NEW ERA対決は公開中間テスト!?同世代によるタッグ王座戦を前にした挑戦者の心境とは?W1稲葉大樹&児玉裕輔インタビュー!

カズ・ハヤシが社長となって新体制一発目となる4月19日の後楽園大会。その新しいWRESTLE-1を象徴するかのようなカードが、NEW ERA同士で激突する吉岡世起vsアンディ・ウーのWRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ、そして土肥孝司&熊ゴローvs稲葉大樹&児玉裕輔のWRESTLE-1タッグチャンピオンシップだ。タッグ王座に挑戦する稲葉と児玉は昨年の横浜文体でそれぞれ無差別とクルーザーのベルトを巻いて、いち早く新時代の扉を開いた2人。今、自分たちの真の実力が問われる同世代とのタイトルマッチを前に何を考えているのか? 話を聞いてみた。

──稲葉選手と児玉選手、4.19後楽園大会で土肥選手と熊ゴロー選手の持つWRESTLE-1タッグ王座への挑戦が決定しました。まずは率直な気持ちを教えてください。

稲葉大樹選手

「前回の土肥熊とハヤシさん&鼓太郎さんのタイトルマッチをセコンドについて観ていたんですけど、凄くいい試合だったしベルトを取れて良かったなと思ったんですよ」

──チームメイトとしては喜ばしいことだったと。

稲葉大樹選手

「はい。僕らも鈴木鼓太郎&カズ・ハヤシ組に挑戦したんですけど負けてしまっているんですが、そのチームに勝った土肥熊とタッグのベルトを争えるのはWRESTLE-1の活性化につながると思います」

児玉裕輔選手

「僕は今回のタッグのタイトルマッチに出場する選手が全員NEW ERAなので、この若い4人で凄いタイトルマッチをしなければいけないっていうのがまず一番のプレッシャーとしてありますね」

──やっぱりプレッシャーはありますか。

児玉裕輔選手

「ありますねえ。やっぱりNEW ERAでやってきて、『今の僕らはこういう感じです。皆さんどうですか?』っていう中間テスト的な感じになるんじゃないかと思っているんですよ。しばらくは上の世代の人たちとずっと闘ってきてたんですけど、同じ志を持った4人でどれだけの試合ができるのかっていうのは課題としてあると思うんで」

──若い者同士でやったらどうなるかっていうことですよね。ここまでNEW ERAで組んできて、お互いの成長は実感していますか?

稲葉大樹選手

「成長はしていると思うんですけど、結果が出てなかったですよね。でも、それも前回の後楽園でタッグのベルトを土肥熊が取って、クルーザーも吉岡さんが取ったわけですよ。次の後楽園はクルーザーのタイトルマッチも吉岡さんとアンディさんがやるわけですから、児玉さんが言ったように中間テストというか、観に来てくれたお客さんが『これからのWRESTLE-1はこいつらでやっていけるのか?』っていうことを見定められるような大会になると思っていますね」

──加えて、4月からカズさんを社長とする新体制になるわけですから、大会自体の注目度も高いと思うんですよ。

稲葉大樹選手

「キャッシュバックもしますしね(笑)」

児玉裕輔選手

「それが一番の目玉ですから(笑)」

稲葉大樹選手

「ただ、いろいろWRESTLE-1が変わっていこうとしている中での一発目大会で、僕らの力でWRESTLE-1を変えるっていうのを見せつけてやりたいですよね」

──カズ社長がキャッシュバックという大胆なサービスをするのも、どんな手を使ってでも今のWRESTLE-1の試合を観てほしいという気持ちがあるからですからね。そこで話題の中心が試合にならないとダメですよね。

児玉裕輔選手

「そうですね(笑)。キャッシュバックがあっても試合がおもしろくなかったら、次から来てもらえなくなってしまうんで、そこは僕らの力を見せつけてやろうとは思っていますね」

──ところで、お二人は会見の時に気持ち悪いぐらいに「絆」についてアピールされていましたけど、やっぱり仲が良いんですか?

児玉裕輔選手

「そりゃもう公私共に……ねえ?(笑)」

稲葉大樹選手

「仲良くさせていただいております(笑)」

児玉裕輔選手

「四六時中絡みついてますね(笑)。この間、山形(3月26日)での試合は稲葉さんへの愛が強すぎてご迷惑をかけてしまったんですけど」

稲葉大樹選手

「仕方ないッスよね。それだけ愛してくれているっていうことですから(笑)。とにかく19日の後楽園大会までにもう一回絡み合って絆を確かめ合いますよ」

児玉裕輔選手

「一回どころか……っていう感じですけどね(笑)。まあ、タイトルマッチに向けてやれることはすべてやりますよ」

──まあ好きにやってください(笑)。でも、NEW ERAのメンバーが何人かいる中で、組むならこの2人だなっていう感じだったんですか?

