カロル・ツェリンスキが判定勝ち!ACB 63

(C)Absolute Championship Berkut

 7月1日(現地時間)にポーランド・グダニスクで『ACB 63: Celinski vs Magalhaes』が開催された。
 このアブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクートは2012年から精力的に大会を開催してきたロシアのMMA団体で、ロシア人同士だけではなく、ロシア勢が(ロシアから見て)海外勢と対戦するカードも多く組まれる国際的な大会だった。しかし、最近はチアゴ・シウバ、ポール・ブエンテロ、マイク・カイルという世界的に有名な元UFCファイターと契約し、ロシア対世界ではなく、ワールドワイドなMMA団体となり、2017年1月には遂にアメリカ進出も果たした。
 今大会はロシアではなくポーランドでの大会となった。メインは地元ポーランドのカロル・ツェリンスキが元UFCファイターであるヴィニシウス・マガリャエスと対戦。ACBは最近、元UFCなどメジャー団体経験者を次々に獲得しており、そうした世界的な選手とACB育ちの選手を戦わせる事が増えており、この試合も正にその形だ。試合はスタンドで攻めるツェリンスキに対し、マガリャエスはなんとかテイクダウンしようと試みるがタックルは潰され防戦に。ツェリンスキの打撃を被弾し、マガリャエスは顔面に出血してしまう。結果、ツェリンスキの判定勝ちとなり、元UFCファイターをACB生え抜きが破ったという結果となった。
 また同じく元UFCで現Venator FCミドル級王者でもあるルーク・バーナットとBAMMAを主戦場にしてきたマックス・ヌメスが激突した。試合はヌメスがスタンドで殴りかかるとカウンターでバーナットの右がさく裂。これでヌメスがダウンしたところ、バーナットが追撃のパウンドでレフェリーがストップ。バーナットがTKO勝利となった。

■ ACB 63: Celinski vs Magalhaes
日時:2017年7月1日(現地時間)
場所:ポーランド・グダニスク

<ライトヘビー級>
○カロル・ツェリンスキ(ポーランド)
 判定
●ヴィニシウス・マガリャエス(ブラジル)

<ミドル級>
○ペトロ・ストウス(ポーランド)
 2R 3分53秒 肩固め
●アンディ・ディベント(英国)

<ライトヘビー級>
○ルーク・バーナット(英国)
 1R 4分07秒 TKO
●マックス・ヌメス(スウェーデン)

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▼ベラトールMSG侵攻直前! ヒョードルが見せた知られざる素顔と格闘技・百花繚乱
 by 稲垣 收
・ヒョードルに4人の娘! 末っ子はなんと……
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・最も記憶に残っている2つの試合とは?
・復帰のために、ロシア連邦スポーツ省を退職し、すべてを賭けた
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 ベラトールがNY初進出してマジソン・スクエア・ガーデン大会を行い、ヒョードルとヴァンダレイ・シウバらかつてのPRIDE王者たちが参戦。また、UFCオクラホマ・シティー大会ではミドル級に階級を上げた元ウェルター級王者ジョニー・ヘンドリックスが、岡見勇信をKOしたティム・ボーシュと対戦、元二階級王者のBJペンはデニス・シヴァーと激突する。特に注目なのは、NY進出を目前にヒョードルが語った知られざる事実だ。