田村潔司狩りのエルヴィス・モヨがKO勝!EFCワールドワイド57+ベラトール174+ファイトナイツ60!MMA3大会結果!

(C)Bellator

 3月3日(現地時間)にオクラホマ州タッカービルで『Bellator 174: Coenen vs. Budd』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。そして、日本でもインターネットテレビ局「AbemaTV」(アベマ・ティーヴィー)と正式契約し、毎大会、生放送も開始され盛り上がっている。
 今大会は、女子フェザー級王座決定戦が組まれ、マルース・クーネンとジュリア・バッドで争われた。試合は4RにバッドがTKO勝利し、女子MMAの創世記を築いたクーネンは試合後に引退を宣言。一つの時代が終わったという形になった。

■ Bellator 174: Coenen vs. Budd
日時:2017年3月3日(現地時間)
場所:アメリカ・オクラホマ州タッカービル

<女子フェザー級王座決定戦>
○ジュリア・バッド(カナダ)
 4R 2分42秒 TKO
●マルース・クーネン(オランダ)

<キャッチウェイト>
○フェルナンド・ゴンザレス(米国)
 判定 3-0
●ブランドン・ガーツ(米国)

<ヘビー級>
○ジャスティン・レン(米国)
 1R 2分35秒 肩固め
●ローマン・ピゾラトo(米国)

<キャッチウェイト>
○ラファエル・ロバト Jr.(米国)
(1R 0分13秒 TKO)
●チャールズ・ハックマン(米国)



(C)Fight Nights Global

 3月3日(現地時間)にタジキスタン共和国ドゥシャンベで『Fight Nights Global 60: Tajikistan』が開催された。
 このファイトナイツはロシアを中心とした東欧で精力的に大会を行なっており、過去にはアンドレイ・アルロフスキーなど大物も参戦しているのだが、UFCファイトパスで生中継もされだしたので、一躍、世界の格闘技ファンに知れ渡った(欧州ではテレビ生中継は以前から)。更にあのエメリヤエンコ・ヒョードルが試合した事で更に注目度が増している。またメジャーになった事で、UFCファイトナイトと混同を避けるため、ユーロ・ファイトナイツと呼ばれる事も増えてきた。
 今大会のメインは、そのヒョードルとファイトナイツで戦い、実際は勝利していた(地元ロシアで行われた大会なのでヒョードルが完全にKOされても試合を止めずに続行させ、判定でヒョードルに勝たせた)と言われるファビオ・マルドナドが、地元タジキスタン共和国出身のハミッド・ドヴラートフと対戦した。ドヴラートフはMMA3戦(2勝1敗)で完全に地元枠で抜擢、マルドナドは30戦以上のキャリアがあり、アスレチック協会がうるさい北米では、恐らく許可されない対戦だろう。
 試合は地元枠と思われたドヴラートフが善戦するも、最後はマルドナドがドヴラートフを金網際に追い詰めてパンチラッシュ。ドヴラートフが膝をついでダウン、更に追撃するマルドナドをレフェリーがストップ、マルドナドがTKO勝利となった。

■ Fight Nights Global 60: Tajikistan
日時:2017年3月3日(現地時間)
場所:タジキスタン共和国ドゥシャンベ

<ミドル級>
○ドミトリー・アルシエフ(ロシア)
 3R TKO
●ソレ・ハサノフ(タジキスタン共和国)

<ヘビー級>
○ファビオ・マルドナド(ブラジル)
 1R TKO
●ハミッド・ドヴラートフ(タジキスタン共和国)


