眞鍋嶽山 小念頭講解

「眞傳 詠春拳教本」にて書き溜めてきた文章を別冊として再編集し、上梓する運びとなった。この度、「小念頭講解」と題し、初級套路小念頭に関する部分を1冊にまとめさせて頂いた。詠春拳士なら生涯掛けて練り上げるべき初級套路小念頭の詳細を100%公開!

 

 眞傳 詠春拳教本から初めての試みとなる眞傳 詠春拳教本別冊「黄淳樑派詠春拳小念頭講解」が満を持して上梓された。本書は本邦初の詠春拳初級套路・小念頭の真面目な解説書である。本書は眞傳 詠春拳教本で過去に書かれた小念頭に関する部分をピックアップ、再編集して1冊にまとめた希有の1冊である。長らく小念頭を練習したものであれば深遠な小念頭の意味が分かり、小念頭を練習していく事を一生の課題として継続して練習していくものである。その礎となるべく本書は製作されている。
 小念頭は3つのパートで構成されている。まず、第1節だが、小念頭で身に付けなければならない能力(功夫)の70%は第1節の中に存在すると言っても過言ではない。後の2つのパートは主に防御技が出てくる。詠春拳は防御に重きを置いている武術である。そもそも防御は有利に攻撃するためにあるとの考えで防御に重点が置かれているものの、肝心なのは攻撃であると言う事にいささかの疑念もない。只守るという事ではなく、有利な攻撃を行うための防御という考え方に立脚する。詠春拳では消打同時の原則から攻撃に移る時には俊敏である。
 本書の構成だが、まずは「小念頭套路について」で、小念頭での技の名前や動作の順番をしっかりと紹介する。その後に「小念頭講解」で各々の技の出し方について良い例、悪い例を抽出して読者へ詳細な解説を実施する。写真も豊富で一目見て分かり易い編集を心掛けた。
 また、巻頭の「詠春拳の現状」は過去に眞傳 詠春拳教本に掲載された文章をベースに再編集した上で掲載する事となった。今回、調査の上新たな事実が判明した部分には加筆を施し、眞傳 詠春拳教本に掲載した時よりも更に詳細な情報をお伝えできる事となった。ご期待頂きたい。
 巻末の詠春拳實用用語辞典は本書の自信の一つである。広東語読みはカタカナ書きで使いやすさを追求したもので、詠春拳に関する用語を載せてある貴重な辞典となっている。是非活用してもらいたい。
 日本に於いてこれほど詳細な小念頭の解説書は存在しなかった。無駄を廃した詠春拳であっても小念頭の解説に必要にして充分な解説を実施するにはこれぐらいの文量は必須ではなかろうか。自信を持って全132ページの大ボリュームでお届けする。

眞鍋嶽山 小念頭講解

商品コード manabebetu001

価格 540 円

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