からコーナーへ押すと、三村は潰して上に。ハーフマウントからヒジを落とす。バックに回って立つと、高山が入れ替えてコーナーへ。強引に倒して殴り、さらに立ってパンチを落とす。三村は蹴り上げてゴング。

・3R。開始直後に高山が右耳をカットしていてタイムストップ。ドクターチェック後、再開。三村が組んでコーナーへ押し込み、ヒザ連打。高山は入れ替えるが、三村は潰してマウントからヒジを連打! 三村がバックマウントに移行すると、高山が返して上に。ボディを殴る三村は立ってコーナーへ。すると高山が投げからコーナーへ押し込み、首を抱える。三村はボディを殴り、立つとロープ際で上に。バックに回ってヒザを連打し終了。判定は3-0で、三村が嬉しい勝利を挙げた。

<第2試合 ライト級 3分3ラウンド>
(フリー) 
●NORIMICHI
 3R3:00 判定1-2(28‐29/29‐28/28‐29)
◯渡部 拓馬
(総合格闘技道場reliable)

・1R。組みにいくNORIMICHI。コーナーへ押し込んでいくと、ヒザの蹴り合いに。ブレイクがかかると、牽制し合う両者。なにかが起こる予兆をみせつつ時間切れ。

・2R、一気にパンチで前に出るNORIMICHIがロープ際へ追い込むが、渡部は離れる。逆にパンチで前に出て来た渡部を押し倒したNORIMICHIはパンチ連打。渡部は立ってコーナーへ押し込むが、NORIMICHIが入れ替え。お互いパンチを出して終了。スタイルの違いからか、噛み合ない印象を残して最終ラウンドへ。

・3R。打ち合う両者。渡部がプレッシャーをかけながらタックルに入るが、NORIMICHIは切る。渡部はロー。遠慮がちにみえる攻撃をしたままでタイムアップ。お互い決め手に欠ける中、渡部が僅差で判定勝利。

<第1試合 フライ級 3分3ラウンド>
(ゼロ戦クラブ)
◯仁科 太志
 3R3:00 判定3-0(29‐28/29‐28/29‐28)
●高島 大樹
(総合格闘技スタジオSTYLE)

・1R、動き回りながら蹴りを入れていく仁科。タックルにいくが、高島が上に。仁科は三角絞めを狙うが立たれてしまう。高島がパンチから上になると、下から腕を狙う仁科。高島が首を抱えたままゴング。

・2R、仁科が走ってタックルに入ると、高島は受け止める。仁科は首を抜きボディにヒザを打ち込む。高島は立つが、バックを取っている仁科がロープ際でバックマウントに。そのままバックをキープして終了。

・3R。距離を取り、誘う仁科。タックルからサイドポジション。残り60秒で、返せない高島。仁科がバックマウントへ移行し、そのままキープしてタイムアップ。
 判定3-0で仁科が勝利した。

<パンクラスゲート第2試合 フェザー級 3分2R 延長1R>
(MIBURO) 
◯田上隼
 2R3:00 判定2-0(20‐18/20‐18/19‐19)
●寺本龍生
(格闘技吉田道場) 

<パンクラスゲート第1試合 フライ級 3分2R 延長1R>
(トイカツ道場香川支部)
◯山下龍 
 2R3:00 判定2-0(20‐18/19‐19/20‐18)
●杉原光世
(チームプログレス) 

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