6月24日(現地時間)にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催されるBellator NYCの記者会見が8日(木)にロサンゼルスで開催される予定だが、同大会で、長年の“仇敵”チェール・サネンと対戦する予定のヴァンダレイ・シウバが、この会見を欠席することが分かった。
PRIDEで“ミドル級絶対王者”と呼ばれUFCでも活躍したヴァンダレイは、UFC参戦当時からサネンと仲が悪く、UFCの登竜門番組『ジ・アルティメット・ファイター』(TUF)のブラジル版、『ジ・アルティメット・ファイター・ブラジル』シーズン3(2014年放送)でコーチを務めたが、番組収録中も激しく罵り合い乱闘事件まで起こしていた。両者はUFCで対戦予定だったがシウバのケガなどで延期され、結局シウバがネバダ州アスレティック・コミッションのランダムなドーピング検査を受けることを拒否したため「生涯出場禁止」処分に。これに対しシウバは引退を宣言。
一方サネンも2014年夏、ドーピング検査に失格し2年間の試合出場停止となった。
シウバの「生涯出場禁止処分」は翌2015年、裁判で取り消しとなり、出場停止は3年に短縮された。その後シウバはUFCとの契約が解除され、2016年3月にベラトールと複数試合契約を結んだ。シウバは2017年5月25日からアメリカで試合ができることになったわけだが、ネバダ州コミッションの出場停止処分は日本での試合に関しては効力が及ばないため2016年、シウバはRIZIN無差別級トーナメントに出場することにした。
このRIZINのトーナメントでミルコ・クロコップとの3度目の対戦が期待されたのだが、結局シウバの負傷のためRIZIN出場はならなかった。
そして今回、ようやくアメリカでの出場停止期間も終わったので、晴れてベラトールに出場できることになったわけだ。
サネンの方も出場停止期間が終わり、2016年9月にベラトールと複数試合契約を結び、2017年1月のベラトール170のメインイベントで、元UFCライトヘビー級王者ティト・オーティズと対戦、わずか123秒でチョーク・スリーパーによって一本負けした。サネンにとってティト戦は、2013年11月のUFC167でのラシャード・エバンス戦以来3年2か月ぶりの試合だった。
一方シウバも、前回の試合は2013年3月のUFC Japanでのブライアン・スタン戦(2R TKO勝ち)なので、4年3か月ぶりの復帰戦だ。
長い年月とさまざまなスッタモンダの末、ようやく両者が今回NYで開催されるBellatorで対戦となったのだが、前述のようにシウバはロスでの会見を「体調不良」を理由に欠席した。
シウバはこのBellator NYCのための最初の会見も「練習に集中するため」という理由で欠席している。
RIZIN無差別級トーナメントのように、試合まで欠場とならなければいいのだが……
このシウバ欠場に対し、サネンは
「別に大したことじゃないさ。(オペラ歌手の)パヴァロッティが(名作オペラ)『道化師』をすっぽかしたわけじゃない。どっちにしろヤツは(会見で)何か意味のあることを言えるわけじゃないし。俺がメディアの相手をしてる間に、ヤツは外でオレのレンタカーでも洗っていればいいぜ」
と、いつもの毒舌ぶりで応じた。
その後、サネンはブログで「ヴァンダレイ・シウバが(会見に)来ない6つの理由」を書いた。
1 チェールおじさんとウィットで勝負するのが怖い。
2 時差ボケで苦しんでる。
3 アスレティック・コミッションが嫌い。
4 もっと練習が必要だから。
5 飛行機の貨物室では呼吸が苦しかった。
6 他の理由は思いつかない。キミは思いつく?
サネンは、それぞれの項目でシウバをちゃかしている。
想像したくはないが、もしシウバが最悪、試合本番も欠場した場合でも、この大会には元PRIDEヘビー級王者の“皇帝”ヒョードルも参戦し、元UFCファイターのマット・ミトリオンと対戦する。
しかし、シウバにはしっかり体調を整えて、かつてUFCジャパンのブライアン・スタン戦で見せたような激闘を見せてほしいものだ。
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