タイソン・ナムが逆転KO勝ち!ファイトナイツ64+ファイト2ファイト 2

(C)Fight Nights Global

 4月28日(現地時間)にロシア・モスクワで『Fight Nights Global 64: Bagautinov vs Nam』が開催された。
 このファイトナイツグローバルはロシアを中心とした東欧で精力的に大会を行なっており、過去にはアンドレイ・アルロフスキーなど大物も参戦しているのだが、UFCファイトパスで生中継もされた為、一躍、世界の格闘技ファンに知れ渡った(欧州ではテレビ生中継は以前から)。更にあのエメリヤエンコ・ヒョードルが試合した事で更に注目度が増している。またメジャーになった事で、UFCファイトナイトと混同を避けるため、ユーロ・ファイトナイツと呼ばれる事も増えてきた。
 今大会のメインは元UFCファイターであるアリ・バガウティノフがUFCリリース後の初試合、凱旋試合で、対戦相手はWSOFなどで活躍したタイソン・ナムが用意された。母国での仕切り直しとなるバガウティノフとしては負けられない試合となる。試合は終始、スタンド打撃の展開が続き、じりじりとバガウティノフがポイントを稼いだ。このまま判定になると思われた3R、ラウンド終了間近に衝撃的な出来事が起こった。なんと試合終了直前にナムの右ハイキックがバガウティノフの顔面を捕らえ、バガウティノフは失神KO。最後の最後でまさかの逆転KOでナムが勝利となった。

 セミファイナルではベラルーシのキック王として数々のキックボクシング王座を保持しているアレクセイ・クジンが登場。クジンは、あの鉄人トラビス・フルトンにも勝利している。対戦相手は、WOSFなどで活躍し名門アメリカン・トップチーム所属のデリック・メーメンであのホーレス・グレイシーを倒した事で世界的に名前が轟いた強豪だ。試合は打撃勝負を避けたいメーメンが組みつくが、クジンの腰は重くテイクダウンを許さずに逆に差し替えしてくる。そして得意の打撃でじわじわと追い詰めていくクジン。その後もタックルを潰して攻撃するクジンだったが、3R終盤、遂にメーメンがテイクダウンに成功し、必死でパウンドを落とす。しかし勝敗は判定にもつれ込み、試合のほとんどを支配したクジンが勝利となった。

■ Fight Nights Global 64: Bagautinov vs Nam
日時:2017年4月28日(現地時間)
場所:ロシア・モスクワ

<フライ級>
○タイソン・ナム(米国)
 3R 4分59秒 TKO
●アリ・バガウティノフ(ロシア)

<ヘビー級>
○アレクセイ・クジン(ベラルーシ)
 判定 2-1
●デリック・メーメン(米国)

<ミドル級>
○アユブ・ギミバトフ(ロシア)
 1R 3分10秒 TKO
●ダウラン・エルメコフ(カザフスタン)

<ライト級>
○ピーター・クエリー(アイルランド)
 判定 3-0
●イゴール・エゴロフ(ロシア)


(C)Fight2Night

 4月28日(現地時間)にブラジル・パラナ州フォス・ド・イグアスで『Fight2Night 2』が開催された。
 このFight2Nightは、2016年に発足したブラジルの新興MMA団体だが、ブラジル人対世界という形で、世界的に有名な大物MMA選手を集めており、ローカル大会ではなくメジャーMMA団体としてスタートした。第一回大会ではメインにチアゴ・シウバとソクジュという共にUFC選手として活躍した大物同士の試合を組みシウバが勝利している。そして第二回大会となる今大会でも元UFCなどメジャー参戦選手達がずらりと並んだ。メインは共にUFCライトヘビー級戦線で活躍したルイス・カーニとマット・ハミルだ。UFCリリース後も戦績の良いカーニに比べ、ハミルは1度引退しており現在3連敗中。当然、地元のカーニに声援が集まり下馬評でも優勢だったが、試合はなんとハミルが秒殺人TKO勝利となった。スタンドの攻防でハミルの左フックがカーニにさく裂。ぐらつくカーニにハミルは追撃のクリンチアッパー連打で、カーニが大の字にダウン、追撃のパウンドをレフェリーがストップしてハミルが下馬評を覆す復活勝利となった。
 また日本の郷野聡寛も参戦したが、ブラジルの新鋭MMA無敗のキリーズ・モタにTKO負けを喫している。

■ Fight2Night 2
日時:2017年4月28日(現地時間)
場所:ブラジル・パラナ州フォス・ド・イグアス

<ライトヘビー級>
○マット・ハミル(米国)
 1R 0分38秒 TKO
●ルイス・カーニ(ブラジル)

<ミドル級>
○パウロ・チアゴ(ブラジル))
 1R 3分11秒 腕十字
●フェイサル・フシン(フランス)

<女子ストロー級>
○ヴィアナ・ジャンデロダ(ブラジル)
 判定
●エリカ・アルメイダ(ブラジル)

<ライト級>
○キリーズ・モタ(ブラジル)
 3R 1分56秒 TKO
●郷野聡寛(日本)

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