[ファイトクラブ]谷川貞治の『プチ格闘技通信』第82回 小見川道大の試合を見て確信!巌流島がめざすべきは子供たちに夢を与えること

[週刊ファイト5月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼谷川貞治の『プチ格闘技通信』第82回
 小見川道大の試合を見て確信!巌流島がめざすべきは子供たちに夢を与えること

 皆さん、5・6巌流島・舞浜大会ご観戦ありがとうございました! おかげさまで今回も大反響! 特に小見川道大の試合は本当に凄かったですね。まさに漫画を見ているような展開に、思わず私も興奮しました。

今回、私が見せたかったのは、日本人選手にもまだまだ埋もれた存在はいるし、ドラマが作れるということです。では、1試合ずつ振り返って見たいと思います。

 第1試合の吉田善行選手は、勝負としては圧勝! しかし、攻撃が単調で仕留められなかったことに対しては、本人も相当悔しがっていました。逆にプロとして光ったのは、クンタップですね。負けたとはいえ、魅せたし、いつの間にか観客を味方にしていました。吉田選手はもっと追い詰められるような試合の方が、活きるかもしれないですね。

 第2試合には、思わぬ掘り出し物のファイターが登場! 今回、選手が大量離脱したチームドラゴンは、ドラマになると思い、中でも今一番イキのいい北井智大選手に期待したんですが、キックボクサーとしてはチャンピオンクラスの北井に圧勝したのが引きこもりファイターの原翔大選手です。原選手は巌流島オフィシャルサイトに売り込んで来た選手。当初、北井選手の相手はサンボのチャンピオンでしたが、欠場となり、急遽抜擢した選手です。そのため、ほとんど期待していなかったんですが、ツイッターの発言が面白く、妙に両者の対比が面白くなって来て、これで引きこもりが勝ったら面白いなと思っていたら、本当に勝っちゃった。
 これは巌流島としても運がいい。引きこもりファイターは面白い存在だし、どん底のチームドラゴンがますます谷底に突き落とされた。こっからのドラマはどちらも作りやすい。本当に期待以上のドラマを生んだ対決だったと思います。

 第3試合のシュレックは存在感抜群だし、試合も良かった。初登場の売り出しとしては、100点満点の出来だと思います。元警察官最強は、大きなインパクトになるし、風貌がまさにプロ向き。次も楽しみ! と思わせたところに力量を感じます。

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