(C)M-1
2月18日（現地時間）にロシア・サンクトペテルブルクで『M-1 Challenge 74』が開催された。
ロシア最大のメジャーMMA団体となっているM-1だが、今大会のメインはM-1のエースであるヴェクター・ネムコフを破りライトヘビー級新王者となったラシッド・ユスポフが王座防衛戦を行った。しかも挑戦者は元王者でネムコフ宿命のライバルであるステファン・プッツだ。プッツはドイツ人だが、M-1を主戦場にしており階級上のヘビー級王者だったマルチン・ティブラ（現在はUFCと契約）に勝利するという実績ももっている。ネムコフとは1勝1敗で敗れた試合も僅差の判定であり、下馬評も挑戦者ながらプッツが優勢となっていた。試合は、序盤こそプッツのキックが冴えるが、ユスポフがプッツの顔面を狙ってパンチを的確に入れてくる。プッツはテイクダウン狙いに切り替えるがユスポフがタックルをきってグランドになることを許さない。そしてひたすら顔面を狙って打撃を入れてくるのでプッツは顔面から出血し、ドクターがチェック、そしてセコンドからタオルが投入され、ユスポフがTKO勝ちで王座防衛となった。ネムコフ、プッツというM-1ライトヘビー級の大物に連勝したユスポフは長期政権を築きそうだ。
また、ライト級王座戦も組まれ王者アレクサンダー・ブテンコが、アブカー・ヤンディエフの挑戦を受けた。下馬評では王者有利だったが、試合が始まるといきなり飛び込んでいったヤンディエフがパンチラッシュでダウンを奪う。防戦一方のブテンコは頭を抱えてうずくまり、そこにヤンディエフが滅多打ち。遂にレフェリーがストップしヤンディエフがTKO勝ちで王座防衛を果たした。
■ M-1 Challenge 74
日時：2016年10月21日（現地時間）
場所：ロシア・サンクトペテルブルク
＜ライトヘビー級王座タイトルマッチ＞
○ラシッド・ユスポフ（ロシア／王者）
3R TKO
●ステファン・プッツ（ドイツ／挑戦者）
＜ライト級王座タイトルマッチ＞
○アブカー・ヤンディエフ（ロシア／挑戦者）
1R TKO
●アレクサンダー・ブテンコ（ウクライナ／王者）
＜ウェルター級＞
○ダミール・イスマグロフ（カザフスタン）
2R TKO
●モルガン・ヘラウド（フランス）
＜ライト級＞
○アルティオム・ダムコフスキー（ベラルーシ）
判定
●エリヴァン・ペレイラ（ブラジル）
(C)German Titov Boxing Fight Night
2月18日（現地時間）にロシアで『German Titov Boxing Fight Night』が開催された。
この大会はMMAとボクシングの複合イベントであるが、今大会のメインでは、同大会であのアントニオ・シウバやジェフ・モンソンを倒したイヴァン・シュトルコフが、今度は同じく元UF戦士のロドニー・ウォレスを迎え撃った。ウォレスはレスリングエリートとしてMMAデビューし、あの故キンボ・スライスさんが参加して高視聴率を記録したジ・アルティメット・ファイター10に参加。その後UFCとの契約を勝ち取ったものの連敗してリリースされている。その後は世界中のMMA団体を渡り歩き、ブラジルではあのパウロ・フィリオとドロー。2014年にはベラトールにも参戦している。試合は、シュトルコフがレスリングエリートのウォレスを相手にテイクダウンを奪い、グランドで上を奪って判定勝ち。シュトルコフは次々と世界的な大物に勝利し、この団体のエースとなっているようだ。
■ German Titov Boxing Fight Night
日時：2017年2月18日（現地時間）
場所：ロシア
＜ヘビー級＞
○イヴァン・シュトルコフ（ロシア）
判定
●ロドニー・ウォレス（米国）
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