児玉裕輔選手

「僕はそうですね」

稲葉大樹選手

「それまで組むこともあまりなかったんですけど、NEW ERAになって組むようになってしっくりくるようになりましたね」

児玉裕輔選手

「要するに僕らはビジネスだけの関係じゃないっていうことですよ」

稲葉大樹選手

「そうですね。それに児玉さんっていい感じで緩いじゃないですか? だから、いいんですよ」

児玉裕輔選手

「どういうこと?(笑)」

稲葉大樹選手

「なんかきっちりしてないじゃないですか? そういうのを僕も羨ましく思っているんですよ」

児玉裕輔選手

「まあ、きっちりはしてないね(笑)。だから、性格は稲葉さんが真面目で、僕は不真面目で正反対なんですけど、いい感じで噛み合ったりしますよね」

稲葉大樹選手

「僕はプロレスに関しては絶大な信頼を置いてます」

──プロレスに関して“は”(笑)。

稲葉大樹選手

「私生活に関しては申し訳ないですけど、いろいろ僕の想像を超えるようなことを普通にやっているんで、正直ノーリスペクトですね(笑)」

児玉裕輔選手

「僕は逆に稲葉さんの私生活もリスペクトしてますよ。そういうことにしましょう(笑)」

稲葉大樹選手

「僕はたぶん全日本プロレスにいたから」

──全日本の練習生時代にきっちり仕込まれていたわけですね。

児玉裕輔選手

「そうなんだ。僕はTAJIRIイズムですから(笑)。でも、こういうタイプの違うタッグだからこそ、リング上でも広い視野で物事を見ることができるんですよ」

──なるほど。一方で対戦相手の土肥熊というタッグはどういうふうに見ていらっしゃいますか?

児玉裕輔選手

「土肥孝司との付き合いは長いんですよ。僕にとっては後輩ですけど尊敬もしているし、ベルトを取ったタッグのタイトルマッチも本当に素晴らしかったと思うんで。ただ、意外と対戦したことがないので、そこは凄く楽しみにしています」

稲葉大樹選手

「土肥さんは凄いパワーがあるんですよ。何回かシングルをやってて、僕の中では噛み合うという感覚がありますね。熊ゴローは昔はパワーだけかなと思ってたんですけど、最近は飛んだりすることもあるし」

児玉裕輔選手

「あいつはあの体型からは想像もできないくらい練習生の頃からなんでもできる男だったんですよ。ミスター・マルチっていうあだ名もついてましたからね」

──ミスター・マルチ!

児玉裕輔選手

「ルチャっぽい動きもこなせるし、ロープとかにもポンポンと上がったりしてましたからね」

──意外と器用なんですね。

児玉裕輔選手

「そうです。2代目ミスター・マルチなんですよ。ちなみに初代は僕なんですけど(笑)」

稲葉大樹選手

「そういう闘いもあるんですね(笑)]

──なんでもできる者同士の闘いだと。

児玉裕輔選手

「とは言っても、熊さんは一番やりやすいっていうか、手のひらで転がしやすいタイプのような気がするんですよ。これまであんまり試合をしたことがないんですけど、圧倒的な体格差がある中で、ヤラシイことをしながら攻めていきたいですね。おそらく罠にハマってくれそうなタイプだと思います」

稲葉大樹選手

「熊というより猪ね(笑)」

児玉裕輔選手

「土肥ちゃんはパワーもあるんですけど、クレバーなんですよね。あとずっと長いこと一緒にやってて、僕の手の内はわかっているでしょうから、稲葉さんにお願いしようかなと。僕は熊を手のひらでグリングリン回しちゃいますよ(笑)」

──なるほど、しっかりと分担して攻略していくと。ちなみに現在のWRESTLE-1のリング上はチャンピオンがみんな若返ったんですけど、それこそお二人は去年の横浜文体でそれぞれ無差別級とクルーザーのチャンピオンになったタッグですよね。やはり自分たちの世代が中心になってWRESTLE-1を引っ張っていかなきゃいけないというお気持ちは強いですか?

児玉裕輔選手

「はい。だから、やっぱり今回の試合は中間テストなんですよね」

稲葉大樹選手

「いろんな意味で注目が集まっているこの試合で結果を出して、『WRESTLE-1はもう僕たちでやっていきます』っていうのをアピールしたいです。実際に結果も残していますし、徐々に流れが僕らのほうに来ているんじゃないかっていう手応えはありますね」

児玉裕輔選手

「いや、自分はもうちょっとできると思っているんですよ。もうちょっとやれるはずなのにっていう気持ちは強いですね。もちろん成長もしているし、結果も残している。でも、もっといけるはずだっていう感覚があるんですよね」

──あと一歩越えていかなきゃいけない何かがあると。

児玉裕輔選手

「そうですね。だから、今回の後楽園大会のタイトルマッチではその決定的なものをドーンと出したいですね」

稲葉大樹選手

「だから、本当に児玉さんが言った通り中間テストだと思うんですよね。とにかく僕らNEW ERA、若い世代でWRESTLE-1を引っ張っていくのを見せますよ」

児玉裕輔選手

「僕もNEW ERAの4人で、僕らの世代でどれだけの試合ができるのかというのを見てもらいたいです。あと個人的にはさっき言ったように僕が熊ゴローを手のひらで転がしまくる作戦でいくので、どんだけ回すんだっていうところを注目してもらいたいです。土肥ちゃんは稲葉さんに任せます」

稲葉大樹選手

「はい! 引き受けました(笑)」

──それでは若い世代同士のタイトルマッチを期待しています!

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