(C)EFC Worldwide

 3月3日(現地時間)に南アフリカ・ヨハネスブルグで『EFC Worldwide 57』が開催された。
 このEFC ワールドワイドはアフリカ最大のMMA団体で、日本ではほとんど知られていないが、2009年から活動しており、アフリカではテレビ中継もされているメジャー団体である。元々はEFC(エクストリーム・ファイティング・チャンピオンシップ)と名乗っていたが、同名の団体がアメリカにあった為、団体がメジャーになり世界的に注目されるようになると後ろにアフリカが付く様にになり、2015年からはワールドワイドと名乗る様になった。
 今大会はあの巌流島にボクサーとして参戦し、田村潔司にKO勝ちしたエルヴィス・モヨが登場した。モヨはもちろん、ボクサーでもあるが、2014年よりMMA転向して同団体でキャリアを積んでおり、このEFCワールドワイドでも、同団体のエースであるアンドリュー・ヴァン・ジルとヘビー級王座決定戦を争っている。その時はジルがKO勝ちしており、モヨは今大会で再起戦に挑む形となった。対戦相手マイク・バーミューレンという南アフリカの巨漢。ヘビー級だけに一発当たれば、すぐに流れが変わるという感じで、最初にダウンを奪ったのはバーミューレン。尻もちをつくように倒れたモヨは、なんとか組みついて体勢を立て直し、逆に強烈なワンツーを放った。この右がバーミューレンの顎を打ち抜き、バーミューレンはぶっ倒れるようにダウン。追撃のパウンドをレフェリーがストップし、モヨがTKO勝利となった。まさにヘビー級といえる試合で会場は熱狂の渦となった。

 またメインではフェザー級王座戦が組まれ、MMA8戦全勝無敗の王者イグー・カベサが、ダニー・ヘンリーの挑戦を受けた。カベサはMMAプロデビューからずっとEFCワールドワイドで戦っており、挑戦者のヘンリーはスコットランド国籍ながら南アフリカを拠点としている。この両者は2016年3月に対戦しており、その時はカベサが判定勝ちを収めている。試合は、開始と同時にカベサがラッシュを仕掛け金網際までヘンリーを追い込む。このままパウンドで勝利するかと思われたが、グランドで立て直したヘンリーがじわじわとチョークを極め、カベサがタップ。逆転の一本勝ちでヘンリーが勝利、悲願の王座獲りを達成した。

■ EFC Worldwide 57
日時:2017年3月3日(現地時間)
場所:南アフリカ・ヨハネスブルグ

<フェザー級王座タイトルマッチ>
○ダニー・ヘンリー(挑戦者/スコットランド)
 1R ダースチョーク
●イグー・カベサ(王者/コンゴ共和国)

<ヘビー級>
○エルヴィス・モヨ(ジンバブエ)
 1R TKO
●マイク・バーミューレン(南アフリカ)

<ウェルター級>
○マーティン・ヴァン・シュターデン(南アフリカ)
 2R TKO
●クリスチャン・ホーリー(スペイン)

<ヘビー級>
○ヴェッセル・モスタート(南アフリカ)
 1R TKO
●トニー・マスタード(英国)

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週刊ファイト8月18日号内藤哲也G1昭和の新日W1稲葉大樹ノア限界RIZIN巌流島アリ猪木
 アリ猪木40周年公開検証、2016年の巌流島ではルールが公表され、ローキックはレスラーにのみ禁じられ、ボクサーはキックを使っても良いという競技ではない武道試合に。UFCに代表される世界標準MMAなら公平さを欠くからご法度である。両者が合意すればなんだってあり、日本発の新興格闘技・巌流島は胸を張って良い。総合で9戦してキックも使えるジンバブエのサムライ戦士は、自縛ルールを課して期待された通りの黒人ボクサーとしてパンチで闘いレスラーをKOした。書いたルールは40年後も無意味だった。田村潔司は師アントニオ猪木を体感して壮絶に散る。天使となる側が40年で入れ替わった映画のような感動作だった。
▼7・31巌流島アリ猪木40周年の生贄~天使になった田村潔司~
 Photo & Text by タダシ☆タナカ シン上田 紅闘志也
・プロレスファンの罪を背負った田村潔司(46)と異種格闘技戦の原点
・ボクサーの闘いを貫くがんじがらめ制約でのプロレスラーの殉教
・頑固道!闘いをテーマにプロレスを表現するレスラー田村潔司
・アントニオ猪木”闘いの意思の継承”と武道リスペクトとは何か?
・スポンサー王・菊野克則メイン瞬殺勝利!元ムエタイ王者に一撃
・暴走王・星風もロシア空道シャロマエフのパウンドに沈む
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