ヒロム、内藤、両王座防衛で場内ロスインゴ1色! EVILに激勝した棚橋の挑戦表明は「トランキーロ」で空振りに…新日プロ4・29レスリング豊の国

 新日本プロレス4・29大分、レスリング豊の国が終了した。

 第6試合は、IWGPヘビーの前哨戦として今シリーズ通し闘ってきたケイオス対バレットクラブの組み合わせ。ゴング前にコーナーに登るオカダをファレが急襲、ガウンを着たままで猛攻を受けて試合スタート。ケニーオメガとスイングする矢野が、コーナーマットでレフェリーをKOする笑いを挟みつつ、オカダがファレにツームストンパイルドライバーを仕掛けるも果たせず、という今シリーズ定番の攻防へ。
 フィニッシュは、ファレにリバースネックブリーカーを決めたオカダが、オーエンズにツームストンパイルドライバーでマットに打ち込み、レインメーカーで一矢を報いた。
 さらに試合後、場外のファレにプランチャで追い打ちをかけたが、捕まってボディスラムでしたたかに床に打ち付けられてまたもKO。
 腰を庇いながらようやく退場し、IWGP戦に向けての煽りとしては満点のヒキで締めた。

 続くIWGPジュニアヘビー戦はリコシェが仕掛けて大技のラッシュで開幕。両国での秒殺と打って変わっての15分越えの熱戦。ミラノコレクションとライガーが解説に困る様な変形技を凌ぎ合って、最後はヒロムがTIME BOMBで振り切った。

 続くスペシャルシングルマッチは棚橋が入場してきたEVILに奇襲を仕掛けてスタート。終盤、BUSHIとSANADAが乱入して大ブーイングも、毒霧を同士討ちさせる。そこへ田口監督が駆け付けてBUSHIとSANADAを連れ戻す。最後はハイフライフロー2連発でEVILを仕留め、大歓声を浴びる。

 その余韻冷めやらぬ中、スーツ姿でベルトを蹴飛ばしながら内藤が登場すると一瞬で会場がロスインゴ一色に塗り替えられる。
 トランキーロ戦法で間合いを取って始まった試合は、内藤がジュースの膝を10分過ぎまで執拗に痛めつける。膝を挟んだ鉄柵の扉を蹴飛ばしたかと思えば、低空ドロップキック、かと思えばインディアンデスロックで締め上げる。
 膝を攻め立てるオーソドックスな戦法を、独特の間合いと多彩な技で魅せるのは流石の風格。
 10分過ぎからはジュースの反撃を全身で受け、エプロンにスパインバスターで背中を叩き付けられ、鉄柵を背にキャノンボールを喰らい、雪崩式のパワーボムでまともに後頭部からマットに叩き付けられるヒヤッとする展開。最後はパルプフリクションとデスティーノの掛け合いを制して振り切った。
 試合後、内藤がマイクを持つと背後に棚橋が登場。
「手紙を書いてきました」とエアーで内藤への挑戦を表明して盛り上がりは最高潮に(欲をいえば、ジュースが勝った時用の手紙をしまう演出も欲しかったが)。 
 と、思いきや、ここで「トランキーロ。あっせんなよ」とスカして大歓声に包まれるのが内藤の真骨頂。
「お客様はアナタの挑戦表明なんてどうだっていいんだよ。締めの大合唱を楽しみに待ってらっしゃるからさっさと帰れよ」と告げて退場させると会場はヒートアップ。
「ロスインゴベルナンデス・デ・ハポン」の合唱で紙テープを舞わせて締めた。 
 棚橋がEVILに勝ったことさえも自分への支持の糧にするような、観衆を惹き付ける内藤の魔力。
 それを十二分に見せつけた大分大会だった。
 
■ 新日本プロレス レスリング豊の国 2017
日時:4月29日(土) 15:30開場 17:00開始
会場:大分・別府ビーコンプラザ 観衆:2570人

<第1試合 20分1本勝負>
〇岡倫之 川人拓来 獣神サンダーライガー
 7分28秒 逆エビ固め
●海野翔太 北村克哉 タイガーマスク

<第2試合 20分1本勝負>
〇バレッタ ロッキー・ロメロ
 8分00秒 ストロングゼロ⇒エビ固め
金丸義信 ●エル・デスペラード

<第3試合 20分1本勝負>
●ヨシタツ 田口隆祐
 6分24秒  Skull End
BUSHI 〇SANADA 

<第4試合 20分1本勝負>
●デビッド・フィンレー 小島聡 天山広吉
 8分39秒  エイプシット⇒片エビ固め
高橋裕二郎 〇タンガ・ロア タマ・トンガ

<第5試合 20分1本勝負>
〇ウィル・オスプレイ YOSHI-HASHI 後藤洋央紀
 9分26秒  オスカッター⇒片エビ固め
●TAKAみちのく タイチ 鈴木みのる

<第6試合 30分1本勝負>
矢野通 石井智宏 〇オカダ・カズチカ
 13分11秒  レインメーカー⇒片エビ固め
●チェーズ・オーエンズ ケニー・オメガ バッドラック・ファレ

<第7試合 60分1本勝負 IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
[第76代王者]
〇高橋ヒロム
 16分29秒  TIME BOMB⇒片エビ固め
●リコシェ
[挑戦者]
※4度目の防衛に成功

<第8試合 30分1本勝負 スペシャルシングルマッチ>
棚橋弘至
 18分46秒  ハイフライフロー⇒片エビ固め
“キング・オブ・ダークネス”EVIL

<第9試合 60分1本勝負 IWGPインターコンチネンタル選手権試合>
[第15代王者]
〇内藤哲也
 26分42秒  デスティーノ⇒片エビ固め
●ジュース・ロビンソン
[挑戦者]
※4度目の防衛に成功

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