デメトリアス・ジョンソンが王座防衛!UFC ファイト・カンザスシティ

By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images

 4月15日(現地時間)にミズーリ州カンザスシティで『UFC on FOX 24: Johnson vs. Reis』が開催された。
 メインイベントにはフライ級タイトルマッチが組まれ、王者デメトリアス・ジョンソン(アメリカ15勝2敗1分)が、同級ランキング3位のウィルソン・ヘイス(ブラジル22勝6敗)と対戦した。
 UFCフライ級が創設された2012年に初代王者になって以来、ベルトを守り続けている絶対王者“マイティマウス”ことジョンソンは、UFC公式ランキングでパウンド・フォー・パウンド(体重が同じであると仮定した全選手対象のランキング)の1位の座に君臨し続けており、今回の試合でベルトを防衛すれば連続防衛記録を10回とし、これまでアンデウソン・シウバが持っていた記録に並ぶUFCレコードを達成することになる。試合前のインタビューでは「会場に家族や友だちも招き、全米地上波中継で防衛を果たして、アンデウソン・シウバに敬意を払い、彼とともにUFCの歴史に名を刻もうと思う。毎回、ベストコンディションを作っている。今回も、生活も練習も絶好調だ。相手の過去試合も徹底的に分析しているし、ドリル練習も山ほどやっている。いい感じで試合に臨むことになる」とコメントした。
 一方、挑戦者のヘイスは現在3連勝中で、前回はUFC 208で佐々木憂流迦に判定勝ちを収めている。ヘイスはチャンピオンがエリオット戦の第1ラウンドで手こずったシーンに着目して作戦を練っているようで、「あの試合でデメトリアスはたくさんのミスを犯している。彼のグラウンドには穴がある。チョークは極(き)まっていたが、ティムがフィニッシュできなかったのはティムの自信のなさのせいだ。デメトリアスはスタンドもレスリングも強いけれど、柔術の経験が浅い。自分はかつてデメトリアスに勝ったドミニク・クルーズと7年間も練習を積んできているし、弱点も聞いてあるんだ」と、関節技でフィニッシュするというイメージを持って試合に臨むようだ。
 試合はヘイスの小刻みな動きになかなか活路を見いだせないジョンソンが2ラウンド終了間際に右膝でボディをとらえ、バランスを崩したヘイスにパウンドを浴びせたものの、ラウンドの終了ブザーに止められました。続く3ラウンドには右のパンチからテイクダウンを奪い、そこからパウンドを仕掛けると、パウンドを嫌がるヘイスの一瞬の隙を突いてジョンソンが左手を奪い、そのまま腕十字で一気にタップを引き出し、見事なサブミッション勝ちを収めた。
 UFC公式ランキングでパウンド・フォー・パウンドの1位の座に君臨し続けるジョンソンは今回の試合でベルトを防衛したことによって連続防衛記録を10回とし、アンデウソン・シウバが持っていた記録に並ぶUFCレコードを達成。
ジョンソン試合後のインタビュー
「カンザスシティ、最高の観客だった。いい日だったよ。今回は今まででもベストなキャンプを張れたんだ。GSPやアンデウソンも偉大な王者だったけど、僕こそがオクタゴン史上最高の王者だ。僕は試合をフィニッシュするし、打撃と寝技とクリンチをすべて連動できる。コーチのマット・ヒュームとブラッド・カートソンのおかげさ。いつもデイナ・ホワイト(UFC代表)に言っているんだ、ぜひ一億円のギャラの試合をしたいとね。オクタゴンでは、いつでも最高の試合をするぜ!」

 また、セミメインイベントの女子ストロー級マッチ、ローズ・ナマユナス対ミシェル・ウォーターソン戦はナマユナスが1ラウンドで華麗にサブミッション勝ちを決め、さらに、メインカードに組まれたミドル級ランキング6位のロバート・ウィテカーと同級ランキング3位のジャカレ・ソウザの一戦はウィテカーがソウザを2ラウンドTKOに下し、いずれも今後のタイトルマッチに名乗りを上げる勝利となった。

大会や選手の詳しい情報などは、UFC 公式サイトへ
FOXスポーツ&エンターテインメント UFC ナンバーシリーズ
UFCファイトパス、全世界で配信開始!
UFC生放送!DAZN

■ UFC on FOX 24: Johnson vs. Reis
日時:2017年4月14日
場所:アメリカ・ミズーリ州カンザスシティ

<フライ級王座タイトルマッチ/5分5R>
○デメトリアス・ジョンソン(米国/王者)
 3R 4分49秒 腕十字
●ウィルソン・ヘイス(ブラジル/挑戦者)

<女子ストロー級/5分3R>
○ローズ・ナマユナス(米国)
 2R 2分47秒 リアネイキドチョーク
●ミシェル・ウォーターソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
○ロバート・ウィテカー(豪州/ニュージーランド)
 2R 3分28秒 TKO
●ホナウド“ジャカレ”ソウザ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
○ヘナト・モイカノ(ブラジル)
 判定 2-1
●ジェレミー・スティーブンス(米国)

【UFC情報の決定版】
週刊ファイト4月20日号柴田入院SakuraGenesis亜利弥’引退Ghost記憶UFC豊田真奈美KAI
▼「マクレガーvsメイウェザーは実現する!」デイナ・ホワイト社長が断言
 Text by 稲垣 收
・ 「コナーはすでにメイウェザー戦に向けた特訓を開始している」(マクレガーのコーチ、ジョン・カヴァナー)
・ ネヴァダ州コミッションもマクレガーvsメイウェザーのベガス開催を認可
 稲垣收のUFC最新情報~実現するのかしないのか、多くの格闘技ファン・ボクシング・ファンをやきもきさせている、UFC同時二階級制覇王者コナー・マクレガーvs.”ボクシング界のスーパースター”フロイド・メイウェザーJr戦。この”ドリームマッチ”の実現に向けて大きな進展と思われる発言があった。マクレガーの専属契約を持つUFCのデイナ・ホワイト社長が「この試合は実現すると思う」と発言したのだ! デイナ社長の発言の詳細は?