戒厳令前夜の後楽園のリングに、愛を叫ぶ棚橋が還ってきた!新日Road to レスリングどんたく

 新日本プロレス後楽園ホール開幕2連戦2日目も前日同様超満員札止めの観衆で埋まった。
 セミファイナルでは前日、ファレにフォールを許したオカダ率いるケイオスが、バレットクラブと6人タッグで激突。混戦の中、オカダにグラネードを決めたファレが返す刀で掟破りのツームストンをYOSHI-HASHIに決め、チェーズを上に載せてフォールを奪わせた。
 IWGPヘビー級戦へ向けてファレをプッシュするフィニッシュは前日通りだが、6人タッグの気楽さか、いつもより動けていた印象。

 また、中盤にケニー・オメガのフラッシュニング・エルボーで石井が鼻血を出すアクシデントが発生。直後に血を吐き付けられたケニーが激昂、流れを無視して感情的に攻撃する一幕も。その後は冷静さを取り戻し、試合を滞りなく成立させた2人だったが、試合後はダウンするオカダ、YOSHI-HASHIを尻目に再び感情的になった石井が執拗にケニーを挑発。異変を察した邪道が慌てて止める事態となった。
 4・25大阪でもバレットクラブとケイオスは6人タッグが組まれている。お互い1日の移動日で冷静になることとは思うが、なにかキッカケがあれば遺恨が再燃する可能性もあり、要注目の試合となりそうだ。

 そしてメーンでは、インターコンチ戦を控えたジュースを従え、タグチジャパンのエースとして復調著しい棚橋が登場。その姿勢を「笑われてる」とこき下ろした内藤と、棚橋と遺恨がくすぶるEVILがコンビを組んで対戦した。

 試合前には新日本プロレスモバイルサイトでの内藤のインタビュー「俺からはIWGPヘビー級王座には近づいて行かないですけど、IWGPインターコンチネンタル王座が手元にある状態で、IWGPヘビー級王座から勝手に近づいてきてしまうということはありえると思います」というTweetを、木谷社長がリツーイトし、インターコンチ戦を歯牙にもかけない内藤の姿勢を補完。
 そんな周囲の後押しを受け、相変わらずインターコンチベルトを足蹴にしながら入場した内藤に対して怒り心頭のジュースがプランチャを見舞って試合がスタート。しかしジュースが逆にロスインゴに捕まって脚を集中攻撃される展開に。中盤以後は一進一退の攻防で新日の層の厚さ、レベルの高さを見せつけて会場を沸かせると、最後はジュースのパルプフリクションを受けて棚橋がハイフライフローで試合を決めた。

 試合後は、コーナーポストで「メインに帰ってきた」と吠える棚橋に会場がヒートアップ。帰るそぶりを見せない客席に向かってジュースとツインエアギターを久々に決め、最後は「あいしてまーす」で締めた。

 昼には水道橋からほど近い秋葉原で不審物騒ぎがあり爆発物処理班が出動、洋上では米軍と自衛隊が訓練を行って他国を挑発する不穏な社会情勢だった4月23日。ベルトを蹴飛ばすニヒルな内藤の「にが笑い」よりも、滑稽だと笑われてもなお熱い棚橋の愚直な「プロレス」への「愛」が心に染みた夜だった。

■Road to レスリングどんたく2017
日時:4月23日(日) 17:30開場 18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1714人(超満員札止め)

<第1試合 20分1本勝負>
○岡倫之 川人拓来
7分59秒  高角度逆エビ固め
●海野翔太 北村克哉

<第2試合 20分1本勝負>
邪道 〇ウィル・オスプレイ
8分08秒  オスカッター⇒片エビ固め
●TAKAみちのく エル・デスペラード 

<第3試合 20分1本勝負>
●デビッド・フィンレー 小島聡 天山広吉
9分47秒  ピンプジュース⇒体固め
〇高橋裕二郎 タンガ・ロア タマ・トンガ

<第4試合 20分1本勝負>
バレッタ ロッキー・ロメロ 〇矢野通 後藤洋央紀
11分39秒  金的⇒裏霞
タイチ 金丸義信 ●飯塚高史 鈴木みのる 

<第5試合 30分1本勝負>
●ヨシタツ リコシェ 田口隆祐
9分30秒  Skull End
高橋ヒロム BUSH 〇SANADA

第6試合 30分1本勝負
●YOSHI-HASHI 石井智宏 オカダ・カズチカ
15分17秒  ファレのツームストン⇒片エビ固め
〇チェーズ・オーエンズ  ケニー・オメガ バッドラック・ファレ

<第7試合 30分1本勝負>
〇棚橋弘至 ジュース・ロビンソン
21分33秒  ハイフライフロー⇒片エビ固め
●“キング・オブ・ダークネス”EVIL 内藤哲也

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